世界遺産へ行く、の巻 〜Part.2〜
男は7合目途中にいる。5合目から約4時間半。辿り着いたそこは、男の理想を遥かに超えた理想郷であった。
汗を拭い、眼下を覗く。するとそこに、巨大な黒い影が・・・・・・!!!
聞けば、これは影富士というそうで、富士山の影が雲に映し出され、夕日に映えた景色は見事の一言!!!これは今回私が登った富士宮ルートでしか拝めないようです。
地上では天候が崩れ、大雨が降っているとのこと。時刻は19時半。横を見て、いつもより少し距離が近くなった西日の太陽に顔をしかめながらも、男の口元は笑っていた。
ふと立ち止まり、目を閉じる。(この先、この山はどうやって俺を楽しませてくれるのだろうか・・)片手で即席の庇を作りながら、男は思った・・・
モウ、カエリタイ・・・
アツイ腰イタイアツイ腰イタイ!!!調子に乗って身体作りもせず来るんじゃなかった!!!
予約した山小屋まではあと1時間程かかる。誰ともなく道にへたりこむ。徐々に頻度が上がる休憩をしつつ、本日最後の力を5人は振り絞ったそうな・・・・・・。
To be continued………