開催報告「バッハへの旅」オンラインツアー (12月15日実施)


こんにちは、musicaです。


12月15日に開催されました、初のオンライン音楽ツアー。
音楽評論家 加藤浩子と行く 「バッハへの旅」無事終了いたしました。

初めての挑戦ということで、試行錯誤からスタートした企画でしたが、
おかげさまで88名ものお客様にお申し込みをいただきました。
(当日視聴はおよそ65名様)



当日の直前リハーサルは順調な滑り出し。
最終調整も、万全。あとは、本番を待つだけとなりました。 

・・・ところが、開始の20分前になって使用するカメラとPCに不具合が生じる
アクシデントが発生。現場には異様な緊張感が漂いました。

開始5分前になっても原因が判明せず、やむを得ずカメラを急遽交換。
画質などのチェックもままならないまま、三脚にカメラをビニールテープで
固定し、15:30のスタートを迎えました。


冒頭の司会(中田)の顔が引きつっていたのは、こうした背景があったのです(苦笑)





ところが、オープニングPVのあと、引き継いだ加藤先生は、さすがプロです。
何事もなかったかのように、スムーズにツアーがスタートしました。


「バッハへの旅」誕生ストーリー から 「バッハの足跡をたどる旅」 
アイゼナッハから、オールドルフ、アルンシュタット、ミュールハウゼン、
ドルンハイム、ヴァイマール、ケーテンと続き、ライプツィヒに到着。



ライプツィヒでは、ゲヴァントハウス管弦楽団コントラバス奏者のエーバーハルト・
シュプレーさんにバトンタッチ。ライプツィヒのバッハゆかりの地をご案内いただきました。

これは、実は11月4日に撮影されたもので、朝9時以降はマスク着用義務とされるほど
厳しい制限措置下で撮影が行われました。



シュプレーさんの案内のあとは、休憩を挟んで後半部分へ。

後半すぐ、このオンラインツアーのハイライトのひとつ、バッハ音楽祭の
芸術監督を務めるミヒャエル・マウルさんとZoomで繋ぎ、バッハ博物館から
ライブ中継・・・となるはずでした。


ところが、ライブ中継まで10分を切ったにもかかわらず、マウルさんは登場しません。

再び、現場には緊張が走りました。
この日ドイツでは、本格的なロックダウン開始日となったと知らせがあったばかり。
バッハ博物館もスタッフは誰も来ておらず、マウルさんだけが来るという状況。

ひょっとしたら、途中で何か起きたのかもしれない・・・!
今回、ライプツィヒで様々にサポートをして下さり、当日も現場に待機していた
シェーファー玲子さんが、Zoom画面の向こうで立ち上がったり、
周囲を探したり、電話をかけたりしています。


「先に、ベーメさんのオルガン演奏にいきましょう」

そう切り出したしたのは、加藤先生。

「少なくとも20分は時間が稼げるはず」

急遽、ベーメさんのオルガン演奏に切り替えることとなりました。



ツアー後半のもう一つのハイライトが、
聖トーマス教会のオルガニスト、ウルリヒ・ベーメさんによるオルガン演奏。

ですが、こちらはライブ演奏ではありません。
音質、画質ともに、プロに頼むとなると様々に費用もかさみます。
何より、コロナ影響下において何が起きるかもわかりません。

ということで、今回はきちんと事前に撮影されたアーカイブ映像を
使わせていただきました。

でも、実はベーメさんには事前にお打合せをし、聖トーマス教会のオルガンの前で
ツアーに参加してくださった皆様へのメッセージをいただいたのです。

上記の画像はその時の様子です。





そうこうしているうちに、到着が遅れていたマウルさんが会場に到着した!との
連絡が。

理由は?と聞いたところ、運転するはずの車が動かなくなり、急遽奥さんの車を
借りてやってきたとのこと!
本当に、ライブは何が起きるかわかりません。


いよいよ、ライプツィヒとのライブ中継が始まりました。




マウルさんとのライブ中継では、まず、バッハ博物館の所蔵されている貴重な
資料が紹介されました。
世界に二つしかない、ハウスマンによるバッハの真正な肖像画や、
《ゴルトベルク変奏曲》の<アリア>の初版出版譜などです。
通訳は加藤先生がつとめました。

続いて、話題はライプツィヒ・バッハ音楽祭。
今年は残念ながらコロナの影響で中止となりましたが、
来年のテーマは「救済」
音楽祭の開催を願うマウルさんの想いがつづられました。

最後には、研究者としてのマウルさんの大きな業績である、バッハの真作の発見について、
発見したときの気持ちは?といった質問が参加者から飛び出すなど、ライブならではの
双方向のコミュニケーションもありました。



いよいよ、ツアーも終盤。

最終到着地は、ドレスデン。

まず、加藤先生がドレスデンの街をご案内。
ドイツが誇る歌劇場、ドレスデン州立歌劇場の様子など、お話しいただきました。



もうひとつ、旅に欠かせない要素といえば「食」

ドレスデンでワインショップを営む「デーヴェーゲーハンデル」の
沼尻ソムリエによるドイツワインの案内と、地元の名物のご紹介です。

今回のオンラインツアーでは、「お土産つきプラン」もご用意。
沼尻ソムリエがお薦めするワインや、東京都世田谷区でドイツ仕込みの
ソーセージ製法によるソーセージを提供するお店「IngoBingo」さんのご協力により、
ツアーのおともとして一緒にお土産をご購入いただきました。







オンラインツアーは当初の予定の2時間では終わらず15分ほど延長して終了。

ツアーの締めくくりの加藤先生からのメッセージには熱い想いが込められました。

ツアー終了後に届いたアンケートには、
オンラインツアーからリアルの旅に参加したい、というお声も
多くいただきました。

そうしたお声を励みにして、私たちも着々と準備を進めてまいります。

ツアーご参加の皆様、まことにありがとうございました。



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投稿者名 musica 投稿日時 2020年12月21日 | Permalink