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奥琵琶湖~テロワール発酵フレンチ~の秘密

ロテル・デュ・ラクより琵琶湖を臨みます


 2020年にGOTOトラベルを利用し、ワンランク上の旅館に泊まった人が「旅館の料理が多すぎる」とツイートし、話題になったことをご存じでしょうか?かく言う筆者も旅館の夕食3品目あたりでギブアップ気味になり、後半に提供されるメイン料理、ブランド牛の陶板焼きを美味しく頂くことができなかった経験があります。
 旅の楽しみの一つは地元の食に出会うこと、特に女性は量よりも、たくさんの食材体験をしたいと思っています。食べきれない旅館の夕食はとにかく「MOTTAINAI」ものです。

 郵船トラベルが贈る、2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ”ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅では琵琶湖畔にある4万坪の敷地にわずか15部屋のオーベルジュに宿泊し、テロワール発酵フレンチの夕食をお楽しみいただけます。フレンチと言ってもけっして重たい料理ではなく、ある日の一例としてアミューズ(小皿料理)6品、お口直しのグラニテ、お魚、お肉、デザートまたはチーズワゴンの構成となっています。アミューズは食べるのが惜しくなるような目にも美味しい一口サイズのお料理の数々で、筆者が完食したことは言うまでもありません。


秋のシグネチャー料理(お料理は一例です)

 テロワールとはフランス語で「土地」を意味し、元来ワイン産地の土壌を表す言葉でした。現在では農作物のみならず、畜産物、海産物などの「土地の個性」という意味に使われ、地方の風土や文化も加えられています。京都の隣に位置している滋賀(近江の国)は、江戸時代から遠くは北海道、東北から北前船により物資(食材)が運ばれました。また、東海道などの主要な街道が交差する場所として食材の多くが出入りして栄えてきました。保存食として発達した発酵食品は「酸っぱい」「キツイ味」という意味ではなく、現在では「旨味を引き出す」手法として使われています。

 ロテル・デュ・ラクでは、トマトをまる1日発酵させたピューレをお川魚料理に添えるなど、時間も手間もかかるお料理を提供しています。川魚といえば独特の香りが苦手な方もいらっしゃるようですが、自慢料理のひとつが1878年に創業した醒井養鱒場のニジマスの一皿。養鱒場を取り巻く環境は、深山幽谷として自然景観に勝っており、霊仙山(1094m)山麓の鍾乳洞から湧き出る清水で養殖されたニジマスは刺身で食べても美味しいと評判です。今回の夕食でも提供されるとのことで、楽しみにして下さい。


醒井産ニジマス・トマト・春野菜(お料理は一例です)

 次回は世界に一つだけの朝食、着席式オーダービュッフェと美食レストランガイド「ゴエ・ミヨ・ジャポン2020」で3トックを獲得した料理長、山本卓也シェフをご紹介します。


投稿者名 ペンギン君 投稿日時 2021年02月01日 | Permalink