5月31日開催 オンラインツアー 公認ガイド中谷剛氏と歩く「アウシュヴィッツ強制収容所内部見学」とアンナさんが語るポーランドの今  (10日間の見逃し配信あり)


『歴史から学び、平和について考えること。
アウシュヴィッツの歴史は何を私たちに伝えるのでしょうか。
77年前も現在も民族の問題は多くのことを私たちに語りかけてきます。
海外旅行は少しずつですが、再開の兆しが見えてきつつあります。
しかし、今、ヨーロッパの歴史を知り、学ぶことは、ウクライナ情勢と
今後の世界を考える上で避けては通れません。
平和への祈りを込めて、今回このオンラインツアーを企画しました』

音楽・美術ツアーデスクでなぜ「アウシュヴィッツ強制収容所」なのか?と思われた方も少なくないのではと思います。
実は、アウシュヴィッツ強制収容所を見学するツアーは、ポーランドの首都ワルシャワから日帰りで訪れるオプショナル観光のひとつとして、ポーランドの京都といわれる世界遺産の街クラクフ日帰り観光とならんで多くのお客様にご参加いただいてまいりました。アウシュヴィッツといえば、ナチスのホロコーストを生き抜いた実在のユダヤ系ピアニストの半生を描いた映画「戦場のピアニスト」でその存在を知った方も少なくないのではないでしょうか。


昨年の秋に、ポーランド・オンラインツアー第1弾として開催した 「ショパン国際ピアノコンクール特別企画 “ワルシャワのショパンゆかりの地めぐり”」 に続く、ポーランドの第2弾として、このクラクフ観光とアウシュヴィッツ強制収容所見学のオンラインツアーの企画実現に向けて準備を進めてまいりましたが、コロナ感染拡大の影響により、また、さらにウクライナ情勢の影響による多数の難民支援などの事態にポーランドが直面し半年以上の月日を経て実現する運びとなりました。


オンラインツアーの予告動画



当初はクラクフという世界遺産の街の魅力と文化・食を伝え、ショパンの創作に影響を与えたといわれる民族音楽との関わりをテーマとしたツアーを実施したあと、アウシュヴィッツ強制収容所見学をご紹介する予定でしたが、順番を変更し、今まさにポーランドがウクライナからの難民支援で直面する民族の問題と77年前のアウシュヴィッツの歴史から学ぶ機会をこのオンラインツアーで体験し、1人1人が平和を願い、平和が訪れた後に1人でも多くの日本人が実際にアウシュヴィッツに訪れて欲しいという平和への祈りを込めて今回このオンラインツアーを企画しました。(クラクフのツアーは7月頃に実施を予定しております)


中谷剛氏 (なかたにたけし)氏 アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館 公認ガイド 【VTR出演】


このツアーでは、一般では許可の得ることが難しい収容所内部を、現在唯一の日本人公認ガイドである中谷剛氏とともに、実際に現地スタッフが歩きながら映像に収めました。オンラインツアー当日は、映像だけでは伝えきれない部分ももう1人の案内役、ポーランド生まれでガイドとして活動するアンナさんが詳しくご説明します。


アンナ チャスカ(Anna Trzaska)氏 【ライブ出演】


当日都合のつかない場合にも、アーカイブ視聴(10日間)がありますので、期間中は繰り返しご視聴が可能です。
受付はツアー当日(5月31日)の正午まで。ぜひ、ご参加をお待ちしております。

ツアー申込み先はこちらから(外部サイトに遷移します)
http://ptix.at/1I3wmi


投稿者名 カリスマ歌子 投稿日時 2022年04月26日 | Permalink

花・花・春、やっぱり桜

年度末、新年度と何かと慌ただしい今日この頃。桜の便りが各地で続々と届いています。
少し前は、ハクモクレンも満開でしたし、雪柳も次々と咲き始め白い花々がとてもきれいで
色彩豊かな春の到来を嬉しく思います。
ミモザの煙るような黄色も大好きですが、やっぱり日本の春の花の代表と言えば桜!
桜の淡いピンクの色合いと咲き始めから、ふんわりと香りが漂い、やがて散り初め、若葉になっていく一連の推移が素晴らしいですよね。


ハクモクレン


雪柳


日本の和菓子は季節とともにあり、桜の季節は何といっても「桜餅」。この桜餅、関東と関西では違いがあります。
関東風は長命寺(ちょうめいじ)と呼ばれ、小麦粉などの生地を焼いた皮で餡を巻いた、クレープ状のお餅、関西風は道明寺(どうみょうじ)と呼ばれ、道明寺粉で皮を作り、餡を包んだ饅頭状のお餅です。
いすれも各土地では単に「桜餅」と呼ばれ、販売されているようです。


関東の桜餅(右側)


関西の桜餅


花冷えという言葉もある、日本の春。
明るい日差しと暖かさから急転直下、冬の様な気温に急変することもございます。
夜桜を鑑賞に行かれる際は、油断大敵です。
急な寒さにも気を付けてお出かけください。



投稿者名 Andante 投稿日時 2022年03月31日 | Permalink

音楽ツアーデスクのおすすめ情報!究極の「特等席」で世界最高峰のオペラ鑑賞を・・・METライブビューイング3月のおすすめ公演(2)

(c) Ken Howard/Metropolitan Opera


世界最高峰のオペラ座のひとつ、メトロポリタンオペラ(MET)は只今シーズンまっ盛り。METが世界に誇るオペラ公演を「特等席」で鑑賞できるのが、METライブビューイング。全国20ヶ所の映画館の大スクリーンで楽しむことができます。

今日ご紹介するのは、ヴェルディの名作オペラ《リゴレット》
フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの原作に基づくこの作品は、イタリアのマントヴァが舞台。宮廷道化師リゴレットを主人公に人間の苦悩と哀しみ、父と娘の愛情の交差に美しいヴェルディの音楽が重なりあう名作オペラとして知られています。「リゴレットの四重唱」や「女心の歌」など美しく親しみあふれるメロディは、単独でもコンサートなどで演奏される機会の多い人気のアリアです。
出演はクイン・ケルシー(リゴレット)、ローザ‣フェオラ(ジルダ)、ピョートル・ベチャワ(マントヴァ公爵)ほか、指揮はヴェルディをはじめとする数々のイタリア作品て高評価を得ているダニエレ・ルスティオーニ。新演出のバートレット・シャーの美しい舞台にも期待がふくらみます!

3月18日から1週間限定の上映!ぜひ映画館の大スクリーンでご堪能ください♪

名旋律と劇的なドラマの完璧な融合!〈女心の歌〉が舞う悲劇の名作をスタイリッシュな演出で!

ヴェルディ《リゴレット》新演出 
上映期間:3/18(金)~3/24(木)​※東劇のみ4/7(木)までの上映


(c) Ken Howard/Metropolitan Opera


上映期間:3/18(金)~3/24(木)※東劇のみ4/7(木)までの上映
上映時間:3時間5分(休憩1回)
MET上演日:2022/1/29
指揮:ダニエレ・ルスティオーニ
演出:バートレット・シャー
出演:クイン・ケルシー、ローザ・フェオラ、ピョートル・ベチャワ、アンドレア・マストローニほか

詳細はこちらから
METライブビューイング(松竹株式会社)
https://www.shochiku.co.jp/met/program/3766/


投稿者名 カリスマ歌子 投稿日時 2022年03月17日 | Permalink

ポンペイ展の炭化パンに想うこと

自然災害の多い日本。火山の噴火により埋没した古代都市ポンペイの遺跡には以前からとても興味があり、開催中のポンペイ展を訪れてみました。
ポンペイが埋没したのは79年のことで、1943年も前のこと。大河ドラマで話題の鎌倉時代よりも1000年も前の弥生時代あたりとのこと。展示された遺跡の数々を見てみると、とてもそんな昔のこととは思えない、とても高度な技術で作られた絵画や彫刻、工芸品があり驚きを禁じ得ませんでした。そのなかで一番印象的だったのは「パン」です。きれいに焼きあがった大きな丸いパンがそのまま炭化しており、きっと焼きたてでハードタイプの塩パンじゃないかなとも思え、人々の胃袋に収まりもせず、街もろとも眠らされたのは実にお気の毒。炭化したパンの近くに当時のパンを描いた絵画もあり、そのパンがポンペイの人々の主食だったんだろうなと切なくなりました。豪邸のリビングテーブルの見事な彫刻の足や邸宅の庭の彫刻像、巨大な金庫も素晴らしかったですが、なんとも身近なパンに一番心が動かされました。庶民の暮らしが一瞬にして奪われたことがひしひしと感じられるからです。ポンペイ遺跡の発掘はまだまだ続いています。その発掘により災害への備えなどの教訓にもなりうるものだという、会場で公開されてる動画の中で語られた現地のスタッフの話にそんな意義もあったのだと再認識させられました。海外旅行が再び何の気兼ねもなく再開されたら是非、今度は実際にかの地を訪れたいものです。



炭化したパン
出来上がりのそのままの形です。つまみ食いもしてません。
ほんとの焼き上がりの色は右の絵のようだったのでしょうね。



投稿者名 Andante 投稿日時 2022年03月15日 | Permalink

春雨とともにミュージカル音楽を

「ウエストサイドストーリー」の映画がスピルバーグ監督作品で公開されたり、映画公開から70周年記念「雨に唄えば」の映画上映とともにフルオーケストラの生演奏公演が企画されていたり、なんだか近頃ミュージカル映画の話題を目にします。「ウエストサイドストーリー」はあまりにも有名で多くの方がご存じと思いますので、こちらでは「雨に唄えば」をはじめ、ミュージカル映画黄金時代の音楽について少し。
「雨に唄えば」の中で有名なシーンは主演のジーン・ケリーが雨の中を幸せな気分で歌い踊るもので、この映画を知らなくても挿入歌の「Singing in The Rain」は耳にしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
百貨店で不意に雨が降り出したら、お客様への雨対応開始を従業員にお知らせするために合図として流していることもありますね。
一般的に雨は憂鬱な暗いイメージですが、この映画の中では雨などなんのその、ずぶ濡れでも実に楽しくのびやかに歌い踊っていて、曲調も明るく、観ていてHappyな気分になります。
古き良き時代のMGMミュージカル映画には、他にも「オズの魔法使い」のOver the Raibowや「私を野球に連れてって」のTake Me Out to the Ball Gameが歌われており、「巴里のアメリカ人」では、I Got Rhythm、'S Wonderful、そしてAn American in Parisなど、ガーシュインの曲が全編にわたり使われています。
この時代の映画の主題曲や挿入歌が、今やスタンダードとなっているのも数多くあります。
これからの春真っただ中には、雨の日も増えるでしょう。
そんな雨の日のおうち時間に、Happyで肩の凝らない古き良き時代のMGMミュージカル映画を楽しむのもいいかもしれませんね。

※「雨に唄えばシネマオーケストラ」について詳しくはこちらからご覧ください⇒https://cineoke.info/on/singin_intherain/



投稿者名 Andante 投稿日時 2022年03月03日 | Permalink