たんちゃましまし

ふとしたときに口をついてでる歌詞とメロディがあります。
「たんちゃましましー りやまそいそいー たんちゃやくしく」

中学生の頃、転校生がやってきました。
くっきり二重の大きく目、彫りが深く、真っ黒な豊かなウエーブの髪を持ち、そして底抜けに明るい笑顔。
多分、口に出さなくても南国出身だと分かったと思います。
やがて彼女は同じ卓球部に入部してきて初心者らしくぎこちないながら、失敗してもへこたれず笑い飛ばす、たちまち部のムードメーカーとなりました。
その彼女が折に触れ、踊りながら歌っていたのが「たんちゃましましー りやまそいそいー たんちゃやくしく」と私には聞こえる、言葉の意味はわからないながらも、いかにも南国ムードの曲でした。
その後、ほんの1年もたたないうちに彼女は転校していき、それから長い年月を過ごすうちに名前も忘れてしまったのですが、あのメロディと滑らかで陽気に踊る彼女の姿が幾年経ても記憶から離れません。
近ごろ、ふと気になってyoutubeで検索してみたら、これだったのだと見つけることができました。
沖縄民謡で「谷茶前節(たんちゃめぶし)」。
歌詞は色んな説があり、「タンチャマシマシ リアンガソイソイ」やら「ナンチャマシマシ ディアングァヤクシク」「タンチャ(ナンチャ) マシマシ(ムサムサ)デアングヮ(リアングヮ) ソイソイ」など。
今年は沖縄本土復帰から50周年、そしてNHKの朝のテレビ小説も沖縄出身の主人公を扱っているので、なおさらこのメロディを思い出した今日この頃です。



投稿者名 Andante 投稿日時 2022年08月25日 | Permalink