大人の遠足のおやつに“パティスリー界のピカソ”ピエール・エルメ・パリ謹製スイーツをどうぞ
今や日本全国に15のスイーツブティックと3つのカフェを展開するピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)、その記念すべき1号店はパリではなく、1998年、東京赤坂のホテルニューオータニへの出店です。
ピエール・エルメは1961年生まれ、24歳でフォションのシェフ・パティシエとなり自らの芸術の頂点を目指しました。1996年にピエール・エルメ・パリを創業し、その後多くのスイーツファンから絶賛を浴び、同業のパティシエたちからも畏敬されています。その鬼才ぶりは世界的に認められ、ヴォーグ誌から“パティスリー界のピカソ”と称賛されました。
ピエール・エルメのスイーツは従来のごてごて飾り立てた過剰な装飾を思い切って一掃し、砂糖も塩と同様、他のフレーバーのニュアンスを引き立てる調味料として使用する、シンプルで大人のための新感覚のスイーツなのです。
話は変わって大相撲。幕内優勝力士には数々の副賞が授与されますが、その中に巨大なマカロンを見たことはありませんか?これは相撲ファンのシラク元フランス大統領が2011年7月場所より「日仏友好杯」として副賞をピエール・エルメに依頼したもので、直径41cm、高さ23cm。この巨大なマカロンは食べることができませんが、実際には金でコーティングした22個マカロン詰め合わせが優勝力士の部屋に送られるそうです。さすがフランス、巨大高級菓子とは粋な計らいですね。
郵船トラベルが贈る2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」では2日目に若狭へ遠出します。今回特別にホテルよりピエール・エルメ・パリのお菓子詰め合わせ(焼き菓子2個、クッキー1枚、ブラウニー1個)をボックスに入れて「大人のおやつ」としてプレゼントして頂けることになりました。バスの車中や三方五湖の展望台でのくつろぎタイムなどでご賞味下さい。また、ホテルの売店でもお土産として購入して頂けますのでこちらもご利用下さい。
フランスの革新的美食ガイド「ゴ・エ・ミヨ ジャポン2020」3トック獲得のレストランご紹介
フランスの美食ガイドといえば誰でも思い浮かぶのが「ミシュランガイド」。世界的なタイヤ会社が遠くまで快適にドライブして欲しい、という観点からお料理の美味しいホテルやレストランを格付けしたのが始まりです。
さて、「ゴ・エ・ミヨ(Gault et Millau)」はまだ馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、フランスの著名料理評論家のアンリ・ゴー(Henri Gault)とクリスティアン・ミヨ(Christian Millau)がはじめたミシュランと並ぶ強い影響力を持つフランス発祥のレストランガイドで1972年が初版となっています。
格付け方法は1点から20点までの採点方式をとり、基本的に10点以下のレストランは扱われません。評価の基準は環境・雰囲気、料理・ ワインの質、サービス、値段に分けられ、それぞれについて論じられています。この格付けに基づき、高評価のレストランには1から5つのコック帽(トック)で表示されています。
ミシュランと同様、ゴ・エ・ミヨはレストランに対し掲載料を要求しない点で他の多くのガイドとは異なっており、高い信用性を保持しているのです。また、「ゴ・エ・ミヨ」は覆面調査により評価するガイドブック。なかでも才能の有るシェフの発掘に力を注ぎ、シェフのオリジナリティや、地方の有能な料理人にも目を向け積極的に紹介しています。
ゴ・エ・ミヨのガイドブックは2017年に初の日本版が刊行されました。そして、2020年2月に発行されたゴ・エ・ミヨジャポン2020でロテル・デュ・ラクのレストラン「ル・ペイザージュ」が3トック(15点)の栄誉に輝きました。
どちらかというと料理に伝統的な手法を重んじるミシュランとは異なり、ゴ・エ・ミヨでは若手料理人が料理を近代化させ、新たな要望に応えられるように十の戒律を定義し、革新的な提案をしています。たとえば、料理に火を入れすぎない、新鮮で高い品質の食材、軽いメニュー構成、重いソースを使わない、などです。
ロテル・デュ・ラクの料理長、山本卓也氏の作り出すお料理はまさにゴ・エ・ミヨが提唱するヌーベルキュイジーヌ、10種類以上提供される小皿料理はどれも美しく、旬にこだわる新鮮な食材を生かした軽やかさが自慢です。レストランの環境も素晴らしく、全面ガラス張り。夜の帳が下りるころ、変わりゆく奥琵琶湖の風景も楽しめます。
山本シェフは地元を知り尽くした滋賀県東近江市出身、京都ホテルオークラ、ハイアットリージェンシー箱根、星野リゾートなどラグジュアリーリゾートホテルのダイニングで研鑽を積み、2018年からはロテル・デュ・ラクの料理長に就任しました。故郷でもある近江の旬と土地を生かした「テロワール発酵フレンチ(2月1日のブログ参照)」を提唱しています。
ゴ・エ・ミヨ ジャポンを獲得したお料理は郵船トラベルが贈る2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅 」でご賞味頂けます。桜の開花が彩を添える、奥琵琶湖の美食をお楽しみください。
生きる化石?美しいメタセコイア並木
メタセコイアという木をご存じですか?メタセコイアは、中国原産、スギ科メタセコイア属の落葉高木で、和名はアケボノスギ。最大樹高が115mにも及ぶといわれるセコイアにその姿が似ていることから、メタ(変形した)セコイアと名づけられています。セコイアとの決定的な違いは紅葉し、落葉すること。マキノピックランドのメタセコイア並木は春の芽吹き・新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸樹・雪花と四季折々に訪れる人々を魅了します。
メタセコイアは化石として発掘されることも多く、シーラカンスなどと同様の生きている化石としても有名です。太古には日本でも自生していたそうですが、約80万年前に絶滅したとされています。1945年、中国四川省で自生地が発見され、その後、日本にも持ちこまれ、育てやすさや見た目の良さから、各地に植樹されるようになりました。
カタカナの町、滋賀県高島市マキノ町にある農業公園、マキノピックランドを縦貫する町道沢牧野線と同様に続く県道小荒路牧野沢線には、延長2.4kmにわたってメタセコイアが約500本植えられ、遠景となる野坂山地の山々とも調和し、マキノ高原へのアプローチ道として高原らしい景観を形成しています。1994年、読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」に選定され、衆目を集めるに至っています。
マキノピックランド周辺には果樹園があり、関西圏では珍しい初夏のサクランボからブルーベリー、ぶどう、くり、さつまいも、りんごと旬の果物の収穫体験が行えます。パークゾーンのセンターハウス内には野菜直売所、手作りジェラートアイスやお土産売店もあり地元ならではのお買い物も楽しめます。
郵船トラベルが贈る2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」では、国内でも有数のメタセコイア並木をご観覧いただけます。マキノピックランドで少しお時間をお取りしますので、一般には流通しないアドベリーを使ったジャムやお菓子など、高島市でしか買えないものを探してみてはいかがですか。
八幡堀と「たねや」
滋賀県を代表する老舗菓子店といえば「たねや」。2004年のとんねるずのTV番組の中で、松田聖子がお土産に「たねや」のわらび餅を持ってきたことで一挙に有名になりました。今や東京から福岡まで40店舗以上、有名デパートなどに全国展開し、一度は賞味された方も多いかと思われます。この「たねや」の創業地は滋賀県の近江八幡市にあります。
近江八幡市を流れる水路、八幡堀は天正13年(1585年)に豊臣秀次(秀吉の甥)が八幡山に城を築き開町したことに始まります。秀次の居城となっていた、八幡山城の城下町に建設された水路かつお堀です。この水路は全長4,750m、なんと琵琶湖まで繋がっており、近江商人の間で活発に利用されました。
長年活用された水路も物流手段が陸路に変わり、昭和の高度成長期には荒廃してしまいました。無用の長物として堀を埋める計画もあったのですが、地元市民の尽力により整備され、現在は江戸時代を彷彿とさせる街並みに蘇り、白壁の土蔵や旧家が立ち並び、春は堀にかかる桜が美しい観光スポットとなっています。また、水戸黄門や遠山の金さん、暴れん坊将軍などの数々の時代劇のロケが行われ、最近ではNHK朝の連続ドラマ「あさが来た」や「るろうに剣心」などのロケ地にもなっています。
「たねや」は元々近江の材木店であったのですが、江戸時代から根菜類の種子を扱うようになり、「たねや」と呼ばれるようになりました。和菓子を始めたのは1872年、その後1951年より洋菓子に挑戦します。きっかけは近くに居住していた著名建築家ヴォーリズ。パーティに招かれ、交流する内に洋菓子やパンの作り方を学んだそうです。和菓子店「たねや日牟禮乃舎」のすぐそばにある洋菓子店「クラブハリエ日牟禮館」では今や名物となったバームクーヘンを求める人で賑わっています。
郵船トラベルが贈る2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」では、最終日に八幡堀に訪れます。「たねや日牟禮乃舎」にも立ち寄ることもできますので、散策の合間にここでしか買えないタコ焼きそっくりの「つぶら餅」を賞味されてはいかがでしょう?
有名な作品のロケ地になるほど、情緒あふれる風景や美味しいお菓子のお買い物などをお楽しみください。
前から見るとイケメン、後ろ姿は絶世の美女?
日本人なら誰しも親しみを感じる観音様とはどのようなお方なのでしょう?正式には観音菩薩と言われることが多く、観音(人々の声を広く聞き、見る)菩薩(修行中の仏さま)を表しています。あまねく人々を1人残らず救いたいと誓願を立てられ、如来(会社でいえば経営者)の資格があるにもかかわらず、あえて菩薩(会社でいえば営業担当者)の姿にとどまり、衆生(会社で言えば得意先)のレベルに応じて33の姿に変身するそうです。
菩薩はお釈迦様の姿がモデルだと伝わっています。王族の王子様に相応しく、ネックレスや王冠、イヤリングなど金銀宝飾品を身に着け、きらびやかな衣装をまとっています。社長室の奥にいる経営者には近寄り難いものですが、絶世の美女やジャニーズ系のイケメンに変身して営業に来たら・・・ついつい商談に応じてしまう、というのが狙いかどうかは定かではありませんが、偉そうな上から目線の立ち振る舞いを嫌い、常に悩める人々に寄り添う、というのが菩薩の営業スタイルなのです。
いろいろなお姿で現れる観音様ですが、中でも十一面観音は頭に10もしくは11ものお顔を持っています。360°見逃さないというやる気満々の仏様の姿です。観音様というと「優しい」イメージをお持ちかと思われますが、この11のお顔の中にはどう考えても怒っている(憤怒相)お顔もあります。これは愛情深い母親が悪いことをした子供を叱るように、時には厳しく指導する、という姿でもあります。そして何よりの恐ろしい表情は真後ろにある「暴悪大笑面(ぼうあくだいしょうめん)」。
あまりに恐ろしいお顔の為、ここではアップで画像をご紹介しませんが、悪への怒りが極まるあまり、「悪いことはみんなお見通しだ、ばかばかしい! わっはっは」と人の悪行について大口をあけ歯を見せ、笑い飛ばす表情は強烈なインパクトです。他人にはバレていない悪事も観音様には隠せない、ということでもあるのです(気を付けましょう・・・汗)。
日本の国宝に指定された七体の十一面観音立像の中で最も美しいとされるのが長浜市、高月町の観音の里にある渡岸寺観音堂(向源寺)の観音像です。郵船トラベルが贈る2021年3月28日発「奥琵琶湖のオーベルジュ“ロテル・デュ・ラク”連泊と若狭海の幸、桜満喫の旅」では3日目にこの国宝十一面観音立像を拝観します。
正面のお顔はイケメン、後ろ姿は色っぽい美女の姿で、新しい観音堂に収蔵されたため、像を一周して後ろ姿も拝観することができるようになりました。日本文化や古美術に深い洞察を持つ白洲正子も魅了された観音様は一度は見るべきお姿です。
すらりとした長身もさることながら十一面の化物(けぶつ)を、重たげにいただいた姿は媚しく、蓮のうてなから、一歩踏み出さんとする動きには、こぼれるような色気がある(白洲正子 西国巡礼より)