マングローブの林をすすむカヌーで奄美大島を満喫!超おすすめの自然体験を

奄美大島のマングローブ林

 公園の池や観光地の淵でみかける手漕ぎボートの遊び、なさったことはありますか?東京なら皇居のお堀、春は浮かぶ桜のはなびらでピンクに染まる千鳥ヶ淵、京都ならドラマティックに燃える紅葉が水面を彩る秋の嵐山・・・多くの場合、一人で楽しむと言うよりは、ご家族あるいはカップルで、こぎ手と向き合い、おしゃべりをしながら二人でのんびり楽しむ憩いのひとときです。青春時代の甘酸っぱい思い出が蘇った方もいらっしゃるかもしれません。


ダブルブレードのパドルで操る
オープンデッキの二人乗りカヌー

 今回はこのようなボート遊びではなく、自然を体感するカヌーについてご紹介します。カヌーは手漕ぎボートと異なり、こぎ手は進行方向に向き、二人で漕ぐこともできます。また、手漕ぎボートは左右二本のオールを進行方向に背中を向けて漕ぎますが、カヌーは一本のパドルを進行方向に向いて操ります。オールとパドル、同じ櫂(かい)でも進む方向で名称が異なるのです。

 また、パドルのブレード(水かき)は両端に付いたダブルブレードと片方だけのシングルブレードがあり、奄美大島や沖縄でのカヌーツアーはダブルブレードを使用することが多いです。パドルを左右に持ち替える必要がないので特に一人で漕ぐ場合、便利です。


 さらに、カヌーとカヤックの違い、ご存じでしょうか。一般的にはオープンデッキがカヌー、カヤックは体を滑り込ませて乗船するクローズドデッキになっていて激しい渓流で転倒しても、起き上がりこぼしのように水中で1回転することができます。おっと、このアクションは素人では厳しそうですが、静かな流れのマングローブの林を進むカヌー、転倒の危険もなく、3歳から熟年層まで楽しめる、とても簡単なボート遊びなのです


マングローブのトンネルをカヌーで進みます
<画像提供:(一社) あまみ大島観光物産連盟>


 ところでマングローブ、木の名称だと思っていませんか。マングローブは個体名ではなく熱帯、亜熱帯の河口など、潮の満ち干の影響を受ける場所、つまり潮間帯・汽水域に生育する植物の総称で世界には70種類以上存在すると言われています。日本でマングローブ林を構成している植物は「5科7種類」、奄美大島ではヒルギ科のオヒルギとメヒルギの2種が生息していて、海水に浸かっても枯れづらい特殊な性質があります。

 マングローブの適応気温は15℃~35℃、湿度70%以上の高温多湿を好み、なにより寒さが苦手。このため日本での自然群生の最北地は鹿児島県なのです。汽水域に生息するのは水温が高いためで、低地に出現し海抜2m以上の場所には生育していません。これは海水が満ちる最大水位2mと一致するのです。


 奄美大島の群落形状は河川型という河口干潟から中流へ帯状に広がる「リバーラインフォレスト」を形成し、軟弱土壌に木が密集しています。このため、マングローブの林を歩くと足跡に濁水が溜まるほど土壌はたっぷり水分を含んでいます。


干潮時に観察できるマングローブの根


 そう、もうお気づきですね。マングローブの林を観察するにはカヌーが最も良い方法なのです。冷たい濁流を嫌うマングローブは静かな川の河口付近に生息しているため、川の流れはほとんどありません。満潮時はマングローブのトンネル奥にカヌーをすすめることができ、干潮になると特徴的なマングローブの根を観察することができます。干潮であってもマンブローブの林を歩いて観察しようとすると軟らかい土壌に足をとられ、泥だらけになってしまいます。こういった点でもカヌーはおすすめなのです。


パドルの手を止めちょっと休憩

 カヌー遊びに特別な装備は不要です。1時間程度、乗船していただきますが、ムキになって漕ぎ続けるのではなく、時々手を休めて流れに身を任せますので意外と楽、歩行が苦手な方にもおすすめなのです。天気が良いと汗をかきますので帽子、タオルは必携。多少濡れることを想定した汚れにくく、乾きやすい服装が最適です。救命胴衣はカヌー会社が貸与します。

 コロナ禍で暗いニュースも多かった2021年、嬉しいニュースのひとつが7月26日に奄美大島が徳之島、沖縄島北部及び西表島とともに世界自然遺産に登録されたことです。約1200kmに渡る琉球列島のうち、固有種や希少種の種数等、その生息地である森林面積等を科学的に分析した結果、選ばれた4つの島・地域が1つの世界自然遺産となりました。

 世界自然遺産に登録ほやほやの奄美大島を訪れたら、ぜひともマングローブの林でカヌー体験し、亜熱帯の自然を満喫してください。固有生物との出会いもあるかもしれません。以下のクルーズが奄美大島に寄港します。残室わずかのクルーズもありますのでお急ぎお問合せください。

<にっぽん丸>
✿2022/4/10(日)▶4/14(木) 神戸発着 日南・奄美・屋久島クルーズ 5日間
 神戸~油津~奄美大島(名瀬)~屋久島~神戸

<ぱしふぃっく びいなす>
✿4/13(水)▶4/17(日) 亜熱帯の島 奄美大島と洋上のアルプス屋久島クルーズ 5日間
 神戸~<終日航海>~奄美大島(名瀬)~屋久島~神戸

✿4/29(金・祝)▶5/4(水・祝) GW世界遺産二島めぐり 奄美大島・屋久島クルーズ 6日間
 横浜~<終日航海>~屋久島~奄美大島(名瀬)~<終日航海>~横浜

✿6/26(日)▶7/3(日) 神戸発着 南西諸島 島めぐりクルーズ ~宮古島・沖縄・奄美・屋久島~ 8日間
神戸~<奄美・大島海峡 慶良間諸島航行>~宮古島~沖縄本島(本部)~奄美大島(名瀬)~屋久島~神戸

■休業日、営業時間外はホームページよりお問合せ下さい。
郵船トラベルのホームページより、365日24時間、空室状況を確認しながら、直接ご予約いただける機能が加わりました!各コース詳細ページの旅行代金下に表示される「お申込み」ボタンよりご予約へお進みください。お問合せ後、弊社よりご連絡させて頂きます。 

 船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987 
■神 戸☎ 078-251-6218 
■福 岡☎ 092-475-0011 
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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2021年12月28日 | Permalink

大島紬のふるさとを訪れてみませんか。~奄美大島の特産品をめぐる旅~

泥染め(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

 奄美大島は沖縄と鹿児島のちょうど中間地点にある奄美群島の中心的な島。本土四島を除く面積ランキングでは佐渡島に次ぎ5番目で東京23区よりも大きな島です。鹿児島県に属す奄美群島は、奄美大島の他、喜界島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8つの有人離島で成り立っています。これらの島々の名を聞いて、沖縄じゃなかったんだ、と思った方もいらっしゃるかもしれません。島そのものは沖縄同様コーラルブルーの海に囲まれ、固有種が生息し、海洋生物の宝庫としてダイビングのメッカでもあるのですが、文化的にはかの琉球王国の影響も受け、奈良時代には遣唐使船の寄港地でもあったため、大陸文化も色濃く残すユニークな島なのです。


大島紬(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

 奄美大島といえば特産品の大島紬を連想された方も多いかと思います。フランスのゴブラン織、イランのペルシャ絨毯と並び、世界三大織物に数えられる着物の女王。養蚕の適地として奈良時代以前より絹糸作りが行われていたようで、正倉院宝物の書簡にも記された献上品「南方の赤褐色の着物」が大島紬とされています。
 
 当初は真綿でも織られていたようですが、大正期に絹糸100%の製品となり、昭和50年(1975)には通産省(現経済通産省)の伝統的工芸品指定品目として「本場大島紬」が登録されました。生糸(絹)を使用し、先染めの平織り、かすり糸のかすりを手作業により柄合わせをするなどの30以上もの工程を踏んだものだけを本場大島紬と名乗ることができます。


テーチ木(車輪梅の花)

 手紡ぎの糸を、テーチ木(車輪梅)という奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させる「泥染め」を行うため、優雅な光沢を持ち、しなやかで軽く、シワになりにくいという特徴があります。また着崩れや虫食いが起きにくいので、孫子の代まで200年着用できるとも言われています。そうなると、気になるのはお値段です。

 お着物をお召しになる方ならよくご存じかと思いますが、憧れの大島紬はお安いものでも一反30万円はするそうで、100万円以上の価格のものがざらにあるそう。これでは・・・奄美大島を訪れても、気楽に買い求めることはできません。ですが、多くの伝統工芸品がそうであるように、近年はもっと気楽にお求めいただけるアイテムも作っているようです。たとえば、ビールカップ、ハンカチ、スカーフ、バッグ、携帯ケース、ペンなど。数千円から数万円くらいの価格です。もしお気に入りの柄に出会ったら旅の記念にご購入されても良いですね。


大島紬でコーティングしたペン
(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

 この記事を読んでいただいて、「あれ、もしかして大島紬が我が家にもあるのでは・・・」と思い当たるなら、箪笥の肥やしに陽の目を当てる日が来ました。奄美大島に寄港するクルーズでお召しになられてはいかがでしょうか。大島紬は高価ではあるのですが、クルーズ船のドレスコードでは「カジュアル」の日にご着用頂けます。軽くてしわになりにくい素材は旅行にぴったり。宅配便をご利用いただければ運搬もらくらくです。大島紬をお召しいただければ、旅の気分もぐっと高まる事間違いなしです。


アオンのリーフ(写真協力:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)


 亜熱帯の雰囲気でありながら、多くの歴史と文化を育んできた魅力的な奄美大島、以下のクルーズが予定されています。この機会に是非、奄美大島の自然と文化に触れてみてはいかがでしょうか?

<にっぽん丸>
✿2022/3/4(金)▶3/9(水) 東京発着 屋久島・奄美大島クルーズ 6日間
 東京~<終日航海>~屋久島~奄美大島(名瀬)~<終日航海>~東京

<ぱしふぃっく びいなす>
✿4/13(水)▶4/17(日) 亜熱帯の島 奄美大島と洋上のアルプス屋久島クルーズ 5日間
 神戸~<終日航海>~奄美大島(名瀬)~屋久島~神戸

✿4/29(金・祝)▶5/4(水・祝) GW世界遺産二島めぐり 奄美大島・屋久島クルーズ 6日間
 横浜~<終日航海>~屋久島~奄美大島(名瀬)~<終日航海>~横浜

 船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987 
■神 戸☎ 078-251-6218 
■福 岡☎ 092-475-0011 
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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2021年12月09日 | Permalink