アイスランド・グリーンランド紀行~3日目 その2~

北欧の素晴らしさを伝えるアイスランド・グリーンランド紀行、前回はグリーンランドの首都・ヌークに降り立ったところまででしたが、今回はヌーク市内散策について、お話したいと思います!

■3日目 ヌーク市内観光
前回の豪華な宿に荷物を置き、意気揚々と街に出かけます。到着時の不安も、この時には未開の地に馳せる思いからわくわくに変わってきました。
天気はまたしても快晴、時刻は午後5時。アイスランド同様、グリーンランドも白夜であと3時間ほど日が出ているため少しだけ時間に余裕があります。


岩に生しているのはコケです。踏みしめるとふかふかして気持ちいいです。

お寿司屋さんもありました。表記もSUSHI。まさに日本が誇る「代表的日本料理」ですね!!

前回伝えた通りの非現実な世界が一面に広がっています。

まずは歩いて15分ほどのインフォメーションセンターを目指しますが、途中でヌークセンターなるビルを見つけました。恐らくヌークいち高い建物です。


「NC」のビルがヌークセンター(Nuuk Center)です。センター周辺はバーなどあり発展しています!

その正体はスーパーにカフェ、おもちゃに衣料品と、まさにヌークの中心。何でも揃う、大型ショッピングモールビルでした。


ヌークセンター内部。日本にもこういったショッピングモールがありますね。

しばしウィンドウショッピング。日本製のヘッドホンや電化製品に「こんな遠くの国にもあるんだ」と驚嘆していると、お店の方に話しかけられました。日本人と聞くと喜んでくださり、「日本製のものはグリーンランドでもすごく人気があるよ」とのこと。世界に通じる日本の技術。少し鼻が高い気持ちになりました。

ヌークセンターを後にし、漠然とした紙の地図を頼りにインフォメーションセンターへと向かいます。
今まではスマートフォンで地図アプリを頼りに現在地をGPSで確認しながら目的地を目指してきましたので、紙の地図でアナログに目的地を目指すのは、本当に骨が折れました。

スムーズにいけば15分で到着するところ、道を探り探りで30分ほどかけてようやく、インフォメーションセンターに到着しました。


スーベニアショップにもなっており、お土産も売られています。

観光地の案内はもちろん、ツアーの手配もしてくれます。

情報が少なくグリーンランドの過ごし方を何も決められなかった私は、インフォメーションセンター頼りです。迷わずツアーに行く旨を伝えました。と、明日催行のとっておきのツアーがあるとのこと。

その内容は、朝集合、小型のボートに乗り氷河を眺めながらのフィヨルド観光、しばらく進んだところの山でハイキング、山頂にある現地の方のお家でコーヒーとお菓子をいただき(!?)、再びフィヨルドを通って戻ってくる、という厳しさと癒しの緩急が激しい、なんとも謎めいたツアーです。
聞いただけでわくわくしてきました。『明日は一生の思い出となる一日となる』、行く前からそう確信できました(笑)迷わずツアーを申し込み、インフォメーションセンターを後にします。

ここで明日のツアーのために今日やるべきことが2つできました。

1つ目はボートでお昼を迎えるため、船上で食べるランチの用意をすること。
2つ目はツアーの集合場所となっている波止場の場所を調べること。

この2点です。

早速ランチの用意から・・・と行きたいところですが、インフォメーションセンターを探している時に気になりつつも通り過ぎた海岸へ。


まるでポストカードのような一枚です。

人魚・・・?と思いきや人、セイウチ、ホッキョクグマの像。得もいわれぬ雰囲気があります。

苔・地面の色・遠くに見える家と氷河。国内を色々旅行した私ですが、日本にこのような景色は間違いなくありませんでした。有名な場所なのか、像も建てられています。
地面は砂浜ではなく石が年月をかけて波に削られた一枚の大きな岩となっています。
つるつると滑る地面に気を配りながら、恒例(?)の水温チェックをしてみます。

氷河漂う海だけあり、当たり前ですが突き刺すような冷たさです。2℃くらいでしょうか。
手を浸しただけなのに、身も凍ってきました。波も強く、慌てて海岸から脱出します。

北極圏の厳しさを味わいつつ、寄り道もほどほどにやるべきことをやることにします。

まずはランチの用意から。先ほどのヌークセンターの1階は半分ほど食料品が売られています。
出来合いのお惣菜もありましたが、ここは冒険して材料を買って自炊することにしました。


画像が荒く申し訳ありません。一般的な海外のスーパーと同じです。

デンマーク語またはグリーンランド語の表記しかなく、何の肉なのか全くわかりません(笑)

明日のお昼の献立が決まりました。揺れるボートの上でもこぼさず食べれるであろうハンバーガーです。アイスランド同様、グリーンランドにもパンは至る所で販売されています。
具材はえびアボカドバーガー、そしてベーコンエッグバーガーと安定性のあるものにしました。自炊までは冒険でしたが、中身は結局、小心者が出てしまっています(笑)

えびとアボカドは問題なく購入できました。が、デンマーク領のグリーンランドは製品名がデンマーク語とグリーンランド語の表記で書かれているものがほとんどで、買ったベーコンが何の肉なのか、全くわかりませんでした(笑)
必要なものも買えたので、ここで夜の楽しみに現地のお酒を、と意気揚々としていたまさにその時、アルコールコーナーにシャッターが下りました。近くの小さなスーパーでもアルコールの入っている冷蔵庫には、鍵がかかっています。

現地の方に聞いたところ、グリーンランドは法律で午後6時以降のアルコールの販売は、バーやレストランを除き、禁止されているとのこと。調べが甘かった・・・。
激しい後悔をしながらも、まだやることが残されています。ふてくされたいところですが、くじけるわけにはいきません。


もう一つの課題、ツアー集合場所に行ってみなければなりません。
インフォメーションセンターで書き込んでいただいた地図を頼りに、歩みを進めます。

ただ歩くだけで退屈してしまいそうですが、見るもの全てが初めてで、色々なものに興味が湧きます。驚いている間にあっという間に目的地に着くことができました。


遠くに見えるのはスケートボードのコースです。キックボードもですが、現地の子供たちの間でとても流行っていました。

お墓です。手入れなどされていないように見えますが、それも国の文化。死者を悼む気持ちは、日本と何も変わりません。

集合場所の港を上から見下ろした一枚。この時は夜で落ち着いていますが、朝はたくさんの漁師さんでにぎわっています。

港には日本のスーパーでも見たことのあるロゴの船も停まっていました。こんな北の海から獲れた食材が何千キロも海を渡って日本の食卓に並ぶことは言葉にすると簡単ですが、現地に行くと改めてすごいことなのだな、としみじみと実感してしまいました。今後スーパーで原産国がアイスランド、グリーンランドの食材を見たときはこの景色を思い出し、また思いを馳せることができる気がしてきました。

この時の時間は午後7時を回ったころ。ちょうどお腹も空いてきました。
お店が閉まり始める前に、港への行きがけに気になっていたレストランへ。


肉汁あふれる美味しいハンバーガーでした。奥のパスタも最高です!

店員さんにオススメされたハンバーガーを夢中で頬張り、気づきました。明日の朝も、ハンバーガーを作って持っていくことに・・・・(笑)美味しいからよしとします。
奥のパスタもチーズカレー風味でとっても美味しかったです!!お寿司同様、カレーも世界で愛される料理なのですね。
そしてビールですが、デンマーク原産のカールスバーグを注文しました。歩き疲れた身体に、何よりスーパーでお預けを喰らった身体に、沁み渡ります。

ハンバーガーもパスタも写真ではわかりずらいのですが、とても食べ応えがありました。お腹も満たされ、宿へと戻ります。

家に着いた途端、たまらない眠気に襲われました。
明日のツアーも朝早くの出発です。身支度を整えて早々に眠ろうとしたのですが、外には私がこの旅で何度も夢にまで見た景色が広がっていました!!!


ずっと見ていると、表情が変わっていくのがわかります。

まさに光のカーテンです。

オーロラです!!感動です!!!!

まだ9月ということもありなかなかお目にかかれない、と半分あきらめていたのですが、見ること叶いました!!カメラの性能もありますが、肉眼では空にもっときれいに映るオーロラが、しっかりと確認できました!!

なかなか消えないオーロラに、こちらが根負けしてしまいました。
明日も、アイスランドに戻ってからも見れたら良いなと思いながら、いつの間にか眠りについてしまいました・・・


次回は波乱万丈のヌーク丸かじりツアーについて、お話したいと思います!!


★お知らせ★
前回同様、アイスランド関連ツアーのお知らせです!
豪華クルーズで行くアイスランドの旅、とっても魅力的ですのでぜひぜひ、チェックしてみてください!!!

・スターレジェンド アイスランド一周クルーズ 12日間<2016年7月出発>http://www.ytk.co.jp/cruise/tour/schedule/3770

・クリスタル・シンフォニー 白夜のアイスランドとノルウェーフィヨルドクルーズ 16日間(アムステルダム~ロンドン)<2016年7月出発>http://www.ytk.co.jp/cruise/crystalcruises/tour/schedule/3774


~素敵な旅は、郵船トラベルで~

to be continued...


投稿者名 レモーネ 投稿日時 2015年11月24日 | Permalink