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キリスト教の解禁 [天草を巡る その2]

大江天主堂


本日は「天草を巡る」シリーズ第2弾。キリシタンの過酷な歴史は続きます。

450年前天草に伝わったキリスト教は、この地に根付き栄えましたが、その後キリスト教禁教が始まりました。

それまで「キリシタン大名」が治めていた地に新しい藩主が入ると、キリスト教信者を弾圧し、また厳しい年貢を課すようになりました。やがて領主への反発が高まり、そこへ飢饉の被害も重なり、ついに民衆による「島原・天草一揆」が勃発します。当時16歳の天草四郎を総大将とする一揆は、3万7千人にものぼる一揆軍の死により終結しましたが、その後もキリスト教徒たちは「潜伏キリシタン」となり密かに信仰を続けます。


ガルニエ神父像〈画像提供:熊本県〉

天草四郎像

明治になってようやくキリスト教が解禁され、天草で最も早く建てられた教会が「大江天主堂」です。
現在の建物はその生涯を天草への伝道に捧げたフランス人宣教師「ガルニエ神父」が、昭和8年に地元の信者とともに建てたものです。


東シナ海を臨むのどかな丘の上に建てられたこの教会は、250年間という長きにわたって潜伏しながら信仰を引き継いだ天草のキリシタンをやさしく見守っているようです。


天草は6月の弊社チャータークルーズ「にっぽん丸 ~世界遺産登録記念クルーズ~「神宿る島」沖ノ島・宗像と軍艦島、長門仙崎と天草諸島クルーズ5日間」の寄港地となっております。優雅なクルーズと歴史を感じる寄港地散策をどうぞお楽しみください。


投稿者名 陸(おか)船長 投稿日時 2018年01月14日 | Permalink