海外からのレポート【イギリスの今】(ロンドン編)

クラシック音楽ファンに人気のあの街は今・・・?

第12弾は、ロンドンからお届けします。



ロンドン塔の敷地に入る門。ERとはラテン語でElizabetha Regina (エリザベス女王の意)の略


⭐️現在の街の様子はいかがですか?
ロンドン観光主要スポットロンドン塔&タワーブリッジ付近に住んでいますが、
観光客がいない今となっては、タワーブリッジ横のホテルもクローズし、橋を渡る人、
車も激減し、今まで経験したことないほど、とても静かです。

ただ、天気のいい日中は1日1回許されている運動(散歩、ジョギング、散歩)
する人を多くみかけます。
公園では警察が見回っているようで、長時間立ち止まっていると注意されるようです。
本日もビックベン周辺にジョギングにいった同僚がサイクリング、散歩、
ジョギングの人がたくさんいました。
市内中心部には人がどうしても集まってしまうようですね。
シティ空港が割と近いので通常ならば上空を飛ぶ飛行機の音がなく、
今は鳥の鳴き声がよく聞こえます。
マスクはまだ義務付けられていませんので、
地区によりますがマスクをしている人は散歩等では1−2割、
スーパーマーケットでは3−4割といった感じです。
以前より大分着用者が増えてきました。


⭐️日々の生活の様子を教えてください
規制緩和策が発表になりましたが、医療関係、交通機関関係、
物流デリバリー関係を除くほとんどの人が在宅勤務で、学校も休講中です。
Furlough(一時的な休暇)制度をとる会社も多く、
旅行会社やホテルといったサービス業に勤めているひとたちは
給料の80%(最大で月額2500£上限)を政府に支給してもらいながら、
休職する人が増えてきました。
1日に1回の散歩、週に1−2回のスーパーでの買い出し以外は自宅にいます。
会社の同僚、イギリス国内外の友人達とZoom やLineビデオミーティングで
おしゃべりをして息抜きをしています。

⭐️生活必需品、買い物などは自由にできていますか?
以前の生活と比べては自由とは言えませんが、
スーパーマーケットには大分品物が戻ってきました。
今でもほとんど手に入らない物は、マスク(もともと通常のロンドンのスーパー、
薬局にはマスクは販売していませんでした)、
消毒ハンドジェル、消毒ワイパー、ハンドソープ(高めのハンドソープは
手に入りやすいです)、そして小麦粉とスパゲッティー等のパスタ類です。
卵や個人的によく利用するもやしもかなり品薄です。
スーパーには入場制限があり、外に2メートル間隔で並びます。
品揃えが豊富な開店時、ランチ時間、週末等混雑している時は
1時間並ぶこともあるようですが、私は閉店45分前にいって、
10−15分並んで入れることが多いです。
大型スーパーでは老人、妊婦、身体障害者は、(私の近所では)
通常開店時間の1時間前に特別枠が設けられています。

大型スーパーは並んでの入場がほとんどですが、
小型スーパーは並ばずに入れることが多いので、
まとめ買いは大型スーパー、買い足しには小型スーパーと
使い分けしている人が多いです。
今の生活ではスーパーで一番人と接するのでできる限り
行きたくないと言っている人が多いのが現状です。

ロックダウンで本当にありがたく、助かっている存在なのが、
デリバリーサービスです。
スーパーのデリバリーやClick & Collect ( 事前オンライン購入で、
地元のスーパーにピックアップ)は常に予約でいっぱいで利用する
チャンスに恵まれませんが、アマゾンでオーダーした物は予定通りに届き、
サービスのありがたさを痛感しています。
もちろんマスク&消毒関連グッズなどは入手困難ですし、
理容美容室も閉まっているので、
自宅で整髪するための、カラーリング剤やバリカン等も入手に通常より
時間がかかりますが、一般的な商品は予定通り届きます。
日系の食材店や魚屋のデリバリーを依頼したところ、
オーダーから2日で届いてとても助かりました。


⭐️食べ物、料理など以前と比べて変化はありますか?
レストラン、カフェがクローズしているので、毎日3食自炊なので、
料理をする機会が増えましたが、やはり外食が恋しいです。
一部空いているというテイクアウトは利用していません。
ソーシャルディスタンスの規制は当分続きそうなので、
レストランにいく日が来るのはまだまだ先のようです。
ロックダウンの最終ステップとなりそうなイギリス伝統のパブの再開を
楽しみにしている人が多いようですよ!


⭐️このような時期でありながらも、小さな楽しみがあれば教えてください。
友人とのビデオミーティング、ガーデニング、
オンラインエクササイズを楽しんでいる人が多いです。
昨日、近所の人がクリケットゴルフという創作スポーツを
楽しんでいる姿を見かけました。
穴の空いているフリスビーを投げ、そこをめがけてゴルフボール大の
プラスチックの玉をクリケットラケットで打って何回で穴にはいるか
ということ競っていました。イギリス人らしい想像力に関心しました。


⭐️音楽に関連する情報で日本のお客様に伝えたいことがあれば教えてください。
あれは忘れもしないロックダウン1週間前の3月16日(月)の夕方、同僚たちと
ロンドンオペラ座で椿姫のオペラ公演を鑑賞しようと仕事後に軽く夕食をとって、
ワクワクしながらオペラハウスに到着した途端にスタッフから
「今日17時からの首相の発表により劇場クローズとなったから今日の公演中止も
30分前に決まったんだ。残念だけど」と言われ唖然としました。
チケット購入した同僚はオフィスを出る17時までサイトでチェックしていたので、
その落胆ぶりは凄いものでした。

オペラやミュージカルの劇場の再オープン、夏の野外フェスティバル等の開催決定は
いつ頃になるのか今週の政府の発表を見守っている人が多いですね。
夏の風物詩 グラストンベリーフェスティバル、BBCプロムスは中止が決まったようです。






投稿者名 マエストロ 投稿日時 2020年05月17日 | Permalink