キリマンジャロの雪
前回、南アフリカの豪華列車ロボス・レイルをご紹介した流れで、今日のテーマはアフリカ最高峰キリマンジャロです。
キリマンジャロというと皆さん、何を連想されるでしょうか。コーヒー豆のキリマンジャロ、ヘミングウェイの小説「キリマンジャロの雪」…?
コーヒー豆のキリマンジャロはその名の通り、キリマンジャロの山麓で1900年頃から栽培され、強い酸味と甘い香りが特徴のブランド品種。大変稀少でコーヒー豆の世界の生産量の1%程度と言われます。
一説によると、日本でキリマンジャロ豆の認知度が高まったのはヘミングウェイの小説「キリマンジャロの雪」が映画化され1953年に日本公開されたことがきっかけだそうです。
私自身は映画は見ておらず、小説を読んだのもずいぶん昔なのですが、氷河に埋もれたレオパード(豹)の象徴的なイメージが妙に心に残る作品でした。
さて、この小説で初めて知ったのが、アフリカ大陸に雪(氷河)があるという事実。キリマンジャロは標高5,895m。5,500m以上は氷雪地帯となり、山頂部には氷河が存在するのですね。
キリマンジャロは登山ルートが整備され、大陸最高峰の中では登山がしやすい山と言われます。きちんと装備をすれば登頂も可能ですが、なんといっても世界最高峰のひとつ。厳しい大自然が広がる世界ですから心して登りたいものです。ちなみにキリマンジャロには雨季と乾季があり、登山のベストシーズンは乾季に当たる12月〜3月と、7月〜9月です。