アイスランド・グリーンランド紀行~番外編2~

北欧の素晴らしさを伝えるアイスランド・グリーンランド紀行、1年以上、非常に遅い筆ながらも極力詳細にアイスランド・グリーンランドについてお伝えさせていただきましたが、いよいよ佳境となってまいりました!長々とお付き合いいただきありがとうございます。

前回はアイスランド1周の旅、アークレイリを発って最終日の朝までのお話をさせていただきましたが、今回は番外編として、先日拝見した北欧アーティストのライブイベントについて、ご報告したいと思います!今回は日本、しかも都内のお話ですが、恐らく最後の脱線となるでしょう(笑)
趣味が全開ですがご容赦ください。何卒お付き合い願います。


■番外編2 Terje Isungset氏のライブへ
2月某日、この日の私は気分がどこか高揚していました。それもそのはず、生で見れることはないと思っていたTerje Isungset(かな発音不明です、申し訳ありません!)氏のライブイベントが行われるためです!北欧の音楽をこよなく愛する私ですが、この方はノルウェーで有名なパーカッションプレイヤーで、自然と音楽を調和させた演奏をされる方です。楽器であるものはもちろんのこと、楽器ではないものからも音を創り出し、世界各国の人々を不思議な世界へと引き込んでいます。
私もインターネットで何度か拝見して興味はありましたが、来日されることは絶対にないと思っておりました。
しかし!!このたび東京・横浜・千葉の3か所での演奏をされるとの情報を偶然入手し、すかさず飛びつき、この日を迎えた次第です。
50~60人ほどが入るであろう会場に行くと、ドラムでありながらドラムでない、見たことの無い楽器が・・・


どれからどんな音が鳴るのか、想像がつきません。

スティックも、斬新です。棒を結ぶ黒いバンドは、ビニールテープでした(笑)

氏の音楽は聴かせていただいたことがあるのでおおよその想像はつくのですが、それでもいざこの楽器たちを前にすると、何でどんな音が鳴っていたのか予想がたちません。
席につき少し待つと、Terje氏が登場されました。座りながらパーカッションを演奏している姿しか拝見していないので立っている姿は初めて見たのですが、想像のふたまわりほど背が高い方でした(笑)

スツール(椅子)につき、早速口に何かを含まれました。口琴(こうきん)と呼ばれる楽器です。マイクで音を増幅させているため、会場いっぱいに不思議な音が広がります。北風のような音がして、琴を指で弾くごとにバネのような音が弾けます。日本で育った人間にはあまり馴染みのない、ましてやこの音を出そうと考えもつかない音だな、というのが最初の感想です。新しい音楽を生で聴き、すぐに唯一無二の世界観に引き込まれます。

少しの間、口琴だけで観客を魅了したその後は何故か「ドン!ドン!」と低い音が鳴らずに「ザザザ・・・」とさざ波のような音がするバスドラム(足元に横になっている大きなドラムのことです)、叩くごとにアジア民族楽器のような音がなるスネアドラム(下の画像のものです)もとても良い音がしていました。ヘッド(表面の皮)の上に載っているベルが、この音を生み出しているのです。


スネアドラムです。叩くごとにベルもランダムに踊り、毎回違った音が鳴ります。

徐々に演奏も激しさを増し、ノルウェーの厳しい山の吹雪を思わせるような、あるいは吹きすさぶ風のような演奏が響き、自分が都内にいることもよくわからなくなってきました(笑)この日は前日よりも10℃も気温が高い春を感じる一日でしたが、コンサートの中盤からは冬の山小屋の暖炉で毛布にくるまって震えているイメージが私の頭を支配しておりました(笑)

演奏も終盤となり、氏の最も前衛的な奏法である後衛の楽器から音が鳴り始めました。平らでまっすぐな石は、ノルウェーから持参されたとのこと。この石を、こちらもノルウェーの丸い石でなぞることにより、高音が響きます。演奏の途中で木が揺らされました。乾いた木がぶつかる時のカラコロと言う音も、増幅されて想像以上に大きく響き、ノスタルジックな雰囲気を助長してくれています。楽器ではない楽器たちも、決してもの珍しさだけでない、見た目だけの脇役に留まっていないことを証明してくれました。
鳴り続けているスネアとバスドラムとこれらの楽器が合わさって、今までに聞いたことのない音たちが最高の盛り上がりを見せます。しばらく大きな演奏がこだまし、そして最後の曲が静かに終わりました。続く拍手の中アンコールをしていただき、更に一緒に写真まで撮ってくださったTerje氏は、楽器から離れるときさくなとても素晴らしい方でした。「是非また日本にきてください!」と硬い握手を交わし、家路に着きましたとさ・・・・


以上が私のとある一日の思い出です。これまでになくマニアックな内容ととなりましたが、ついてきてくださいましたでしょうか?(笑)

Terje氏はインストゥルメンタル(歌なし)プレイヤーとなりますので、歌がなくては退屈・・・と敬遠されている方も多いかと思いますが、ぜひ一度聴いてみてください。歌がない方が心に響くこともありますし、歌がない方が音に集中できる瞬間もあります。私は夜の駅からの帰り道などがそうです。

この方のすごいところはこのパーカッションセットにとらわれず、羊の角笛や穴の開いたホースの笛、そしてなんと氷で楽器を自作し、演奏もされているのです!!!氷の楽器で奏でられた音楽は涼しげ、などと言う言葉では言い表せない、耳だけでなく視覚でも北欧の氷河がイメージできるような幻想的な、叙情的な気持ちにさせてくれます。お時間ある際にこちらもぜひぜひ一度、お聞きいただければと思います。オススメです!!!

次回は再びアイスランド旅に戻ります!満を持して、最後の一日に突入です!!!

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to be continued...


投稿者名 レモーネ 投稿日時 2017年03月02日 | Permalink