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若狭美食への旅~御食国(みけつくに)の贈り物

三丁町


 京都の歴史と四季折々の豊かな自然の中で形成された京料理。昆布や鰹節からとった「だし」を中心に頂く料理の数々は絶品です。その発展に貢献したのが御食国(みけつくに)と呼ばれる若狭の食材。中でも若狭ぐじ(甘鯛)は最高級魚として古くから天皇への献上品として珍重されてきました。甘く、身が柔らかいので、北前船が運ぶ昆布で〆めても美味しく、鱗をつけたまま焼き上げる若狭焼も絶品です。

 郵船トラベルが贈る春の一押しツアー、2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」では、2日目の夕食は奥滋賀より県境を越え、福井県の小浜にある料亭、四季彩館「酔月」を訪れます。若狭の海の幸をふんだんに使った特別な献立となっており、有名な鯖料理のほかに、へしこ焼き、若狭ぐじ(甘鯛)、若狭牛、越前蕎麦など、地元ならではの美食がご堪能いただけます。この四季彩館「酔月」は、日本航空の国内線ファーストクラスのお食事の監修もしたことがあるそうで期待が高まります。


若狭牛陶板焼き(お料理は一例です)

 若狭牛は明治時代から食されてきた長い伝統と品質が誇るブランド牛。日本の最高級品種、黒毛和種のなかでも「神戸ビーフ」や「松阪牛」などの名称で販売されている「但馬牛」と同じ系統です。とろけるような味わいをお楽しみください。

 「酔月」は明治時代の料亭を再現した建物で、小浜の旧市街・三丁町(さんちょうまち)にあります。三丁町は江戸時代、北前船の寄港地として栄え花街もありました。
 
 狭い路地をはさみ、紅殻格子や出格子の家や料亭が軒を連ね、落ち着いた雰囲気の中に往時の面影を残しています。お食事前の散策も楽しみです。


 北前船は蝦夷地からくる昆布などを運び、鯖街道を通り京の都に届けられ昆布だし文化が発展していくのです。
 もう一つのだしである鰹節は、和歌山県が発祥です。てっきり高知県だと思い込んでいましたが、歴史をみると和歌山県から鰹節文化は関西地方で発達しました。だしは和食文化の神髄であり、新鮮な魚介料理とともに、日本の心そのものと言っても過言ではありません。

ツアーの時期はさくらの開花と重なります。
美食とさくら、両方堪能しましょう!


ぐじ若狭焼(お料理は一例です)


投稿者名 ペンギン君 投稿日時 2021年01月26日 | Permalink