にっぽん丸 花火と伊勢神宮クルーズ新登場!一年の締めくくりに感謝を込めて“お伊勢さん”へご挨拶
日本人の心のよりどころ、神社本庁に登録された全国85,000社の頂点は言わずと知れた伊勢神宮です。“お伊勢さん”と親しみを込めて呼ばれていますが、正式名称は「神宮」で地名の伊勢をあえて冠しません。よく知られている内宮と外宮以外に伊勢市内と近郊にはさまざまな神をまつる「神宮」が点在しています。正宮は皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の2社、正宮と関りが深く、格の高い別宮14社の他、摂社43社、末社24社、所管社42社で総勢125社の大家族なのです。
690年の内宮造営から始り、20年に一度行われてきた式年遷宮(お社や宇治橋の架け替え)は幾たびかの延引きもありましたが、脈々と続けられてきました。直近では平成25年(2013年)に行われ、125社すべてが真新しいお社に生まれ変わりました。
なぜ式年遷宮は行われてきたのでしょうか?諸説ありますが、木の耐久年数によるもの、ということは容易に推察できます。690年と言えば飛鳥時代、現代のように「写真」「設計図」ましてやコンピューターもなく、ほとんどの設計・施工に関する情報は口伝によって受け継がれてきました。そうなると、前回造営した大工が健在の間に敷地の隣に同じものを建造するのが最適だったのです。サンプルがあるのですからとても正確に1,300年間以上当時の姿を保つことができるのです。もう一つ、とても大切なことがあります。宇治橋を渡って考えてみましょう。
橋を渡ればここからいよいよ神域となります。ゴミひとつ落ちてない清潔な空間、まずは手水を使い手と口を清めます。少し進むと右側に五十鈴川が流れています。鯉が遊び、いつ訪れても透明で清らかで心までが洗われるような気持ちになります。御裳濯川(みもすそがわ)とも呼ばれ、天照大神がお鎮まりになる最適な場所を探した斎宮(いつきのみや)の倭姫命(やまとひめのみこと)がこの清流で御裳(みも)を洗い清めたという故事によります。現代は手水を用いるのですが、古代はここで潔斎を行っていました。
そう、神様はなによりも「穢れ」を嫌うのです。切り出された木は朽ちていきます。20年経過したお社も宇治橋も朽ちる前に取り替えられ、それにより神のお力も保てると古代の人々は考えました。穢れは物理的な汚れだけではなく、神が最も嫌う穢れは人間の「我よしの心」です。神宮は日本に住むすべての人々の安寧を守って下さっています。個人的なお願いをする場所ではなく、日々の神恩に感謝することが最もふさわしいのです。式年遷宮は溜った「穢れ」をリセットする儀式ともいえるかもしれません。
また、神宮にあるものはすべて神様の持ち物です。石ひとつ持ち帰ることは許されず、神木にもふれないようにして下さい。これも、何か良いことがあるかもしれない、と思う我よしの心ですから。
少しお堅いご案内になってしまいましたが、お伊勢参りは江戸時代なら一生に一度は、という信仰の旅であり、人生最大のレジャーでもありました。現代なら一生に一度ではなく、機会があれば何度も訪れられるとよいですし、年始でなくとも、「思い立ったが吉日」であり、いつ訪れても良いお参りではないでしょうか。師走なら、この一年の感謝と来年への希望を捧げるのに最もふさわしい時期と言えます。
伊勢参りの人々が楽しむ場所として「おはらい町」というお店が連なる賑やかな参道があります。濃厚なたまり醤油のタレをかけたシンプルな伊勢うどん、全国的なブランド牛「松阪牛」のステーキ丼、五十鈴川の流れを模した餡が特徴で伊勢土産の定番「赤福もち」などグルメがいっぱい。特に赤福もちは各地の百貨店の催事で販売されると長蛇の列になるほど大人気ですが、非常にやわらかく作り立てを食べるのが最適。江戸時代の茶屋の風情漂う、赤福本店に腰掛けて熱いお茶をすすりながらお召上がり下さい。
にっぽん丸では横浜から船上で2泊過ごした後、鳥羽で下船し、内宮へのお伊勢参りの後、名古屋より東京方面へ新幹線で戻る区間クルーズを新たに発表しました。船上からはにっぽん丸のお客様だけのために花火を打ち上げてくれるそうですから特等席での冬の花火鑑賞もお楽しみ頂けます。
※特別企画のため、コンフォートステートだけの設定です。
✿2021/12/16-12/18 にっぽん丸 花火と伊勢神宮クルーズ 3日間
横浜-鳥羽(通船)-名古屋駅-新横浜・品川・東京(各駅)
横浜往復をにっぽん丸に乗船するフルクルーズもございます。
✿2021/12/16-12/19 にっぽん丸花火と冬の味覚クルーズ ~鳥羽~ 4日間
横浜-鳥羽(通船)-横浜
■ にっぽん丸は新型コロナウイルス感染症への取り組みとして、すべてのお客様に当面の間、事前および乗船当日のPCR検査(船会社指定)を2回実施します。新型コロナウイルスのワクチン接種がお済みの方も、本対応が適用となります。感染予防対策の詳細は郵船トラベルにお問合せ下さい。
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