3世代8名で乗船~にっぽん丸 飛んでクルーズ北海道
愛知県 五藤様
ご乗船いただいたクルーズ:
にっぽん丸 飛んでクルーズ北海道 Aコース 4日間
(2017年8月27日~30日)
今回は夏休みの旅行で、小学4年生から77歳までの老若男女、3世代8名での乗船でした。
自宅のある愛知から飛行機でクルーズの出港地の小樽へ飛び、利尻島と羅臼を巡る「フライ&クルーズ」の旅です。
8名のうち4名は小樽に前泊し、数年前にNHK朝の連続ドラマ「マッサン」の舞台となった余市にあるニッカウヰスキーの工場見学などを楽しみました。北海道の雄大な大地に点在する石作りの倉庫群は、歴史を感じさせるだけでなく、とても愛らしく素敵でした。
出港当日、小樽に来た4名と合流し、小樽港第3埠頭に停泊していた「にっぽん丸」に乗船。
18時30分に最初の目的地である利尻島へ向けて出港しました。
船内では、利尻についての講演会で予習をしたり、津軽三味線と尺八のコンサートを楽しんだりして忙しく過ごしましたが、大浴場でのんびり湯につかり、一日の疲れを癒すことが出来ました。
翌日の朝8時、利尻島の沓形港に到着。
岸壁にレンタカーを配車してもらい、思うままに島内を観光。
岸壁には観光案内の臨時テントが出て、温泉の無料券を配ったり、北海道の名産品を販売したりしていて、地元の方々のおもてなしの心を感じました。
私たちは、信号機が数えるほどしかない海沿いの道を進み、3時間ほどかけて利尻島を一周。
車窓から利尻富士を見ながら、名所の姫沼やオタトマリ沼、人面岩や北のいつくしま弁天宮を観光したり、子供達はゴマフアザラシに餌をあげたりしました。
一見かわいらしいゴマちゃんですが、餌をもらう時には、必死の形相で海面からジャンプする姿に、自然の別の一面を見たような気がしました。
船内に戻り昼食。午後は長老の漁師さんが利尻名産の昆布を削っておぼろ昆布を作る作業を見学したり、浜に打ち上げられた海藻で作ったクラフト作品のギャラリーを覗いたりと、利尻島ならではの文化に触れ、いただいた無料券で「利尻ふれあい温泉」の茶褐色の湯にのんびり浸かり、旅気分を満喫しました。
17時30分に次の目的地である羅臼へ向けて出港。
船内では、羅臼の講演会でまたまた予習。北海道科学大学の学生さん達の迫力ある「よさこいソーラン」は、若さ溢れるエネルギッシュな演舞で熱気むんむんに盛り上がりました。
翌朝5時30分頃に知床岬の沖を通過するというので、頑張って早起きをし、ハマナスの花は見られなかったですが、自然の雄大さを感じる、朝のひと時を過ごしました。
朝8時に羅臼到着。
羅臼では着岸ではなく沖に錨泊し、テンダーボートで港に送ってもらいました。天気が悪かったこともあり、波が荒く、港に入るまではジェットコースターに乗っているかのようにスリリングでした。これも非日常の貴重な体験で、思い出に残っています。
港からは羅臼国後展望塔やビジターセンター行きのシャトルバスがあり、ビジターセンターでは世界自然遺産である知床の四季を紹介するビデオを見て、その雄大な自然の一端に触れた気がしました。
羅臼ではにっぽん丸の特別企画である「知床・羅臼Dining」も楽しみの1つ。
羅臼町の公民館が特設昼食会場となり、にっぽん丸のスタッフと地元の方々がもてなしてくれるイベントです。
北海道ならではの食材や、地元ならではのメニューをいただきました。「幻のぶどうエビ」の刺身も提供されており、あまりに美味しかったので、お土産に買っていこうと道の駅で値段を聞いて超びっくり。車エビほどの大きさなのに、1尾2300円と言われ、諦めました。(おがくずに埋まった生のぶどうエビ)冷凍のものはもう少し安かったですが、にっぽん丸が大量購入したためか、たまたま不漁だったのでしょうか。
羅臼には幻のカニ「いばらがに」もあって、こちらをお土産に買い、自宅に戻っても旅行の余韻に美味しく浸りました。
さて、最後の夜は「杉田二郎さんのコンサート」。素敵な歌声にうっとり。MCもお上手で、人柄がにじみ出るような素晴らしいコンサートでした。翌朝、船内で杉田さんにお会いした際には気さくに話をしてくださり、これも良い思い出になりました。
あっという間に3泊4日のクルーズが終わってしまい、小樽に帰港。
陸路では決して4日間では周れない行程でも、クルーズなら食べて遊んで寝ている間に次の目的地に連れて行ってくれます。また時々こういった優雅な船旅もしたいと思います。