【開催報告】★後編はミラノ!★オンラインツアー ニューヨーク&ミラノ! 世界最高峰の歌劇場と 魅力の街歩き


6月16日開催 初めての本格的なオンラインオペラツアー「ニューヨーク&ミラノ!世界最高峰の歌劇場と 魅力の街歩き」が 終了しました! 前半のニューヨークにつづき、後半はミラノです!



ミラノ・スカラ座(外観)



3度目の火災で焼失したあと、再建されたスカラ座の内部


後半冒頭はスカラ座の歴史を加藤先生の解説と映像でご紹介。
 
スカラ座は過去3度の火災に見舞われてきたこと、「スカラ座」という名前が、火事のあと安全な再建のために場所「スカラ教会」を移されたことに由来すること、身分の低い侍従たちは劇場の左右から出入りし平土間に立って観劇していたこと、逆に身分の高い人たちは馬車から降りられるように正面玄関から出入りしていたといったようなエピソードをまじえ、スカラ座からお借りした《ラ・ボエーム》《アイーダ》《リゴレット》の舞台映像の一部をご覧いただきました。

前半では、メトロポリタン・オペラの新制作《ランメルモールのルチア》の予告映像もご覧いただいたのですが、ルチアはその演出において大変斬新でもあったので、ニューヨークとミラノそれぞれの舞台の雰囲気の違い!が顕著に表れました。皆さんはどちらが印象に残りましたでしょうか…?
 


ミラノからは脇園彩さんが登場!


 
後半のゲストは、スカラ座やボローニャ歌劇場、ロッシーニ・オペラフェスティバルなど、イタリアを拠点に活躍を続け、最近では新国立劇場《セビリャの理髪師》のロジーナ、《フィガロの結婚》のケルビーノ、昨年10月の《チェネレントラ》のタイトルロールなどの出演で話題となったメゾ・ソプラノ脇園彩さんが登場!


 
撮影は2021年!
あっという間の1年間でした。


 
ミラノ音楽院の学生たち行きつけの楽譜屋さん。書棚や中古ピアノなども展示されています。


 
脇園彩さんお気に入りのミラノの路地などもご案内いただきました。


 
2021年5月に撮影したミラノの街の様子をカメラを回しトークとともに映像に収めていただきました。編集の都合上、すべての映像はお見せできませんでしたが、お気に入りのカフェや、行きつけの楽譜店、リラックス&リフレッシュのために訪れる公園や、ミラノらしい佇まいをみせる路地裏など、20分間たっぷりとお楽しみいただきました。


 
1年を経たミラノの街は、活気づいていました。対談形式で最新のミラノの様子をお届けいただきました。


1年後の2022年。
スカラ座の前にて。


 
さらにこの5月末には、加藤先生との対談動画を収録。
スカラ座やドゥオモ前の現在の様子をリアルに伝えていただきながら、スカラ座の舞台裏(音響や、天井桟敷席)などのトークをはじめ、コロナ禍での過ごし方、最新のコンサートスケジュールなどを語っていただきました。
  
2時間15分のオンラインツアーも残すところあと5分となったころ、なんとその前々日にドイツのマインツ歌劇場での《ナブッコ》の公演を終えたばかりの脇園彩さんご本人がライブで登場!!
 
実は、前日15日に「第52回ENEOS音楽賞」の洋楽部門奨励賞の受賞が発表された直後でもあったのです。

https://www.amati-tokyo.com/topics/news/2206151100.php

ENEOS音楽賞とは、日本の音楽文化の発展・向上に大きく貢献した個人または団体に贈られるもので、過去の受賞者にはピアニストの仲道郁代さん、横山幸雄さん、歌手では藤村実穂子さん、中村恵理さんなどがいらっしゃる歴史ある賞です。




受賞した直後の感想は?と加藤先生からの問いかけに、

「受賞のひとつのきっかけは、昨年の新国立劇場《チェネレントラ》にあったと思いますが、コロナ禍で多くの音楽家たちが大変ななか、私自身も思うように歌うことができず、望む人生を生きることが難しい苦しみや絶望感を感じてきました。そうした時期を経て、本当に自分の人生で望むものは何だろうか?という問いかけを通して、それは「大きな愛」にあると、生きる喜びを音楽と歌を通して皆さんと共有する、ということを再確認しました。ここからひとつの目標がみえてきて、それが《チェネレントラ》でひとつのかたちになったのではないかと、それを今回認めていただけたのではないかと思います」とのお話をいただきました。
脇園彩さんのしなやかでパッション溢れるメッセージでツアーが締めくくられました。

先月7月にはスペインのテアトロ・レアル《ナブッコ》でのデビューを終え、今年の10月には 川口総合文化センター・リリア でのリサイタルや、来シーズンの新国立劇場《ファルスタッフ》(2023年2月)への出演も予定されています。


最後にお客様から届いた感想を一部ご紹介します♪

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貴重な映像と共に繰り広げられる対談が、実に興味深いオンラインツアーだったように思います。
配信当日は仕事のため参加できませんでしたのでアーカイブで拝見しました。大変楽しめました。現地に行く際の参考にしたいと思いました。現地に詳しい方のお話を伺うのは興味深かったです。画質もよかったです。

脇園さんと加藤先生の対話形式のツアーは臨場感があって特によかったです。 また、実際のツアーの際にはぜひ参加したいです。
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オンラインツアーも今回で9回目を迎えました。
リアルの海外旅行復活が徐々に進んでいくなかで今後は頻度が少し減っていくかもしれませんが、オンラインならではの楽しみ方も味わえる良さを最大限活かして、リアルの旅と繋いでいきたいと思っております。


投稿者名 カリスマ歌子 投稿日時 2022年08月08日 | Permalink