笑顔と素顔に出逢うメコン河クルーズ

成田・関西空港からベトナムのホーチミンへ 東南アジアの都市からメコン河を遡り、アンコール・ワットの遺跡が眠るシェムリアップを目指す旅に出発しました。乗船する船は昨年就航したばかりのラ マルグリット号。メコン河最大の客船です。今回の旅では、写真家三井氏も同行を依頼。三井さんは人々の素顔を撮影するプロのカメラマンです。この旅ではメコン河流域の村を訪れながら目的地を目指す行程なので、ただの観光旅行ではなく、地元の方とのふれあいも楽しめるよう、何度となく現地に撮影で訪れたことがある三井さんに同行をお願いしました。


最初の目的地はホーチミンです。ベトナム最大の都市。一面に大小の建物が広がるところへ、飛行機は降りて行きます。新しい空港ターミナルや、ホテルが建設ラッシュで、近代的な街づくりの勢いと、沢山のバイクに乗った若い人々の活気に圧倒されます。これから始まるメコン河クルーズを前に2泊して、ベトナム料理を楽しみながら、これから始まる航海に気持ちを高めて行きます!


Photo by TABISORA / Mitsui Masashi

Photo by TABISORA / Mitsui Masashi

旅行開始から3日目、いよいよラ マルグリット号へ乗船。シックなインテリアと明るい笑顔のクルーに迎えられます。空調も行き届き、オープンデッキにはプールも備わってます!思った以上に快適な船内で驚きました。食事は朝食と昼食がビュッフェ。夕食はコースメニューが用意され、しかも日本人好みの味付けなので飽きることはありません。新鮮な野菜も豊富で、お昼はメニュー以外に特大ハンバーガーも用意されていました。


生春巻の皮をつくる女性(カイベーにて) 先生に教わって撮りました!!

生春巻の皮をつくる女性(カイベーにて) 先生に教わって撮りました!!

船はメコン河を北上、カイベー、サデック、タンチャウという町や村に訪れます。各寄港地ではボートに乗り換えて上陸。観光地化していない、素朴な暮らしぶりに触れられるのも、このメコン河クルーズの魅力です。


Photo by TABISORA / Mitsui Masashi

Photo by TABISORA / Mitsui Masashi

船は国境を越えてカンボジアへ、入国手続きの間、船内では料理教室が開催されていました。教室を楽しんでいる間に手続き完了です。カンボジア最初の寄港地はプノンペン。ここで学費の無い子供たちにも自由に授業が受けられるアプサラ・アーツ・アソシエーションという学校へ訪れました。アプサラダンスを教える教室ですが、真剣に授業を受ける子供たちの眼差しと、カンボジアが内戦状態にあった30数年前、大虐殺の歴史を越えて、伝統文化を伝え続けた先生の熱意に胸を打たれます。


Photo by TABISORA / Mitsui Masashi

Photo by TABISORA / Mitsui Masashi

プノンペンを出航し、織物の村「チャンコ」、遺跡のある街「コンポンチャム」へ立ち寄り、さらにメコン河を遡って、お寺のある「ワット・ハンチェイ」へ寄港します。どの寄港地でも子供たちの笑顔や素顔が印象的でした。


メコン河を辿った道のりを少し戻ってトンレサップ川へ、急に川幅が狭くなってゆきます。船の窓から川辺に暮らす人々の暮らしが間近で見られるようになり、リバークルーズでしか味わえない光景が広がります。


この航海で最大の難所。トンレサップ湖の入り口に差し掛かります。川幅60mも無い狭い水路をゆっくりと航行。12月は乾季の前半にあたりますが、12月下旬になると水量が減り、もうここを通ることはできません。何とかぎりぎり渡りきり、トンレサップ湖へ入ることができました。しかし、見渡す限り水と緑の世界。どこから空なのかもわからない不思議な光景に驚かされます。


Photo by TABISORA / Mitsui Masashi

Photo by TABISORA / Mitsui Masashi

ついに目的地のシェムリアップへ到着。ベトナムやカンボジアの人々の暮らしに触れ、メコン河を遡って見るアンコール・ワットの遺跡は、何か特別な感じを受けます。ただの観光地巡りではない、その土地に暮らす人々とふれあいや、出逢いを通じ、本当のベトナム・カンボジアに触れることができる旅でした。

 

メコン河クルーズは今回2回目でしたが、この魅力を多くの皆様へお伝えする為、第3回を企画中です。(2011年11月26日出発予定)詳しくは各旅行センターへお問い合わせください!!



投稿者名 アヒル船長 投稿日時 2011年01月01日 | Permalink