グラインドボーン音楽祭
今日はグラインドボーン音楽祭(The Glyndebourne Festival)をご案内します。
グラインドボーン音楽祭はイギリスの貴族一家が自分の屋敷を会場にして始めたというユニークな音楽祭です。食事休憩をはさんでゆったりと進行する公演が特徴で、休憩時間に盛装した観客が緑溢れる邸宅の広大な庭園でピクニックを楽しむ姿が恒例となっています。
その歴史は1934年に遡り、ジョン・クリスティーと彼の妻でありオペラ歌手でもあるオードリー・マイルドメイによって創設されました。最高品質のオペラを上演すると共に、新しい作品や、若手の才能の開拓にも力を注いできました。
創設以来、そのメンバーおよび支持者によって支援された公認慈善事業という立場を守り、公の補助金は受けず、財政的な独立を保っています。
1994年に構築された1,200席のオペラハウスで毎年6つの作品を上演する他、毎年秋にはイギリス国内で3作品を上演するツアー公演も行っており、音楽祭とツアーを合わせると年間120の公演で約15万人の聴衆を沸かせています。
グラインドボーン音楽祭 オフィシャルサイト
http://glyndebourne.com/
グラインドボーン音楽祭を鑑賞するツアー:
<font size="+1">【音楽評論家 加藤浩子と行くヨーロッパ夏の音楽祭めぐり 10日間<8月出発>】</font>
このツアーで鑑賞可能な演目:
ラヴェル《スペインの時》/《子供と魔法》
指揮: 大野 和士
演奏: ロンドン・フィル
演出: L. ペリー
出演予定: E. マドーレ、F. ピオリーノ、S. ドゥストラック、A. シュレイダー ほか
モーツァルト《フィガロの結婚》
指揮: R. ティチアーティ
演奏: エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団
演出: M. グランデージ
出演予定: V. プリアンテ、I. レナード、A. マレイ、S. マシューズ ほか