ショパン国際ピアノコンクール鑑賞ツアー 現地レポート【2】
コンクールもいよいよ終盤、本選(3日間)が始まりました。
1次、2次、3次予選と勝ち抜いてきたファイナリスト10名による
ピアノ協奏曲の競演。日本からは小林愛実さんも選出されました。
圧倒的に第1番が選ぶコンテスタントが多数を占めるなかで、
10名中、唯一第2番を選んだ、シャルル・リシャール=アムランが
個人的には印象的でした。
日を重ねるごとに、ツアーに参加されたお客様たちの予想と期待の
コメントにも熱がこもってきます。
3日間の日程を終えたあと、会場内で結果を待つ人達。
終演後、明確に結果発表の時間はアナウンスされず
「Late time」とだけ。
前回(2010年)の発表が23:30頃だった記憶を頼りに、
23時前に会場に出向きましたが、その時点ですでにクローク前、
ロビーにはこれだけたくさんの人だかりが出来ていました。
さらに待つこと1時間以上・・・、やっと審査員一同が階段に
集まってきました。当然、ファイナリストたちもその場にて待機。
結果発表は24:45過ぎ、緊張の瞬間とともに歓声が沸き起こりました。
<順位>
第1位 チョ・ソンジン(韓国)
第2位 シャルル・リシャール=アムラン(カナダ)
第3位 ケイト・リュー(アメリカ)
第4位 エリック・ルー(アメリカ)
第5位 イケ・(トニー)ヤン(カナダ)
第6位 ドミトリー・シシキン(ロシア)
<特別賞>
ポロネーズ賞:チョ・ソンジン
マズルカ賞:ケイト・リュー
ソナタ賞:シャルル・リシャール=アムラン
本選で競い合った協奏曲の優秀者に贈られる、コンツェルト賞には
該当者無し。この審査結果には、納得されていた方が多いようでした。
約3週間にわたって繰り広げられた熱い闘いも終わり、
感動と興奮の想い出とともにツアーも終えることが出来ました。
今回も大変たくさんのお客様から「次回また参加したい」とのお声を
いただきました。
準備期間も含め、約2年半もの間、ツアーに携わってきた担当として、
これ以上の嬉しい言葉はありません。
次回は2020年、東京オリンピック開催の年に再びこのワルシャワで
開催されるショパンコンクールが今からとても楽しみです。