華あるディオール展にて
話題沸騰しているディオール展のチケットは、予約制で会期中になんとか行けたらいいやとのんびり構えていたら、5月分は前月15日の発売日にすべて売り切れており、あとは当日券しかありません。当日券で行こうと思っても東京現代美術館の公式Twitterで、連日営業開始の10時に本日分は終了が案内される毎日。そうなるとさらに見たいと思い、深夜にキャンセル分の更新があるらしいとの噂を聞きつけ、ホームページから毎日のように検索し続けてやっと手に入れて訪れました。
噂にたがわず素晴らしいもので、様々な展示の中で、地下2階から1回までの巨大なドレスの展示は圧巻の迫力で美しく、舞台芸術のようであり、背景が時間とともに変化していくので息をのむ美しさで最初1階から見下ろし、最後に地下2階から見上げるという展示は奥行きがあり素晴らしいものでした。皆、思い思いにゆったりと時間をかけて鑑賞していました。
白いドレスが壁一面に展示されているコーナーでは照明は刻々とかわり、そのライティングが模様となり、ドレスに彩りを加えます。ディオールは「和」を取り入れたドレスも多く制作しているのですが、やはり私としてはヨーロッパの風を感じるロングドレスが一番印象に残っています。
夜会服のコーナーではエレガンスなドレスが満載でとても美しく、息をのむばかり。海外旅行へ出かけ、コンサートやオペラ鑑賞の際に身に着けられたらどんなに優雅な気分にひたれるでしょう。様々なインスピレーションが沸き起こる夢のような時間を過ごし、無粋なマスクとはお別れできた幸せをひしひしと感じました。