ナビオス横浜の「ひみつ」〜凱旋門の謎に迫る〜
桜木町駅から赤レンガ倉庫方面に伸びている「汽車道」の線路モニュメントを歩いていくとその道は建物をくり抜いたアーチの下に繋がっています。凱旋門を思わせるこの重厚な建物は「ナビオス横浜」です。
目の前に立つと鉄道のレールが5本程も敷ける幅があり、高さは6階建て程もある巨大な空間であることがわかります。この空間は一見この歴史の道に敬意を表して空けられているようにも見えますし、ビル風を防ぐ風の通り道としての工法であることも考えられます。ここを初めて通る方はこの奇抜な建物に驚きをもって迎え入れられることになるでしょう。
そこでこのアーチは何なのかホテルのフロントで聞いてみました。
宿泊課の藤田理英子さんによると、ホテルの設計段階で汽車道を保存するために巨大な空間を残したそうですが、さらに話は続きます。
ホテルの内側の縁は絵画の額縁をモチーフに設計されたそうで、
桜木町駅側から見ると赤レンガ倉庫の「古きよき時代の横濱の風景画」、
反対側にまわればランドマークタワーの「近代的な横浜の風景画」
の対照的な2枚を映し出す演出がほどこされていたのです。
いずれにせよ汽車道とそこから見る歴史的景観を守ってきたナビオス横浜とその設計者の方には敬意を表したいと思います。
ナビオス横浜は正式には横浜国際船員センター「ナビオス横浜」といい船員さん向けに1999年にオープンしたホテルです。船員さん向けとはいえうれしいことに一般の方もリーズナブルな料金で宿泊や食事をすることができます。桜木町にお越しの際はぜひご利用をお勧めしたいホテルです。
ご予約・お問い合わせ先【ナビオス横浜】
電話:045-633-6000