舞い踊る紙テープ
6月7日 17:00 初夏の日差しが注ぎまだまだ日が高い久慈港を、にっぽん丸は名古屋港に向けて出港です。
入港時は高校生のブラスバンドが出迎えてくれましたが、出港時は長内中学校の生徒さんによる、「よさこいソーラン節」の踊りを披露していただきました!
今日一日の久慈での滞在、琥珀博物館や、断崖クルーズ、龍泉洞鍾乳洞等の観光に思いを馳せながらの、少し寂しいお別れのときです。
岸壁でふるまわれた短角牛の串焼きや、まめぶ汁、美味しかったなぁ…。
沢山の市民の方々のお見送りに応える、色とりどりの紙テープが空に舞います。
船が見えなくなるまで、岸壁から手を振っていただいた市民の皆さんに感謝です。
久慈の海女さん
6月7日にっぽん丸は岩手県北東部の久慈市に入港しました。
久慈は国内最北端の海で漁をする「北限の海女」の街であり、琥珀の産地としても知られる、自然の恵み豊かな地。「白樺ゆれる 琥珀の大地 海女の国」がキャッチフレーズです。
岸壁にはレッドカーペットが敷かれ、歓迎ムードいっぱいの中、接岸です。
歓迎式典では岩手県 県北広域振興局 八重樫一洋様(やえがし かずひろ)局長にご登壇いただきました。久慈のゆるキャラ「アマリン」もお出迎え。「アマリン」と一緒にお客様を出迎えてくれた海女の装束に身をつつんだ女性は、「あまちゃん」のヒロインと同じく都会から岩手に移り住んだのだそうです。現在は「久慈市地域おこし協力隊」の一員で、伝統文化の保存・海女文化の継承など地域おこし活動に取り組んでいるそうです。
もともと久慈市の海女が有名になったのは昭和34年(1959年)に放送されたラジオドラマ「北限の海女」がきっかけでした。都会の女性と小袖の海女の出会いと生き方を描いたもので、当時の生活や地域の様子が描かれていました。
最近なじみがあるのは「じぇじぇ」のフレーズで一大ブームを起こした連続テレビ小説「あまちゃん」ですね。今回のクルーズでは「あまちゃん」のロケ地として知られる久慈市「小袖海岸」へは、オプショナルツアーの「久慈名所めぐり」コースで訪れます。
ところで、お気づきでしたでしょうか。昨日のブログ「にっぽん丸船上夏祭り」にも海女さんの姿がありました。ドルフィンホール舞台中央の海女姿の紳士、実は久慈市観光物産協会専務理事の貫牛(かんぎゅう)利一さんです。貫牛さんには久慈到着の前日からにっぽん丸に乗船していただき船内で到着前の久慈観光案内をしていただいたのですが、「船上夏祭り」までずっと海女の衣装で盛り上げてくださったのです。
そうとあれば、郵船トラベル社員も負けていられません。貫牛さんに衣装からメイクまで指導を受け、お祭りに臨んだのでした。
大湊に入港
日本一周クルーズ中のにっぽん丸は、6月6日の朝8時半、快晴の青森県のむつ市大湊港に入港しました。
にっぽん丸は昨年のゴールデンウィークに初寄港して以来400日ぶり、2度目の寄港とあって、「おかえりなさいにっぽん丸」の横断幕を掲げて、市民300人の方々による盛大なお出迎えをいただきました。
むつ市のゆるきゃら「ムッシュ・ムチュラン1世」と夫人の「マダム・ムチュリー」愛娘のプリンセス・ムチュリンもそろいぶみ。
「歓迎 郵船トラベル にっぽん丸」と書かれた手作りの看板や皆さんの温かいお出迎え、これほどの準備をするのに一体どれだけの時間がかかっただろうかと思うと心が熱くなります。
乗船されたお客様にもきっと同じ気持ちになって頂いた事でしょう。
入港後の歓迎式典には、むつ市長の宮下宗一郎氏を始め、青森県やむつ市の方々にご列席頂き、市長からにっぽん丸の管船長に特産のホタテが贈呈されました。このホタテは、にっぽん丸船内で調理され、お客様に提供されます。
むつ市の宮下市長は、37歳のエネルギッシュな市長で市長自ら大湊寄港前ににっぽん丸に乗船し、船内で大湊、むつ市の観光案内をして頂きました。
船内では下北のワインの試飲会で大いに盛り上がりました。
輪島の花火はやっぱりスゴイ!
奇跡的なくらいの凪が続いた今回の日本一周クルーズですが、実は花火大会が開催されるこの日の輪島は唯一風が強かったのです。
今夜の花火、大丈夫かな…スタッフ一同、少々心配しながら日中を過ごしました。
吹き荒れた風は夕方から夜にかけてだんだんと弱まり、花火の時間には煙がいい塩梅に流されるくらいの、ちょうど良い具合に落ち着きました。あ~、良かった。
乗船したお客様から花火の感想をいただくことが出来たのでご紹介します。
「花火の玉が地上から空に向かって火柱となって駆け登り、はるか上空で大輪の花を咲かせるその一部始終を何も遮るものがない中で見るなんてことは、鳥にでもならない限り無理だと思っていましたが、それが輪島港に接岸しているにっぽん丸のデッキの上で実現しました。
それだけでも奇跡のような話ですが、打上のスピードが半端ではありません。ギネスへの登録を狙うほどのド迫力の花火を空を飛ぶ鳥の目線で見ることができて大満足でした。」
それでは、鳥の目線で見る花火、動画でもご覧ください!
いよいよ、輪島入港
輪島港沖合で漁船の併走で歓迎を受けたにっぽん丸は予定通り6月4日朝、輪島港に入港しました。今回のチャータークルーズの最大のハイライトである「輪島市民大花火大会」を楽しみに、3年連続の寄港です。
輪島高洲太鼓の皆さんによる和太鼓の音色に迎えられて、にっぽん丸は快晴の輪島港に接岸しました。
岸壁では輪島市の梶市長がお待ちかねで、にっぽん丸の管船長と弊社郵船トラベルの社長 磯村が船から降りるのを「ギャングウェイ」まで出迎えていただき、入港式典が始まりました。
今年も輪島花火大会に合わせた日本一周クルーズを催行することができて、スタッフ一同、感慨ひとしおです。
今回、嬉しいサプライズがありました。輪島市から乗客全員分の「輪島サイダー」を振る舞って頂いたのです。輪島の自然を表現した美しい色合いとラベルの輪島サイダーは日本初の世界農業遺産に認定されているそうです。
グリーンのボトルの「輪島サイダー・里山」は、輪島産のお米エキスを使用して地酒の風味がある微炭酸のノンアルコール飲料で、すっきりとした味わいでした。
輪島では5月29日から6月5日まで、「輪島市民祭り」が開催されており、にっぽん丸が寄港したこの日も、輪島港沿岸部に広がる「輪島マリンタウン」近くでは様々なイベントが行われました。
写真提供:株式会社まちづくり輪島(輪島工房長屋)