おかえりなさい飛鳥II
3月というのに真冬の様な寒さの横浜港大桟橋。飛鳥IIは、本日朝9時、39日間の「2018年オセアニアグランドクルーズ」を終えて帰ってまいりました。
1月28日に横浜港を出港した時は、ドック入りを終え真っ白な船体へとお化粧直しを終えたばかりでしたが、1か月を超える航海に少し疲れたのか、船体のあちこちに汚れが目立ち、陽光あふれるオセアニアの国々を航海したお客様の満足と引き換えに「ただいま、私頑張ったよ」と言っているかのようです。
着岸に向けて、少しずつ横浜港大桟橋へと船体が近づいて来ると、デッキで演奏される音楽と共に、楽しかったクルーズの思い出からまだ冷めやらぬお客様の「ただいまぁ」という声が聞こえ、岸壁でお迎えする郵船トラベルのスタッフまで届いて、無事のお帰りにほっといたしました。
文楽の魅力~粋な日本文化に触れる旅
東京駅や銀座の街を歩いていると、ここ数年、外国人観光客の姿が明らかに多くなりました。京都では、和服に身を包んで観光地を歩く外国人女性の姿も増え、2年後に東京オリンピックを控えた日本の観光化を肌で感じます。
経済産業省が「クール・ジャパン室」を設置したのは2010年のこと。2013年には「クールジャパン機構」が設立され、国を挙げての日本の魅力発信に力が注がれてきました。
当初は、アニメや漫画、ゲームなど、サブカルチャーの海外での人気の高まりがきっかけでしたが、この人気に目を付けた内閣府が食や伝統文化など「外国人がクールととらえる日本の魅力」をすべてひっくるめ、日本の観光化のための素材として発信するべく乗り出した形ですね。
日本人にとっては当たり前だったり、見慣れたものでも外国人が感動しているのを見て改めて見直してしまったり、あるいは伝統芸能など、日本人でも知識が無いと「少し敷居が高いな」と感じるようなものに外国人が知らないなりにも接しているのを見て、「あ、知らなくても素直に見てみればいいのか」と再発見させられたり、逆輸入効果とでも言った効果もありそうです。
ここ数年、飛鳥IIでは、歌舞伎や文楽を船内で上演したり、大相撲の人気力士が乗船する「和モノ」クルーズが毎年運航され、人気となっています。
劇場や国技館に足を運ぶのももちろん良いですが、クルーズ旅行と一緒に船内で鑑賞してみるのもおすすめです。(飛鳥IIでショーが上演されるギャラクシーラウンジの定員は412席。舞台との距離の近さは感動的です。)
今年は9月に文楽クルーズが運航されます。
演じ手が乗船し文楽公演や文楽講座を開催しますので、より身近に文楽の世界に触れることのできる貴重な機会となることでしょう。
優雅なクルーズにクールな伝統芸能をプラスした、「一粒で二度おいしい」体験はいかがでしょうか。
飛鳥II 文楽クルーズ 3日間<2018年9月28日出発>
旅行期間:2018年9月28日(金)~9月30日(日)
出発地/帰着地:横浜港
日数:3日間
世界に誇れる日本文化!
男性にとってひな祭りとは?
3/3-3/5にて飛鳥IIが春のAstyleクルーズを実施。船内は満船の中、春とひな祭りの雰囲気に酔いしれたようです。こちとら男性なので、取り敢えず、自宅にひな祭りの飾り物、桜餅で女性気分に?そして飛鳥II船内イベント、小野リサさんの音楽を聴きながら乗船した気分で1日を過ごしました。あ〜やはり、日本船のテーマクルーズは捨て難い。そだね〜。
横浜港に新客船ターミナル
日本への外国のクルーズ船の寄港が増加し、更に船の大型化が進む中で、横浜では新たにクルーズターミナルの計画が進んでいます。みなとみらい21地区の新港ふ頭の整備が進められており、「ヨコハマウミエキ」をコンセプトに敷地面積1万7400平方メートル、延べ床面積は2万8600平方メートル、地上5階建のターミナルビルが建設され、2019年春頃に供用開始予定とのことです。
新港ふ頭は、大さん橋と平行に並んでいるので、客船が4隻ずらりと並んで停泊するシーンが見られるようになりそうです。
ベイブリッジをくぐれない船のためには、ベイブリッジの外側の本牧ふ頭に、超大型船を優先的に着岸させる岸壁を造る計画もあるようですが、2025年供用開始が目標とのことで、当面は引き続き大黒ふ頭が利用されます。大さん橋客船ターミナルの標準船型が3万総トンのところ、こちらは22万総トン級の客船を受け入れ可能なので、供用開始したら受け入れキャパシティがかなり広がりますね。
また、山下ふ頭の再開発に伴い、こちらでもいずれ客船を受け入れるようになるそうです。
横浜港の華麗な変身が楽しみです!