鑑賞時の服装について
『現地でオペラ・コンサートを鑑賞するのは初めてですが、
どんな服装をしていけば良いでしょうか?』
こういったお問い合わせがしばしば寄せられます。
欧米の演奏会は従来格式が高く、特に音楽祭や劇場の
シーズンオープニングには聴衆の多くが男性はタキシード、
女性はイブニングドレスで出かける人も少なくありません。
但し、正装での鑑賞は義務付けられている訳ではなく、
最近では身軽な装いの人も増えおり、音楽祭や都市によって
いろいろと様々です。
今日は各都市の服装の例について、思いつくまま書いてみました。
(以下は一部を除き夜の公演の場合を想定しています。
昼間は夜よりも多少おとなしい目の装いが良いでしょう)
■ウィーン(オペラ)※ウィーン国立歌劇場、アン・デア・ウィーン劇場など
(男性)ダークスーツ、ブラックスーツ、スーツなど
(女性)ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
■ウィーン(コンサート)※楽友協会、コンツェルトハウスなど
(男性)ダークスーツ、スーツ、ジャケットなど
(女性)ワンピース、スーツなど
■ウィーン(ニューイヤー・コンサート)※楽友協会
(男性)ダークスーツ、ブラックスーツ
(女性)ワンピース、スーツ、和服など
■ウィーン(ジルベスターコンサート、大晦日のオペラなど)※楽友協会、ウィーン国立歌劇場など
(男性)ダークスーツ、ブラックスーツ、タキシードなど
(女性)ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
■ベルリン、ドレスデン(オペラ)※ベルリン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場など
(男性)ダークスーツ、スーツ、ジャケットなど
(女性)ワンピース、スーツなど
■ベルリン、ドレスデン(コンサート)※ベルリンフィルハーモニー、ドレスデン国立歌劇場など
(男性)スーツ、ジャケットなど
(女性)ワンピース、スーツなど
■ミュンヘン(オペラ)※バイエルン国立歌劇場など
(男性)ダークスーツ、スーツなど
(女性)ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
■ロンドン(オペラ)※ロイヤル・オペラ・ハウス(コヴェントガーデン)
(男性)ダークスーツ、スーツなど
(女性)ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
■パリ(オペラ)※パリ・オペラ座など
(男性)ダークスーツ、スーツなど
(女性)ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
■ミラノ(オペラ)※ミラノ・スカラ座
(男性)ダークスーツ、スーツなど
(女性)ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
※イタリアは各地の小さな歌劇場でも色とりどり
オシャレな装いの方が多いです。男性もスーツや
ジャケットにオシャレなネクタイの組み合わせを
楽しんでいる方が多く見られます。
■ニューヨーク(オペラ)※メトロポリタン歌劇場など
(男性)ダークスーツ、スーツなど
(女性)ワンピース、スーツ、和服など
★ザルツブルク音楽祭
(男性)ダークスーツ、ブラックスーツ、スーツ、タキシードなど
(女性)ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
★バイロイト音楽祭
(男性)タキシード、ブラックスーツ、ダークスーツなど
(女性)イブニングドレス、ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
★グラインドボーン音楽祭
(男性)タキシード、ブラックスーツ、ダークスーツなど
(女性)イブニングドレス、ロングドレス、ワンピース、スーツ、和服など
★ヴェローナ音楽祭
(男性)スーツ、ジャケットなど
(女性)ワンピース、スーツなど
※夜間や雨天時には急激に気温が下がる場合があるので、
防寒対策を。野外劇場のため汚れが目立たない色味の
装いがベターです。
オープニング公演や、ガラ公演などの場合には、
タキシード、イブニングドレスなどの割合が格段に
増えます。歌劇場は、社交の場でもありますので、
気合の入り方もまた違ってきます。
上記はあくまでも参考例ですので、ご自身が音楽を
お楽しみいただける装いが一番です。
ぜひ、ご自身のおしゃれとともに音楽をお楽しみください。