添乗エピソード ラスベガス編
こんにちは、郵船トラベルです。
今回は少し趣向を変えて、50年以上の歴史を持つ弊社の従業員が驚いた、
添乗時のエピソードをお届け致します。
「ラスベガス編」
この話は私が20年以上前にクルーズのお客様の同行で
ラスベガスに宿泊した1日目の夜のことです。
グループ20名様と共に現地に到着し、
無事にホテルチェックインも済ませ、1日目は解散となりました。
私は翌日の早朝に出発するオプショナルツアー見送りの為、
部屋に早めに戻り、準備をしていました。
夜も深くなり準備もほぼ終わらせたところ、
自室のドアをノックする音が聞こえてきました。
のぞき穴から見るとそこにはチェックインの時に荷物の搬送を手伝ってくれたポーターが
困った面持ちで立っています。
嫌な予感がしながらもドアを開けて要件を聞くと「あなた達のグループではないが酔った日本人が客室で暴れているので助けてほしい」とのこと。
困った時はお互い様という訳ではないのですが、
取りあえずポーターに言われるままに現場の客室についていき、
現場を見て唖然としました。
そこには日本人の男性が3人(泥酔し暴れている1人が他の2人に後ろ手にされ抑えられている状態)と大柄なホテルのセキュリティスタッフが立っていました。
後から分かったことですが、観光客の3人はカジノを楽しみながら
無料で提供されるアルコール類を飲みすぎて1人が暴れ出したので、
慌てて部屋に連れ帰ったようです。
同行のお2人も英語は得意ではなかったようです。
その様子を見ていたホテルのセキュリティスタッフが同行し事情を確認しようとしたものの、日本語で喚き散らす日本人に手を焼きフロントに相談したところ別のグループに添乗員として来ていた私に立たなくてよい白羽の矢がたってしまったようです。
そのセキュリティスタッフから「(酔っている)彼が何を言っているのか教えてほしい」と言われましたが、ご想像の通り泥酔している人がまともな事は言っているわけがなく、
直訳すれば侮辱罪で連行されてしまうような状況でしたので
当たり障りのない「意訳」をして伝えました。
しかしそこでは埒があかず、ホテルの地下にあるセキュリティルームに日本人男性3人と同行することになってしまいました。
(ホテルに留置場のような施設があるとはそれまで知りませんでした。この件で唯一勉強になりました。)
その後も警察を呼ぶ、呼ばないといった問答に巻き込まれ、
結局解放されたのはオプショナルツアー出発30分前のことでした。
もちろん一睡もせず集合場所に直行しました。
今でもあの日のラスベガスの朝日は忘れることは出来ません。
皆さんも海外でのお酒とのお付き合いには十分に注意しましょう。 (スタッフA)