プラハの春音楽祭だより

「プラハの春音楽祭オープニングと中欧珠玉の音楽紀行」

本年も無事ツアー終了しました。郵船トラベルでは、確保が大変

難しいといわれるオープニングコンサートのチケット込みの

ツアーをここ数年連続で実施しております。


5月上旬のプラハは、その年によっても異なりますが、

さわやかな気候の日が続く、一年のなかでも旅するのにベストな

シーズンといえます。

今年も、日中は半袖でも暑いほど・・・!

日差しが強いですので、帽子、サングラスは必需品です。


プラハの街は観光的なみどころが満載ですが、

今回は、音楽の旅ならでは・・・の場所をご紹介いたします。

プラハが誇るコンサートホールとしても名高い「ルドルフィヌム(芸術家の家)」

チェコフィルハーモニー管弦楽団の本拠地としても知られ、

プラハの春音楽祭の期間、スメタナホールがある「市民会館」と

ならぶメインのコンサートホールです。


建物の向かいには、ドヴォルザークの像があります。

カレル橋から歩いてすぐなので、ちょっとした散策の

ついでに立ち寄ることが出来ます。


ツアーでも、ときどきご案内する「ドヴォルザーク博物館」

ドヴォルザークが使用したピアノや、ミニコンサートを開くサロン

などが併設されている、こじんまりとした博物館です。




プラハの中心エリア、ヴァーツラフ広場から歩くことも

可能ですが、慣れない石畳の道は、意外に膝や足に負担が

かかるもの。トラムか地下鉄で行くか、タクシーで行くことを

おすすめします。


今回は自由時間が少しだけありましたので、

ご希望のお客様とご一緒にヴィシェフラド墓地を訪れました。

ここは作曲家スメタナ、ドヴォルザークをはじめ、

画家のムハ、指揮者クーベリックのお墓もあります。


スメタナは5月12日、ドヴォルザークは5月1日に亡くなりましたが、

そのいずれのお墓にも、美しいお花が手向けられていたのが

印象的でした。




まさにこの訪れた日は音楽祭のオープニングコンサートの公演日であり、

スメタナの命日。

さらには、コンサートで演奏される《我が祖国》の

第1曲目はここ「ヴィシェフラド(高い城)」がテーマであるため、

コンサートを前に感慨深い想いにひたりながら

訪れる方も多いのかもしれません。


さて、いよいよオープニングコンサートが近づいてきました。

市民会館前はコンサート鑑賞する人、観光客で見物に来る人など

たくさんの人であふれています。

正面のテラスでは開幕を告げるファンファーレが鳴り

いよいよ始まります。


アール・ヌーヴォー様式の内装が美しいスメタナホール。

総客席数は1,067席と決して大きいホールではありませんが、

高い天井とガラスのドームがまた一段と雰囲気を盛り上げます。

指揮者の登場後、観客全員の起立とともに、チェコの国家が演奏され、

そのまま《我が祖国》の第1曲目と続きます。

素晴らしい演奏と感動とともに終えたプラハの一夜でした。


投稿者名 カリスマ歌子 投稿日時 2015年06月02日 | Permalink