アイスランド・グリーンランド紀行~8日目 最終回~

北欧の素晴らしさを伝えるアイスランド・グリーンランド紀行、今回でいよいよ最終回となります。
2015年に行った9日間の旅をよくもまぁここまで引っ張ったものです(笑)
長い間、本当にありがとうございました!!!

前回はアイスランド1周の旅を終え、レイキャヴィークに戻ったところまでお話させていただきました。
今回は最終回にして定番コースのご紹介、メイン通りでの街歩きと、贅沢なディナーをご紹介させていただき、最終日の夜と本ブログのまとめまで、お話しさせていただきます!


■8日目 レイキャヴィーク街歩き
車を一旦ホステルに置いておき、時刻は午後3時。
早くに行ってもなかなかオープンしていない、のんびりとしたアイスランドのお店もさすがにどこもオープンしています。

日本へのお土産を何も購入していないため、スーベニアショップを見て回ることにしました。
歩いてすぐメイン通りに入るか入らないかの所に、忘れてはいけないチェック必至のCDショップを発見してしまいました。


豊富な品ぞろえのこの店は・・・

オシャレな内装のこの店は・・・

店内でミニライブもできてしまうこの店は・・・

そう!アイスランドを代表するレコードショップ、Lucky Records(ラッキーレコード)です。
アイスランドでは年に1度、国内最大級の音楽イベントであるその名もICELAND AIRWAVES(アイスランドエアウェーブス)が開催されます。
ライブハウスはもちろんのこと、デパートや倉庫、路上や郊外の丘、果ては教会まで、屋内外問わず街中の至るところで世界的に有名なアイスランド出身アーティスト達の生演奏を聴くことができる、非常に熱いイベントです。そして、このラッキーレコードもライブ会場として利用されています。
3年前でしたらSkífan Records(スキファンレコード)をオススメさせていただきましたが、今は少し遠くに移転してしまったことと、ラッキーレコードがすごく良くなったこともありこちらを強くオススメさせていただきます。昔と比べてオシャレに、そして品ぞろえも豊富になったような気がします。
日本では販売されておらず、インターネットで注文するしかなかったアイスランドのCDやレコードが無造作に積み上げられていることに大興奮してしまいます。
たくさんCDを抱えていると、定員さんがかごを渡してくださいました。優しい!!
CDとレコードと、一度目の旅で購入せずに非常に後悔したお店のロゴの入ったトートバッグを満を持して購入し、早々に心が満ち足りてしまいました。ですが、今日は最終日。これではまだまだ終われません!
そもそもですが、今は日本へのお土産を買うのが一番の目的で、また趣味に走ってしまいました(笑)

メイン通りに入りました。お土産屋さんや洋服店に並んで、ビビッドな緑色をした目立つ外観のお店を発見しました。


緑としか言いようのないこのお店は・・・

そう、BAD TASTE Records(バッドテイストレコード)です!
ここはアイスランド発のアーティストの中で最も有名な1人である Björk(ビヨーク)が無名の時代から縁のあったお店とのことで、店内にはビヨークの新旧譜を集めた特設コーナーが設けられていました。
品ぞろえはラッキーレコードの方が少し多かったかもしれません。先ほどはなかったCDも見つけたので少し買い足します。
一周の旅を終え、音楽以外でもアイスランドの知識を蓄えてたからかいつも以上に色々と欲しくなってしまいます。

店内のみの写真になってしまいますが、12 Tónar(12トナー)と言うレコードショップにも入りました。
ここのお店は非常にリラックスした空間で、どこのお店よりも落ち着いてCDを選ぶことができました。そこが人気の秘密でもあるようで、世界一のCDショップとの呼び声も高いということ、帰国後に知りました(涙)もう少し長居して店内の隅々まで見て周ればと後悔しましたが、この時頭の中には、「さっきからCDだけ見てて、お土産買ってないじゃん・・・」と言う思いはずっとありましたので、早めにお店を後にします。


店内にて。左上の店名のロゴのあるニット帽が、訪問の証拠です(笑)

お菓子やマグカップをスーベニアショップで購入します。北欧にしては安い値段で大量に買うことができました。通りにはアークレイリでも見かけた、トロールを模した大きな人形がお店の前に並んでいるお店がありました。これをマスコットキャラとしたフランチャイズ店なのかもしれません。
その他にも興味深いお店たくさんございましたので、ほんの一部となりますが以下にご紹介させていただきます!!!


国内外の様々な雑貨や洋服を集めたお店です。日本製のものでは、なんと線香がお香替わりに店頭にならんでいました!

日本ではなかなか見られない生活家具やキッチン用品のお店で、言うまでもなくおしゃれでした。

明日は早朝のバスで空港に向かいますので、パン屋さんで朝ごはんを調達します。

ケーキ屋さんのように商品を手に取らず、店員さんにオーダーする方式です。それにしても、美味しそうな見た目です。実際見た目以上に美味しかったです!

DEAD GALLARY(デッドギャラリー)なる恐ろしくも興味をそそられるお店を見つけました。この日は定休日の日曜でしたので中には入れませんでしたので、入られた方情報お待ちしております!

買い物を楽しんでいると時刻は午後6時前。
お昼ご飯はパニーニのみでしたので、少し街を歩いただけで早くもお腹が空いてきました。アイスランド最後のディナーを探していると、なんだか良い匂いのする特別な雰囲気漂うお店を見つけました。


メイン通りの中心辺りでしょうか。香ばしい匂いがただよってきました。

外からのぞいた店内もすごくおしゃれで、この旅の集大成にぴったりです。吸い込まれるように中へ。見るからに優しそうな店員さんが丁寧にメニューを説明してくださいました。
コース料理もありましたが、興味のあるものをアラカルトで注文します。


世界共通「迷ったらビール」です(笑)

ビールは生ビールでしょうか?缶のそれとは違いとても美味しい!
そしてデンマークのカールスバーグのような飲みやすさだったことを覚えていますが、実際にカールスバーグだったかどうかは情報を記録しておりませんでした、申し訳ありません(笑)

集大成とも言える一杯をたのしんでいると、注文していた料理が次々と運ばれてきました。


クジラのステーキです。ローストビーフのような見た目で、味もしっかりしています。横のソースが絶品でした!

きれいな飾り付けで隠れてしまっていますが、タラをローストしたものです。お味の方は・・・言うまでもありませんね!

サーモンです。北欧のサーモンは本当に美味しい!

カウンターとテーブルに分かれたおしゃれな店内。バーカウンターがありながらも温かい色のソファーや木のテーブルなどが、入りやすく落ち着いた気持ちにさせてくれます。

最終日にふさわしい豪勢な料理を堪能し、すっかり満足してしまいました。
しかしながら明日は朝方に空港に向かい帰路へと向かうのみとなり、自由に行動できるのは今だけとなります。宿のベッドに倒れこみたい気持ちをぐっと堪えます。

最後の力を振り絞り、コンビニへ。アイスランドオリジナルの缶ビール、THULE(スレ)を買い、メイン通りから5分ほどの海沿いを散歩します。


アイスランド島を背景にした、最後に相応しいビールです。

景色は夕方のようでありながら日本より遠くにある太陽のせいか夜にも見え、不思議な感覚に陥ります。荘厳な建物や有名な人物でなく、自然に驚くという貴重な経験を、この国は何度もさせてくれました。

テトラポットに座って足を投げ出し、何をするでもなく凪いだ海を眺めました。


こうしてみると夜にしか見えませんが、反対の沖は夕方のようなオレンジの空になっています。

コンビニで買った缶ビールを飲みながら、夢のような数日間を振り返ります。どの思い出も経験したことがなく、忘れたくないものばかりです。
絵葉書のような写真をたくさん撮ることができました。また、皆様に旅の素晴らしさをお伝えするのが目的のこのブログが、図らずも自身の旅の記録にもなっております(笑)

ふと周りを見ると、砂浜やテトラポットの上にまたしても高く積まれた石の山を、至る所に見つけました。もう何度見たかわからないほど、色々な場所で目にしました。
その時、旅の中で通りの端や何もない環状線沿い、グリーンランドの山の上でも見かけたこの石山の謎について、不意に答えがみつかりました。
これは特定の誰かがこしらえたものでなく、国籍・年齢・宗教も異なった世界中の人々が、時を経て積み上げてきたものであるものだったのです。
例えば隣り合って積み上げられている2つの石山があるとして、ひとつは新婚旅行中の若い夫婦がつい最近積み上げたもので、もう1つは一人旅中にでたまたま休憩でその場に座り込んでいた人物が何十年も前に積み上げたものであるかもしれません。

それを思うと、何の気なしに見ていた石山が急に神聖なものに見えてきました(笑)
そしてこの旅の最後のひと仕事として、自分でも作ってみることにしました。

しばらく海沿いを歩き、なるべく人気のない場所を選んで適当な石を探します。
幸い浜辺という事もあり、石だけはたくさんあります。手頃な平たい石をいくつか選び、重ねていきます。
あっという間に石山は完成しましたが、ここはアイスランドでも最も人が多い首都レイキャビーク。人にぶつかったり、強い海風でも吹けばすぐに倒れてしまうことでしょう。頑丈さを重視してみたところ、だいぶ堅牢なものとなってしまいました。


変に目立っています。

もう少し早くこのことに気づいていれば、ドライブで見た地平線まで何もない場所で車を停め石を重ね、またいつの日かここを訪れた時に同じ場所に石が重ねてあるだろうかと夢を馳せるロマンチックなことも、できたかもしれません。

人はおらずともものすごい数の羊・馬に倒されてしまうかもしれませんが・・・(笑)

この後悔を見た皆様には、是非とも同じことをお試しいただき、私の夢を託させていただければ幸いでございます(笑)

こんな心残りもございましたが、全ての出来事から考えれば些細な事です。
一番楽しかったのは何か、当ブログの最後に書き残したい思いはありましたが、どうしても順番を付けることはできませんでした。それほどに、何もかもが素晴らしい気持ちにさせてくれました。ここまで異国を感じさせてくれ、現実を忘れさせてくれる国は、これまでたくさんの国々を旅してきたと自負しております自分の中でも、他にないだろうと思います。

改めまして、どんどん筆が遅くなる当ブログ、お付き合いいただきましてありがとうございました!!!!
序盤で一つ一つの思い出を広げすぎ、後に引けなくなったのが一番の原因でしたが(笑)、おかげで数年経ってもこれを見返せば情景が浮かぶほど、一つひとつを事細かに書き記すことができました。
もしもこれからアイスランド・グリーンランドの旅行をご検討されている方、あるいはご旅行を終えてご自身の旅の軌跡を思い返したい方などもこちらご覧いただき、懐かしい気持ちになっていただければ、これ以上嬉しいことはございません。

最初から見返したい方は第一回から、途中のグリーンランドが気になる方も3日目の回に情報ございます。また、アイスランド一周の旅はXX日目の回からとなっております。
好きな所から見返していただき、両国をもっと好きになってください!

追伸: またブログ作成の機会があった場合は、もう少し短く、ハイライトとしてまとめようと思います(笑)
以上、本当に本当にありがとうございました!!!!


~Fin~


投稿者名 レモーネ 投稿日時 2019年11月27日 | Permalink