アイスランド・グリーンランド紀行~4日目 その1~

北欧の素晴らしさを伝えるアイスランド・グリーンランド紀行、前回はグリーンランドの首都・ヌーク中心部の散策でしたが、今回はヌーク全体の観光について、お話したいと思います!

■4日目 ヌーク観光
朝6時半に起床しました。
今日は前日に決まった、ヌーク丸かじりツアーです。夜はオーロラを見て夜更かしをしてしまいましたが、楽しみにしているだけあり朝早くにしっかりと目覚め、防寒の用意を整えます。

今日はただ準備するだけでなく、前日に決まったツアーで氷河を駆けるボートの上で食べるお昼ご飯を持参することとなっています。
キッチンを借りて、ハンバーガーを作ります。
献立はえびアボカドバーガー、そしてベーコンエッグバーガーです。匂いをかいでも焼いてみても、デンマーク語の表記で結局ベーコンは何の肉かわかりませんでした(笑)
Airbnbでお家お借りした家主さん、どうやら料理好きな方のようでキッチン用品やオーブン、とても充実していて、未開の地でのハンバーガー、美味しそうに仕上がりました!


上手にできました!

お弁当をひっさげ、いざ出発です。朝の気温は5℃を切っています。
防寒にカイロも貼り付け、準備は万端です。
朝のグリーンランドは、昨日とはまた違った表情を見せてくれます。


起きてすぐの一枚。朝焼けも日本とはどこか違います。

朝の景色を楽しみつつ、昨日シュミレーションしたツアー集合場所の波止場まで向かいます。
朝の港は車や人の通りが多く、にぎわっています。


鮮魚を運ぶ車や、横の加工工場で働く方々でにぎわっています。

しばし待つと、私の前にボートでなく一台の車が。昨日のインフォメーションセンターの方です。

「今日は風が強くて波が高く、ボートで海には出れない。代わりのツアーがあるから、一旦車に乗って一緒にインフォメーションセンターまで行こう。」とのこと。

朝いちばんに出鼻をくじかれてショックでしたが、逆に言えばまた新しい楽しみ方を知ることができる、ということ(と必死に言い聞かせます)。自然の力には敵いません。気を取り直し、インフォメーションセンターへと連れて行っていただきます。

センターにて、新しいツアーの説明を受けます。
これからすぐ、徒歩にて市内観光、車で遠方まで市内観光、ハイキングしながらお昼ご飯、晩御飯を食べて、夜は後で話すとのこと。

この時、「アルコールは好きですか?」と聞かれました。思わず笑みがこぼれます。夜に、何かがある。

グリーンランドで何をして良いかわからない私は勿論快諾し、早速徒歩による市内観光がはじまりました。
センター周辺を歩きながら、ガイドさんは興味深い話をしてくださいました。

グリーンランドでは、就いている仕事によって家の色が分けられているそうです。
それぞれ赤は医者(医療系)、青は大工、黄色は政治、緑は貿易関係を意味するとのこと。
それまではおもちゃのようにしか見えていなかった家々でしたが、ただ好きな色に塗られているわけではありませんでした。そう考えるととてもわかりやすい、特に雪が積もる冬には簡単にその時に欲しいものを求めることができる、先人たちの知恵のようなものを感じました。


意味がないと思っていた家の色は、全て考えられて建てられていました。

他にもグリーンランドの人口や先住民、戦争の歴史、昨日見つけた人魚風の像についてのお話を聞きながら、教会へ連れていっていただきました。アイスランドのハットルグリムス教会とは大きさなど規模は異なりますが、歴史のある木造の建物です。


1階建ての、20坪ほどの大きさです。

教会を回った後はなんと、と殺場に連れて行っていただきました。


色々なお肉を加工しています。中は・・・見せられません。

ここでは海や山から獲られた、色々なお肉が加工されています。直売所にもなっており、新鮮なお肉を買う方もちらほらおられました。
普段から見慣れているサーモンなどはまだ良いのですが、鹿、アザラシ、そしてイルカなどなど・・・グリーンランドでは大切な食糧です。
水族館や動物園でしか見かけたことのない動物もたくさんいました。中の画像は少し刺激が強いので、外観だけしか見せられません。日本人として、結構な衝撃を受けてしまいました。

また少し歩き、民族衣装の作成工房に足を運びました。


アザラシの皮を裁断しています。

こちらの赤い服。材料はなんと・・・

先住民の方々は、今でも祭事などで着ることがあるようです。
丁度中で衣装を作成されている職人さんも、おられました。アザラシの皮をひな形に沿って裁断する、現在の服とも作り方は同じなようです。

そして2枚目のキレイな赤い服ですが、素材はなんと・・・犬の皮とのことです。犬好きの方すみません。
厳しい環境のため少ない生き物を大切に、そして何も無駄にはしないのでしょう。
ツアー同行者のアメリカ出身の方は大きな犬を飼っているらしく、ショックを受けていました(笑)

インフォメーションセンター周辺の観光は、一通り終わりました。続いては車に乗って、歩いてはいけない少し遠方を案内してくださいました。再びグリーンランドの歴史について教えていただきながら、ドライブです。


ヌーク唯一の看護学校。

解放的な風景です。

学校や見晴らしの良い高台へと連れて行っていただきました。

綺麗な場所も多々あったのですが、私が驚いたのは、これです。


ただの車窓の風景かと思いきや。

こちら、なんとヌークで唯一の「木」とのことです!

厳しい寒さのグリーンランドでは都市部も山も木は全く育ちません。この建物(学校とのことです)の陰になり、冷たい風から守られているここでしか木は生えていないとのこと。そんなことがあるんですね・・・と、ただただ驚くばかりです。今までの思っていた常識がどんどん崩れていきます。ほっこりした街歩きを思っていた私ですが、甘かったです。グリーンランド、恐るべし。

一通り車での観光も終わり、ヌークの端へ。開発中の土地の奥には、屈強な山々が立ち並んでいます。


雲を突かんとする勢いです。

次回は5時間ほどかけてハイキング(お昼も食べてピクニック)、晩御飯を食べてから夜のグリーンランドを楽しみました。乞うご期待!!!

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to be continued...


投稿者名 レモーネ 投稿日時 2015年12月08日 | Permalink