芸術の秋に寄せて

日本はこのまま亜熱帯になってしまうのではないかと恐れをなすような長く暑い今年の夏でしたが、それでも9月に入り、少しずつ風が変わってきました。
まだまだ予測のつかない世界的な異常気象ですが、それでもやはり秋は来るのだと少しほっとしています。

空気が爽やかになり、じっくり芸術に親しむのに最適な季節。
私は音楽を聴きながら絵を描くのが好きです。
音楽が呼び起こすイメージは強烈で、つい、描きたくなってしまうのです。

では、その音楽を作る人は?
景色や情景にインスパイアされて作られた曲、という解説をよく見ます。
作曲家が映像から音に変換したものを、絵を描く人が今度は画に変換するとしたら、人の観念を媒介とした果てしのないループが出来上がり、音に絵画に、映像にと姿を変えて受け継がれるのかもしれません。

私の描いた絵を見て、私がイメージした音楽を当てられる人がいたら奇跡かもしれませんが、少しでも雰囲気が伝わったとしたら嬉しいですね。
もちろん、思惑とはかけ離れた音楽になる可能性も大きいですが、それはそれで受け取る人によって形を変える楽しいバトンリレーとなることでしょう。


投稿者名 マグノリア 投稿日時 2018年09月12日 | Permalink