砂の海の誘惑


飛鳥IIが昨日アラビアンナイトの国オマーンに寄港したところで、今日はアラブの砂漠の絶景をお届けします。(写真はオマーンではなくアラブ首長国連邦ドバイの砂漠です。)

「砂漠」というものの存在を知ったのがいつの頃だったのか分かりませんが、幼いころから妙に心惹かれるものがあり、大人になって旅先で砂丘のてっぺんから地平線を見た時は感慨ひとしおでした。
見渡す限りの砂の海と空。人間が造った砦の外は、時として荒々しい大自然です。果てしなく広大で、美しい世界…。

何もない場所を見てみたいという奇妙な趣味の人がどれだけいるか分からないのですが、もしも同じ嗜好の方がいらっしゃったら、試しにクルーズの旅を体験してみてください。

沖合を航行中のクルーズ船から見えるのは、緩やかに弧を描く地球の輪郭・水平線を境に果てしなく広がる海の青と空の蒼だけ。その中を進む場違いなほどに豪華で贅沢な船は、まるで文明の小さな砦のようです。

そろそろ船内のカフェで熱いコーヒーを片手にペストリーをつまもうかな、面白そうなカルチャー教室もあったな、と思いながらも船尾から見る航跡に引き込まれるように、長い間見入ってしまうのです。



投稿者名 アヒル船長 投稿日時 2018年04月13日 | Permalink