信州の秋を旅して
コロナ禍の前までは、ほぼ年に2回は海外旅行をしていたのに最近はかなわず、それなら国内でもと思いつつ、昨年の夏もコロナ大流行中であきらめてしまい今年こそは海外へ行けるかなと期待したものの、徐々に海外旅行も行けなくはないが、9/7までは帰国時の陰性証明提出のハードルも高かったし、その上円安が加速したことでやっぱり国内旅行に落ち着かざるを得ません。色々調べるうちに「ろくもん」に乗る旅を見つけました。
長野から軽井沢までの2時間、食事をしながら乗車、途中駅で観光もできるというもの。長野県はスキーのイメージはあるものの、ちゃんと旅をしたことがなくて非常に興味をかきたてられるものでした。
鉄道マニア でもないので、しなの鉄道という私鉄があり、「ろくもん」が豪華列車「ななつ星」のデザイナーと同じ水戸岡鋭治氏のデザインした観光列車であることも、この旅で初めて知りました。
「ろくもん」は3両編成。とてもこじんまりとした列車ですが、スッキリとしたデザインで機能的、マルーン色の車体がとても素敵。また、観光列車らしく、車窓からの景色を楽しみやすく配慮された座席の配置もとても好ましいものでした。
始発駅のため、ホームに列車は早めに待機しており、発車時刻の10分前ほどだったか、ほら貝の合図を受けてから乗車します。席には予め、お料理がセットされており、お飲み物はワインかりんごジュースが1杯無料でついてきます。
アテンダントが地元メーカーのワイン、地酒など追加の飲み物のオーダーを取りに来てくれます。アテンダントはお食事の説明と配膳、車窓の風景の案内、そして停車駅での観光案内まで大活躍。とてもきめ細やかにサービスしてくれます。お抹茶も車内でたててくれ提供され、そして最後には信州そばのお土産もあるのです。至れり尽くせり。今回、長野から軽井沢のルートで和食でしたが、軽井沢から長野までの行程では洋食(軽井沢イタリアン)だそうで季節を変えてまた訪れるたいなと思いました。
旅に出たのは大雨続きの後だったので、車窓風景は千曲川の水が泥色となっていましたが、晴れており浅間山も少しの雲にかくれてはいるものの、清々しい雄大な風景を楽しむことができて、心地よい時を過ごすことができたことが一番の収穫でした。
旅はやっぱり海外、国内にかかわらず非日常の体験となり、リフレッシュにはうってつけですね。
とはいえ、マスク必須の旅は窮屈で、本当はどこへ行くのもマスクなしの旅が普通にできることが一番だという思いを新たにした旅でした。