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崎津のキリシタンたち [天草を巡る その1]

崎津天主堂


今週からは、わたくし“陸(おか)船長”が「天草を巡る」シリーズをお届けします。
天草は6月の弊社チャータークルーズ【にっぽん丸 ~世界遺産登録記念クルーズ~「神宿る島」沖ノ島・宗像と軍艦島、長門仙崎と天草諸島クルーズ5日間】の寄港地となっており、現在、寄港地でお客様に楽しんでいただくための準備が着々と進んでおります。
天草の魅力的な観光ポイントをチラリチラリとご紹介してまいります。

第一弾は日本で22番目の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に含まれる崎津天主堂。漁村にたたずむゴシック様式の教会です。

天草は今から450年前にフランシスコ・ザビエルが日本にキリスト教を伝えた時、日本のどこよりも早くキリスト教が広まった地域です。戦国時代にはキリスト教布教の拠点となりましたが、やがて江戸時代にキリスト教が禁止されると、崎津でも吉田庄屋役宅でキリストやマリア像を踏ませる「絵踏み」がおこなわれるなど禁教の時代となります。


それでも崎津のキリシタンたちは、密かに信仰を続けアワビ貝の内側の模様をマリア様に見立ててお祈りをしたりなど、漁村独特の信仰が育まれました。ほとんどの村人がキリシタンと発覚する事件「天草くずれ」もありましたが、厳しい取り調べを受けても信仰を捨てず、明治時代にキリスト教が認められるまでの長い間、密かに信仰を続けたのです。これを「潜伏キリシタン」をいい世界史のなかでも非常に珍しいことなのだそうです。

現在の崎津天主堂は1934年に再建されたもので、庄屋役宅の跡地に建設され、弾圧の象徴である絵踏みが行われた場所に祭壇が作られたと言われています。

ちなみに「陸(おか)船長」の陸は、陸(おか)サーファーの陸です。お客様に寄港地で楽しくお過ごしいただけるよう、海よりも陸でお仕事をさせていただくことが多いので…。



投稿者名 陸(おか)船長 投稿日時 2018年01月10日 | Permalink