開催報告【第18回ショパン国際ピアノコンクール特別企画】お家で楽しむオンラインツアー「ワルシャワのショパンゆかりの地めぐり&ピアニスト赤松林太郎氏によるコンクールを200%楽しむトーク&ライブ

10月3日から21日までワルシャワで開催された第18回ショパン国際ピアノコンクール。87名の出場者が連日熱演を繰り広げ、ブルース・リウさんが優勝を飾りその幕を閉じました。日本から出場した反田恭平さんは第8回の内田光子さんと並ぶ邦人最高位タイとなる2位を獲得。小林愛実さんは2015年の出場に続く2度目の挑戦、4位に入賞となりました。

【第18回ショパン国際ピアノコンクール特別企画】お家で楽しむオンラインツアー「ワルシャワのショパンゆかりの地めぐり&ピアニスト赤松林太郎氏によるコンクールを200%楽しむトーク&ライブオンラインツアーは、コンクールの本選2日目にあたる10月19日に開催。10日間のアーカイブ視聴と合わせて61名様のお客様にご参加をいただきました。

ツアーの前半はワルシャワの現地日本語ガイドのアリチャさんが案内するショパンゆかりの地をご案内。事前に届いた視聴者からの質問に答えながら今のワルシャワの様子をお届けしました。


ツアーの後半は国内外の10以上の国際コンクールの受賞経歴を有し、門下からも多くの受賞者を輩出している赤松林太郎氏をナビゲーターに迎え、本選出場者12人が選んだ課題曲(協奏曲第1番、第2番)それぞれの聴きどころ、演奏するピアノがどのように選ばれるのか、それぞれのピアノの特性などのお話しなど、国際コンクールを熟知する赤松氏の目線から、本選の聴きどころ見どころをトークとともに、ライブ演奏をお届けしました。



コンクールは幕を閉じたものの受賞したピアニストたちの凱旋公演も大人気!完売公演も少なくありません。まだまだ興奮冷めやらぬショパン国際ピアノコンクールの感動に酔いしれている方も少なくないでしょう。


次回第19回のショパンコンクールは、2025年の開催。アフターコロナにおいて各国の国際コンクールがどのように変化していくのかまだまだ分からないことも多いですが、今回残念ながら催行中止となったコンクール鑑賞ツアーの実現を目指していきたいと思います。

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投稿者名 music 投稿日時 2021年11月11日 | Permalink

開催報告「バッハとライプツィヒ」オンラインツアー第2弾(8月16日14時30分~ライブ配信)

8月16日開催「バッハとライプツィヒ」加藤浩子氏&鈴木雅明氏のライブ対談、ビデオと写真でたっぷりドイツ・ライプツィヒを満喫する旅


こんにちは、musicaです。


昨年12月に開催された、バッハへの旅オンラインツアーから約8か月。
第2弾「バッハとライプツィヒ」加藤浩子氏&鈴木雅明氏のライブ対談、ビデオと写真でたっぷりドイツ・ライプツィヒを満喫する旅 
無事終了いたしました!

今回は、特別ゲストに世界的バッハ演奏家である鈴木雅明先生をお呼びし、約2時間たっぷりとバッハの魅力を、加藤浩子先生とともに語っていただきました。
平日の昼間にもかかわらず、ライブ視聴者数は70名を超え、アーカイブ配信と合わせて100名様を超えるお客様にご参加いただきました。ありがとうございました。



ツアーのオープニングは、「ライプツィヒの今」

今年の5月にライプツィヒで撮影された街の様子をライプツィヒを拠点に活動するガイドさんのカメラに収めてもらい、弊社で動画編集を施したものをツアー本番で公開しました。

バッハファンにはお馴染みの聖トーマス教会のバッハ像や、旧市庁舎前、ツィンマーマンのコーヒーハウス跡、さらに森鴎外の壁画でも知られるコロナ前はいつも観光客が溢れていた有名レストラン「アウエルバッハスケラー(現在はクローズ中)」などをバッハのBGMにのせてお届けしました。
バッハ博物館の貴重な展示物(アンナ・マグダレーナの遺品や、自筆のスコアなど)もこのツアーのために博物館からお借りし、鈴木先生と加藤先生の解説とともにご案内しました。






第一部の後半は、バッハのオルガン巡り。

アルテンブルクの城内教会にあるトロースト・オルガンにはじまり、ナウムブルクのヴェンツェル教会やシュテルムタールの聖十字架教会のヒルデブラントオルガンなどを写真でご紹介。

オルガン鑑定者としてのバッハの足跡から、ヒルデブラントとジルバーマンとの関係性なども交えながら、それぞれのオルガンの特徴や鈴木先生によるフライベルク大聖堂のジルバーマン・オルガンの演奏動画とともにお楽しみいただきました。





その後、休憩を挟んで後半は、「ライプツィヒ・バッハ音楽祭」がテーマ。

昨年はコロナ感染拡大の影響を受け開催延期を余儀なくされ、今年も、無観客なのか有観客なのかの調整がギリギリまで決まらず開催直前に有観客での開催が決定しました。
しかしながら、世界中から訪れるバッハファンの多くが、現地でライブでの鑑賞を断念せざるを得ませんでした。

バッハ音楽祭の実質的責任者であるミヒャエル・マウル氏からは、日本にいるバッハファンへの熱いメッセージが届けられ、
鈴木先生からは自身が創立されたバッハ・コレギウム・ジャパンの音楽祭でのエピソードとともに、バッハ・メダル受賞時の想い出などをお話しいただきました。



オンラインツアーが開始してから1時間半が過ぎ、ツアーもいよいよ終盤に。

ツアーのメインイベントのひとつ、今年6月に開催されたバッハ音楽祭の映像紹介です。

時間の関係ですべての演奏をお聴きいただくことは難しく、2つの作品から一部を抜粋して音楽映像をお楽しみいただきました。

1曲目は《クリスマス・オラトリオ》BWV248。
聖トーマス教会で撮影、聖トーマス教会合唱団とベルリン古楽アカデミーの演奏、感染対策を万全に施し、奏者たちも間隔を空けての演奏でした。

続く2曲目は、《復活祭オラトリオ》BWV249。
鈴木先生の指揮によるバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏で、音楽祭に先立ち、神戸松蔭女子学院大学のチャペルで撮影された映像をお楽しみいただきました。



最後は、オンラインツアーならではの視聴者との双方向性コミュニケーション「質問コーナー」です。

画面にあるお2人の先生の背景はどこでしょうか?というご質問から(ライプツィヒのヨハンナ公園という公園だそうです)バッハを知るにあたり参考になる書籍やサイトを紹介して欲しいといったリクエストや、バッハは大酒飲みだったのか?といった幅広いご質問が寄せられました。時間ちょっとオーバーしてしまいましたけど、およそ2時間15分のツアーが終了となりました。



開催後のアンケートも多数寄せられました。その一部をお届けします。


  • 鈴木先生のトーク、解説が興味深かったです。BCJの演奏、録音の苦労話などもっとお聞きしたかったです。
  • クリスマス・オラトリオの中で、受難のコラールにのせて歌われる箇所の解説は鈴木先生ならではと思いました。
  • 背景にある土地や雰囲気を感じながら、演奏を聴くことが出来て、とても良かったです。
  • バッハの曲に大きなエネルギーを感じます。
  • 本も色々とご紹介いただいたので、勉強していつか本当にドイツに行って、心の中でバッハと語り合いたいです。
  • ライプツィヒのバッハ博物館の様子や、バッハゆかりのオルガン紹介、そしてバッハと救世主をテーマにしたバッハ音楽祭の演奏と見所たくさんの映像、最後の質問コーナーで紹介されたバッハ参考Webサイトや参考文献とどれをとってもバッハフリークを自認する自分にとって大満足な内容でした。
  • 鈴木雅明氏と加藤浩子氏のトークが実に軽妙で、知的好奇心を満たすのに専門的すぎず、とても楽しむことができました。
  • バッハは近寄りがたいという先入観が少し和らいだ気がします。
  • ルターやメンデルスゾーンにも興味がわきました。
  • 当時の筆写譜中、連桁部分が直線でなく曲線や微妙な波形になっているものがありました。何か意図があるのか、記した人のデザインなのか、面白く拝見しました。

アンケートには、そのほか、音声や全体の構成に関するご指摘、貴重なご意見なども届きました。
ありがとうございます。これからも、一回一回と回数を重ねるごとに少しずつ改善してまいりたいと思っております。

リアルの旅行が戻るまでの間、今後も様々なテーマで、オンラインツアーをお届けしてまいりますので、ぜひご期待ください。

バッハへの旅 特集ページ
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投稿者名 musica 投稿日時 2021年08月24日 | Permalink

加藤浩子の旅びと通信 第13回 オルガンをめぐる師弟のドラマ〜「バッハへの旅」オンラインツアーでご紹介するオルガン秘話

 こんにちは、musicaです。
 昨年12月に第1弾を実施した自宅で楽しむ音楽の旅、オンラインツアー「バッハへの旅」
 第2弾開催(8月16日)まで残り数日となりました! 

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こんにちは。加藤浩子です。
 「郵船トラベル」さんが主催する「バッハへの旅」そのほかの音楽ツアーで、同行講師を務めさせて頂いています。
 前回のブログで告知しました、オンラインで楽しむ「バッハへの旅」第2弾、いよいよこの16日に迫りました。
ツアーのテーマは「バッハとライプツィヒ」。音楽演奏動画もたっぷりお届けします。特別ゲストの鈴木雅明先生によるドイツの歴史的オルガンの演奏動画、そして今年のライプツィヒ・バッハ音楽祭から、バッハゆかりの聖トーマス合唱団による《クリスマス・オラトリオ》や、雅明先生が指揮するバッハ・コレギウム・ジャパンの《復活祭オラトリオ》の一部をお届けします。昨年暮れに実施したオンライン「バッハへの旅」第一弾より画質がぐんと良くなり、現地にいるような臨場感を味わっていただけると思います。





ナウムブルク、ヴェンツェル教会のヒルデブラントオルガン


 今回のスペシャルな企画の一つが、オルガン巡りです。バッハがライプツィヒ時代に鑑定したオルガンの中から代表的な名器をいくつかご紹介し、雅明先生に解説をいただく予定です。
そのうちの二つは、ツァハリアス・ヒルデブラントというオルガン製作者が建造したもの。ライプツィヒ近郊のシュテルムタールという小さな村の聖十字架教会にあるオルガンと、ナウルブルクのヴェンツェル教会にある大オルガンです。シュテルムタールの楽器は1段鍵盤のごく小規模なものですが、長三度音程が美しく響く「ミーントーン」で調律されており、鋭く美しい個性的な響きが楽しめます。
このオルガンは、バッハとヒルデブラントが知り合うきっかけを作った重要な楽器でした。1723年11月2日、新しくなった教会堂と一緒にこのオルガンが完成した時、バッハが鑑定をし、カンタータ194番《こよなく待ち焦がれし喜びの祝い》を演奏しているのです。教会には、その時にバッハが座ったと伝えられるベンチが残っています。
バッハはヒルデブラントの楽器を高く評価し、以来、ヒルデブラントはバッハのお気に入りのオルガン製作者の仲間入りをしたのでした。
ところがこの楽器は、ヒルデブラントの人生にとって重要なもう一人の人物との関係に、亀裂をもたらしてしまった楽器でもあつたのです。
ヒルデブラントのオルガンの師は、ゴットフリート・ジルバーマンと言います。1714年に完成させたフライベルク大聖堂のオルガンで世に知られるようになり、ザクセン選帝侯の宮廷オルガン製作者に就任。フライベルクに工房を構えて数々の名オルガンを建造し、大勢の弟子を世に送りました。1713年に弟子入りしたヒルデブラントは有望株の一人で、1718年にはレータというところにあるオルガンを一緒に制作しています。


シュテルムタール、聖十字架教会のヒルデブラントオルガン


 ジルバーマンは、ヒルデブラントの才能に気づいていました。ライバル出現と思ったのかもしれません。ジルバーマンは、ヒルデブラントが自分の工房での修業を終えた時、彼がザクセンで単独で新しいオルガンを建造するのを禁じたのです。ヒルデブラントを自分の工房に引き留め、彼が自分と競合しないようにするためでした。
しばらくは、ヒルデブラントも大人しく師に従い、師と一緒にオルガンを作っていました。けれど、ヒルデブラントにも自負があったのでしょう。シュテルムタールのオルガン建造の依頼を一人で受けてしまったのです。
怒ったジルバーマンは、ヒルデブラントを訴えるという挙に出ました。ヒルデブラントとは活動地域を制限されてしまいますが、バッハは彼の味方でした。ヒルデブラントはバッハが住んでいたライプツィヒに引っ越し、バッハは彼にいくつか仕事を斡旋しています。
最終的に師弟を仲直りさせたのも、バッハの功績です。1743年にヒルデブラントが、ナウルブルクのヴェンツェル教会の大オルガンを完成させた時、バッハと一緒にジルバーマンが鑑定に招かれていたのです。バッハが仲立ちをしたことは確実でしょう。
以後、師弟の共同作業は復活しました。ドレスデンの宮廷礼拝堂(カテドラル)の大オルガンはジルバーマン最晩年の大仕事ですが、死を前にして体が弱っていたジルバーマンは、ヒルデブラントに自分の後釜として製作を監督してくれるよう頼み、ヒルデブラントもそれを受け入れたのでした。


シュテルムタール、聖十字架教会にある、バッハが座った椅子


シュテルムタールのオルガンも、ナウムブルクのオルガンも、実際の「バッハへの旅」で訪れ、鑑賞するオルガンです。教会のオルガンは、日本では絶対に体験できないもの。動かすことはできませんし、その場で、それが取り付けられている教会で聴いてこそ価値があります。今回のオンラインツアーでは、(この二つではありませんが)バッハと関係が深い歴史的オルガンの響きを、ゲストの鈴木雅明先生の演奏動画で味わっていただきます。
ツアーの詳細、お申し込みはこちらからご覧ください。

https://www.ytk.jp/music/feature/bach_online_210816.html



最後までお読みいただきありがとうございます。
オンラインツアーは、ライブ配信と見逃し配信(アーカイブ配信)の両方で配信されます。
当日ご都合がつかない場合も、ツアー終了後10日間じっくりとご覧いただけますので、
ぜひご参加ください。


◆書籍のご紹介◆
「バッハ」(平凡社新書)
「バッハへの旅」(東京書籍)

加藤浩子氏プロフィール&過去ツアー実績、著書等の紹介はこちらから


「バッハへの旅」ツアーのことをもっと知りたい!という方は、
特集ページもぜひご覧ください。


旅の最新情報をキャッチ! ぜひご覧ください♪

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投稿者名 musica 投稿日時 2021年08月13日 | Permalink

バッハへの旅オンラインツアー第2弾 制作秘話

こんにちは、musicaです。

今日は8/16(月)に開催する お家で楽しむ バッハへの旅オンラインツアー第2弾

「バッハとライプツィヒ」 加藤浩子氏&鈴木雅明氏のライブ対談、
ビデオと写真でたっぷりドイツ・ライプツィヒを満喫する旅


企画が出来るまでの舞台裏を、オンラインツアーのゲストのお1人、
加藤浩子氏にお伺いしました。



【musica】第1弾は、2000年から20年近く続くベストセラー「バッハへの旅」の内容をぎゅっと凝縮した2時間のツアーでした。今回もライプツィヒを中心としたバッハの足跡をたどる内容ですが、第2弾を企画した一番の理由はどのような点にありますでしょうか?

 
第1弾の開催報告はこちらから♪


【加藤浩子氏】今回は特に、バッハが後半生を過ごした一番重要な町である「ライプツィヒ」にフォーカスし、ライプツィヒでのバッハの活動をより詳しくたどり、さらに、この街で開催される「バッハ音楽祭」をご紹介しようと思って企画しました。




ライプツィヒ 旧市庁舎


聖トーマス教会 バッハのお墓




【musica】前回オンラインツアーでは、ロックダウン中の合間を縫って撮影されましたので撮影範囲も限られていました。今回はロックダウンが解除された中で、前回お伝えしきれなかった部分(バッハ博物館の協力を得て内部の映像や、妻の遺品、自筆譜や出版譜など)さらに、バッハのオルガンについても語っていただく予定ですが、まずはツアー前半の見どころについて教えてください。





【加藤浩子氏】前半は、まず、ライプツィヒの「今」の映像をお楽しみいただきます。前回のツアーから半年以上が経過し、街の雰囲気もだいぶ変わりましたので、ライブ感を味わっていただけると思います。森鴎外も訪れた有名な酒場「アウエルバッハスケラー」など、バッハ関連以外の観光スポットもご紹介します。
バッハ博物館からは、最近博物館の所有になった有名な肖像画、2番目の妻、アンナ・マグダレーナの遺品、バッハの自筆譜など貴重な資料の写真をお借りしています。これは、ゲストの鈴木雅明先生と一緒に解説していきたいと思います。
そして第一部の後半は、バッハがライプツィヒ時代に関わりをもった歴史的なオルガンをご紹介します。「バッハへの旅」でも、オルガンツアーはよくやっており、ご好評をいただいていますが、今回ご紹介するオルガンはツアーでもよく訪れる有名な楽器です。今回は特に、世界的なオルガニストである雅明先生の解説、そして実際の演奏動画を盛り込んでいますので、とても貴重なパートになると思います。



ナウムブルク 聖ヴェンツェル教会ヒルデブラントオルガン


【musica】後半は、ライプツィヒ・バッハ音楽祭がテーマです。リアルで鑑賞できない今だからこそ、バッハの音楽に触れて欲しい。ハイライト映像の一部を観せていただきましたが、とても素晴らしい映像でした。後半のおすすめはどのような点にありますでしょうか?


【加藤浩子氏】これはもう「バッハ音楽祭」をおうちで存分に楽しんでいただきたい、ということにつきます。「ライプツィヒ・バッハ音楽祭」は、100年以上の歴史を持ち、世界一流のバッハ演奏家が集う、世界最大のバッハのお祭りです。聖トーマス教会など、バッハが実際に活躍した場所が会場になるのも特別です。
今年のバッハ音楽祭は、ギリギリに有観客開催が決まりましたが、観客数はごく限り、その代わりに、有料のストリーミング中継で世界に配信されました。今回はこのストリーミングの動画を音楽祭からお借りしています。バッハが指揮していた聖トーマス教会合唱団や、鈴木雅明先生が指揮するバッハ・コレギウム・ジャパンの名演を、おうちでお楽しみいただけます。


写真提供:バッハ・コレギウム・ジャパン


【musica】動画共有サイトといえばYouTubeがよく知られていますが、Vimeoは高品質・高画質映像の視聴に適しており、弊社では過去2回のオンラインツアーをこの方法で配信しています。モバイルで視聴しても画質は落ちず、また映像もカクカクしません。音楽ツアー専門の旅行会社だからこそ、その点はこだわりたいと思っております。


【加藤浩子氏】そうですね、とても楽しみです。ライプツィヒで実際に音楽を聴いている気分をお楽しみいただけるのではないでしょうか。


【musica】今回はもう1人のゲストとして、世界的なバッハ演奏家の鈴木雅明先生にご登場いただきます。第2弾のゲストとして鈴木雅明先生をご推薦いただきましたが、どのようなトークを楽しみにされていますでしょうか?


【加藤浩子氏】鈴木雅明先生は、世界的なバッハ演奏家であり、ライプツィヒ・バッハ音楽祭の常連であり、バッハの啓蒙活動に貢献した演奏家や研究者に贈呈される「バッハ・メダル」を、非ヨーロッパ人として初めて受賞された方です。また各地のオルガンにも大変お詳しいので、今回のテーマを語っていただくのにこれ以上の方はいません。雅明先生も、このツアーを楽しみになさっています。


写真提供:バッハ・コレギウム・ジャパン


【musica】また、前回はライブ出演されたバッハ音楽祭の実質的な総責任者であるミヒャエル・マウルさんからも、急遽ビデオ・メッセージをいただけることとなりました。こちらもご紹介するのが楽しみですね。


【加藤浩子氏】はい、マウルさんは音楽祭の芸術監督で、プログラムも担当しています。こちらも、音楽祭を語るのには最高の方だと思っています。


マウル氏とのライブ対談(第1弾オンラインツアーより)


【musica】加藤先生、お話をありがとうございました。旅の楽しみは音楽だけにとどまらず、「食」も楽しみのひとつ。前回大好評だったドイツワインやドイツソーセージなどのお土産セットプランも別料金にてご用意しています。特にドイツワインはバージョンアップし、3種類からお選びいただける内容となっています。ソムリエ沼尻氏によるワイン解説ビデオメッセージつき。ぜひ、ツアーのおともにお楽しみいただけたらと思います。


ワインソムリエの沼尻氏(第1弾オンラインツアーより)


ツアー開催まであと10日あまり。申し込みはまだまだ受付中です!ぜひお家で楽しむバッハへの旅、ぜひ皆様のご参加をお待ちしております!!

ツアーのお申込みはこちらから
https://www.ytk.jp/music/feature/bach_online_210816.html


投稿者名 musica 投稿日時 2021年08月06日 | Permalink

加藤浩子の旅びと通信 第12回 「バッハへの旅」オンラインツアー第2弾を開催します!ゲストはあの鈴木雅明先生です。

 こんにちは、musicaです。
 昨年12月に第1弾を実施した自宅で楽しむ音楽の旅、オンラインツアー「バッハへの旅」
 この第2弾がいよいよ8月16日(月)に開催されます!

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 こんにちは。加藤浩子です。
 「郵船トラベル」さんが主催する「バッハへの旅」そのほかの音楽ツアーで、同行講師を務めさせて頂いています。
 とはいえ、昨年来のコロナ禍で、海外旅行は事実上不可能な状態です。
そんな中、郵船トラベルさんでは、昨年12月からオンラインツアーを始めました。
写真やビデオで作曲家ゆかりの地を紹介し、専門家の解説や現地での演奏の動画を盛り込んで、オンライン上で旅に出た気分を味わっていただこうという企画です。



バッハ音楽祭の会場となる聖トーマス教会


 
 昨年12月には、第1弾として「バッハへの旅 オンラインツアー」を催行。「バッハへの旅」で周遊するバッハゆかりの街々を写真を交えてご紹介した後、ゲヴァントハウス管弦楽団コントラバス奏者のエーバーハルト・シュプレーさんにライプツィヒのバッハゆかりの地をご案内いただいたり(録画)、聖トーマス教会オルガニストのウルリヒ・ベーメさんが、聖トーマス教会のバッハ・オルガンでバッハ作品を演奏した動画を盛り込んで、88名さまのご参加をいただくことができました。
今年に入ってからは、生誕251年を迎えたベートーヴェンをテーマにしたオンラインツアーを2回催行。ご好評をいただいています。


バッハ音楽祭のポスター


 そしてこの度、待望の「バッハへの旅」第2弾を企画いたしました。ゲストに、日本を、いえ世界を代表するバッハ演奏家の鈴木雅明先生をお迎えする豪華版です。
テーマは「バッハとライプツィヒ」、および「ライプツィヒ・バッハ音楽祭」。前半では現在のライプツィヒの様子をビデオでご紹介しながら、ライプツィヒにおけるバッハの活動に触れます。ライプツィヒのバッハ博物館のご協力を得て、博物館収蔵の貴重な資料をご覧いただけるのもこのツアーの特徴です。バッハの自筆譜や貴重な出版譜に混じって、最近博物館の所有になった有名な肖像画や、愛妻の遺品も登場します。音楽だけでなく、色々な角度から「バッハ」を知っていただけることでしょう。


バッハ博物館


 第一部の後半は、鈴木先生ならではの「バッハのオルガン巡り」。今回は、バッハがライプツィヒ時代に関わった重要なオルガンのいくつかについて、写真を見ながらお話を伺います。もちろん先生の演奏動画も予定しています。どこのオルガンのどんな響きが聞けるのかは、当日のお楽しみです。


バッハがライプツィヒ時代に鑑定した、ナウムブルク、ヴェンツェル教会のオルガン


 
 後半では、1904年に創設された「ライプツィヒ・バッハ音楽祭」の、今年のハイライトをご紹介してまいります。
「ライプツィヒ・バッハ音楽祭」は、世界に数ある「バッハ音楽祭」の中でも突出した規模と歴史を誇る音楽祭です。鈴木先生と先生が創設した古楽オーケストラ&合唱団「バッハ・コレギウム・ジャパン(以下BCJ)」は、西暦2000年にゲヴァントハウスでバッハの《世俗カンタータ》を演奏して以来、この音楽祭にたびたび招かれている常連アーティスト。さらに鈴木先生は、2012年、バッハの音楽の啓蒙において重要な貢献をした人物(演奏家、研究者など)に贈呈される「バッハ・メダル」を、日本人として、そして「非ヨーロッパ人」として初めて受賞されました。バッハ音楽祭中に行われた受賞記念演奏会は、聖トーマス教会における《マタイ受難曲》。今、バッハを、そしてバッハ音楽祭を語るのに、鈴木先生ほどふさわしい方はいないでしょう。


聖トーマス教会の近くにある、メンデルスゾーンが建てたバッハ像


 ツアーでは、鈴木先生の解説はもちろん、先生とBCJの演奏も聴けます。鈴木先生と「バッハ・コレギウム・ジャパン(以下BCJ)」は、今年のバッハ音楽祭に招かれていたのですが、コロナ禍で渡独が叶わず、代わりにBCJが普段録音や演奏会で使用している神戸の松蔭女子学院チャペル(音響効果が素晴らしいのです)で演奏予定曲目を録画し、演奏会が予定されていた日程に、ライプツィヒからストリーミングするという方法がとられました。
オンラインツアーでは、その映像の一部をご紹介。こぼれ話もたっぷり伺う予定です。さらに、バッハゆかりの聖トーマス合唱団が出演したクロージングコンサートの一部も、演奏動画でご紹介いたします。


ライプツィヒ、ニコライ教会夜景


 例え現地に行けなくても、今だからこそ体験できる「バッハ」をお届けしたい。そんな思いで、担当者ともども準備に取り組んでいます。前回好評をいただきました、ドイツワインやソーセージ付きのコースも準備いたしました。真夏のバッハ・オンラインツアーに、どうぞ、ご期待ください。
ツアーの詳細とお申し込みは以下で。

ツアー申込み専用ページ
https://www.ytk.jp/music/feature/bach_online_210816.html


(C) Tomoko Hidaki


最後までお読みいただきありがとうございます。
オンラインツアーは、ライブ配信と見逃し配信(アーカイブ配信)の両方で配信されます。
当日ご都合がつかない場合も、ツアー終了後10日間じっくりとご覧いただけますので、
ぜひご参加ください。


◆書籍のご紹介◆
「バッハ」(平凡社新書)
「バッハへの旅」(東京書籍)

加藤浩子氏プロフィール&過去ツアー実績、著書等の紹介はこちらから


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投稿者名 musica 投稿日時 2021年07月20日 | Permalink