三方五湖ってどこにあるの?
突然ですがクイズです。目の前に日本地図があるとして、あなたは三方五湖がどこにあるか分かりますか?様々なアンケートで、「どこにあるのかわからない都道府県ランキング」で必ず上位に来るのが鳥取県、島根県(どっちがどっちかわからない)。
三方五湖のある福井県も残念ながら、3位、5位と上位にランキングされることが多いようです。でも、これを機会に三方五湖の魅力を知って下さい。
三方五湖は若狭湾国定公園の代表的な景勝地で、若狭湾の豪快で男性的な日本海の海岸風景に対して、柔軟で女性的な湖岸風景として対照的な魅力をたたえています。低い山々の谷間にちりばめられた三方湖・水月湖・菅湖・九々子湖・日向湖の5つの湖がかもしだす色合いは神秘的で、それぞれ水質が淡水、汽水、海水と異なり、多様な自然環境により多くの水鳥が生息し、この湖らはラムサール条約にも登録されています。
ラムサール条約の正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいます。渡り鳥や魚など、いろいろな生き物が住めるような、湿地を守るための国際条約で有名な場所では尾瀬(福島県)、釧路湿原(北海道)など日本では50か所が登録されています。また、琵琶湖は日本最大の湿地として登録されています。
この三方五湖を展望できるのが、三方五湖レインボーライン山頂公園です。三方五湖レインボーラインは美浜・若狭町にかけて広がる、約11㎞の有料道路。リフトまたはケーブルカーで上った先にある山頂公園からは名勝三方五湖、若狭湾が一望できる360°パノラマビュー! 絶景天空の足湯やカウンターテラスでゆっくりと絶景をお楽しみ頂けます。2020年4月にリニューアルオープンし、新たに5つのテラスや屋内建屋が新設。全天候型のおしゃれな山頂公園へ生まれ変わりました。
郵船トラベルが贈るの2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸桜満喫の旅」では、三方五湖レインボーラインに立ち寄ります。
湖によって異なる色合いなど、絶景をどうぞお楽しみください。
朝からシャンパーニュと近江牛の至福
皆さんは普段の朝食になにを頂いていますか?若いころは出勤ぎりぎりまで起きられず、コーヒーだけを流し込み、駆け足で駅へ向かう、なんてこともあったかもしれません。そんな人でも旅に出ると不思議と朝食はたっぷり、優雅に頂けるのでこれも旅のひとつの楽しみですよね。
ヨーロッパの豪華なホテルに泊まったとき、朝食会場にアイスペールに入ったシャンパンボトルが置かれているのを見たことはありませんか?あれ?これは有料、飲んでも良いのかしらといぶかし気に眺めていると、ソムリエ氏が優雅にボトルを手にして琥珀色の泡立つ液体をグラスに注いて立ち去っていく・・・。映画のワンシーンのような優雅な時間を朝から感じさせてくれるひと時です。
こんな時間を過ごせるのが郵船トラベルが贈る春の一押しツアー、2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」。
ロテル・デュ・ラクの朝食は世界で一つだけ、あなたのためにだけある朝食です。30種以上の豊富なメニューからお好きなものをお選び頂き、お好みとあらば、シャンパーニュもご用意します。フレッシュジュースやスムージーから始まり、お目覚めのスープ、新鮮野菜のサラダ、焼きたてパン、とろとろのスクランブルエッグ、滋賀伊吹ファームのハムやソーセージ、と、ここまでは都会のラグジュアリーホテルでもよくあるメニューですが、ロテル・デュ・ラクではこの他にトッピングが選べる朝カレー(バームクーヘンで育てられた豚のカツもご用意)、近江牛のミニステーキ、近江牛のオープンサンドなど逸品メニューもご用意しています。和食派なら、近江米の炊き立てご飯に湖魚の佃煮、季節により琵琶湖産のしじみ汁もお選び頂けます。近江牛の逸品以外は何度でもオーダーでき、綺麗に盛り付けられた一皿をテーブルへ持ってきてもらえるのも嬉しいですね!
でも、ロテル・デュ・ラクの魅力はこれだけではないのです。全面ガラス張りのレストランから見える、広い中庭の向こうには、朝日に輝く琵琶湖の湖面と竹生島がアクセントとなります。
日常をかけ離れ、緑あふれる大自然の景色は、朝食をより一層たのしく、そして美味しくします。時には野生のお猿さんがも遊び来るほど自然豊か。
こんな素敵な朝を、2度もお過ごしいただける極上ツアーにぜひご参加ください。
奥琵琶湖~テロワール発酵フレンチ~の秘密
2020年にGOTOトラベルを利用し、ワンランク上の旅館に泊まった人が「旅館の料理が多すぎる」とツイートし、話題になったことをご存じでしょうか?かく言う筆者も旅館の夕食3品目あたりでギブアップ気味になり、後半に提供されるメイン料理、ブランド牛の陶板焼きを美味しく頂くことができなかった経験があります。
旅の楽しみの一つは地元の食に出会うこと、特に女性は量よりも、たくさんの食材体験をしたいと思っています。食べきれない旅館の夕食はとにかく「MOTTAINAI」ものです。
郵船トラベルが贈る、2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ”ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」では琵琶湖畔にある4万坪の敷地にわずか15部屋のオーベルジュに宿泊し、テロワール発酵フレンチの夕食をお楽しみいただけます。フレンチと言ってもけっして重たい料理ではなく、ある日の一例としてアミューズ(小皿料理)6品、お口直しのグラニテ、お魚、お肉、デザートまたはチーズワゴンの構成となっています。アミューズは食べるのが惜しくなるような目にも美味しい一口サイズのお料理の数々で、筆者が完食したことは言うまでもありません。
テロワールとはフランス語で「土地」を意味し、元来ワイン産地の土壌を表す言葉でした。現在では農作物のみならず、畜産物、海産物などの「土地の個性」という意味に使われ、地方の風土や文化も加えられています。京都の隣に位置している滋賀(近江の国)は、江戸時代から遠くは北海道、東北から北前船により物資(食材)が運ばれました。また、東海道などの主要な街道が交差する場所として食材の多くが出入りして栄えてきました。保存食として発達した発酵食品は「酸っぱい」「キツイ味」という意味ではなく、現在では「旨味を引き出す」手法として使われています。
ロテル・デュ・ラクでは、トマトをまる1日発酵させたピューレをお川魚料理に添えるなど、時間も手間もかかるお料理を提供しています。川魚といえば独特の香りが苦手な方もいらっしゃるようですが、自慢料理のひとつが1878年に創業した醒井養鱒場のニジマスの一皿。養鱒場を取り巻く環境は、深山幽谷として自然景観に勝っており、霊仙山(1094m)山麓の鍾乳洞から湧き出る清水で養殖されたニジマスは刺身で食べても美味しいと評判です。今回の夕食でも提供されるとのことで、楽しみにして下さい。
次回は世界に一つだけの朝食、着席式オーダービュッフェと美食レストランガイド「ゴエ・ミヨ・ジャポン2020」で3トックを獲得した料理長、山本卓也シェフをご紹介します。
お花見ワクワク
お花見というと、日本人なら誰しも心躍る春の一大イベントですよね。桜について少し紹介させてください。
日本に自生していた桜の品種は9種とされ、変種を含めると100を超え、人の手で改良されたものを含めると600種を超えるとされています。
改良された桜で最も有名なのは江戸末期に生まれた「ソメイヨシノ」です。母親がエドヒガン、父親がオオシマザクラの種間雑種で現在の桜シェア率8割と大ヒット桜です。野生の桜の多くは花と葉が同時に開きますが、改良の結果、花だけが先に開き、散った後に葉が出るエドヒガンの特性とオオシマザクラの華やかな花弁を併せ持ち、満開の花、花吹雪、葉桜と3度も楽しめることが人気の秘密です。
郵船トラベルが贈る2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」では、開花初期に6か所の桜の名所を訪問いたします。
海津大崎と奥びわ湖パークウェイは北部に位置するため、開花が遅くなる可能性がありますが、その他は例年通りですと、異なる趣で桜を楽しんでいただけるかと思われます。ソメイヨシノの寿命は一般的に60年とされていますが、小浜市の天然記念物、妙祐寺のしだれ桜は樹齢120年で高さ17m、大迫力の一本木です。
現代の花見の習慣は奈良時代にできました。当時は中国文化が流行っており、梅の花見が中心でした。平安時代に入ると、国風文化の興隆により、桜文化が浸透していきます。その後お花見文化は権力者の間で浸透し、江戸時代になってから庶民の文化として浸透していきます。
桜と歴史に思いをはせながら、日本人と古くから親しい桜を是非ご鑑賞ください。
世の中にたえてさくらのなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平)
(蕾にときめき、花を待ちわび、風雨に散るのを惜しみ、散りつくすのを哀しむ。桜がなければ悩むことなくのどかに過ごせていたかもしれません。でも、そのくらい桜の存在は大きいのです。)
若狭美食への旅~御食国(みけつくに)の贈り物
京都の歴史と四季折々の豊かな自然の中で形成された京料理。昆布や鰹節からとった「だし」を中心に頂く料理の数々は絶品です。その発展に貢献したのが御食国(みけつくに)と呼ばれる若狭の食材。中でも若狭ぐじ(甘鯛)は最高級魚として古くから天皇への献上品として珍重されてきました。甘く、身が柔らかいので、北前船が運ぶ昆布で〆めても美味しく、鱗をつけたまま焼き上げる若狭焼も絶品です。
郵船トラベルが贈る春の一押しツアー、2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」では、2日目の夕食は奥滋賀より県境を越え、福井県の小浜にある料亭、四季彩館「酔月」を訪れます。若狭の海の幸をふんだんに使った特別な献立となっており、有名な鯖料理のほかに、へしこ焼き、若狭ぐじ(甘鯛)、若狭牛、越前蕎麦など、地元ならではの美食がご堪能いただけます。この四季彩館「酔月」は、日本航空の国内線ファーストクラスのお食事の監修もしたことがあるそうで期待が高まります。
若狭牛は明治時代から食されてきた長い伝統と品質が誇るブランド牛。日本の最高級品種、黒毛和種のなかでも「神戸ビーフ」や「松阪牛」などの名称で販売されている「但馬牛」と同じ系統です。とろけるような味わいをお楽しみください。
「酔月」は明治時代の料亭を再現した建物で、小浜の旧市街・三丁町(さんちょうまち)にあります。三丁町は江戸時代、北前船の寄港地として栄え花街もありました。
狭い路地をはさみ、紅殻格子や出格子の家や料亭が軒を連ね、落ち着いた雰囲気の中に往時の面影を残しています。お食事前の散策も楽しみです。
北前船は蝦夷地からくる昆布などを運び、鯖街道を通り京の都に届けられ昆布だし文化が発展していくのです。
もう一つのだしである鰹節は、和歌山県が発祥です。てっきり高知県だと思い込んでいましたが、歴史をみると和歌山県から鰹節文化は関西地方で発達しました。だしは和食文化の神髄であり、新鮮な魚介料理とともに、日本の心そのものと言っても過言ではありません。
ツアーの時期はさくらの開花と重なります。
美食とさくら、両方堪能しましょう!