【発売中】春は12名だけの特別感のある旅へ ~ラグジュアリーバス“GRANDAYS”で巡る嬉野温泉・軍艦島・雲仙の旅~
大型バス、利用したこと何度もありますよね。定員は何人くらいかご存じでしょうか。一般的な大型バスは正座席45席、補助椅子を加えると53名も乗車できるのです。バスツアーで補助椅子まで使用することはまずありませんが、満席だととにかく乗り降りが大変、手荷物の置き場にも困り、集合時刻になかなか戻ってこない人もちらほら・・・これではせっかくの旅もちょっとストレスです。
単なる移動手段ではなく、バスツアーもゆったり行きたいですよね。郵船トラベルでは最近話題のラグジュアリーバスを利用した特別感ある旅を企画し、現在募集を行っています。それでは日程を詳しくご紹介しますね!
①羽田空港 4月24日(日)、羽田空港より11:15発のスカイマークにて一路福岡空港に向かいます。スカイマークは2020年度顧客満足第1位、3年連続定時運航率第1位の航空会社で安心。ご昼食はお弁当をご用意します。
②福岡空港 13:10福岡空港に到着します。福岡県を拠点とする西日本鉄道株式会社(西鉄)史上最高のラグジュアリーバス“GRANDAYS”がお出迎えします。定員はなんと12名。2名掛けシートを6列に配置し、通路は左側のみ。内装には、国産木材の温もりある風合いと、上品な色合いが特徴の「大川家具(福岡県大川市)」を使用。座席は高級本革を使用したドイツ直輸入のシートを採用、バスとは呼べないほどの贅沢さです。一路、嬉野温泉に向かいます(約100km)。
③嬉野温泉 まずは九州を代表する歴史ある温泉を訪れます。嬉野温泉は「日本三大美肌の湯」に数えられ、ぬめりあるお湯はナトリウムを含む重曹泉。最も古い伝承では記紀に登場する神功皇后が戦いの帰りにこの地に立ち寄り、傷ついた兵士を温泉で癒したと伝わります。蘭学を日本に伝えたドイツ人医師、シーボルトも利用したとかでその名を冠した「シーボルトの湯」という公衆浴場もあります。
今夜の宿泊は小高い丘に建てられた瀟洒なホテル「ハミルトン宇礼志野」。和も感じさせるクラシカルなリゾートで郷愁を感じさせる佇まい。温泉施設は男女別の露天風呂付大浴場の他、男女入れ替え制の離れ露天風呂がおすすめ。庭を通り抜けると石造りの建物があり、ガラスの天井はピラミッド型。大浴場とはまた異なる趣に湯った~り。温泉を堪能していただく時間はたっぷりお取りしています。お楽しみの夕食は、地元の方にも人気で地産地消をモットーとした繊細なイタリアンをご賞味いただきます。
④軍艦島 4月25日(月)、ホテルでの滞在をお楽しみいただいた後、長崎市内へ向かいます(約60km)。長崎といえばやっぱり名物「皿うどん」。明治32年(1889)、福建省福州出身の陳平順が創業した四海樓で提供された『支那饂飩(しなうどん)』が後にちゃんぽんとなり、長崎で大ブームとなりました。ちゃんぽんから派生した皿うどんは四海樓が考案したオリジナルメニューなのです。元祖のお店で皿うどんのご昼食後、いよいよツアーのハイライト、軍艦島を訪れます。
軍艦島は長崎半島南端の沖合にある炭坑跡で世界文化遺産の島。ピーク時には5,300人もの住民が近代的な生活を営んでいました。昭和49年(1974)に無人島となり長らく入島できませんでしたが、現在は許可され、今回のツアーでは長崎港からクルーズ型旅客船「ジュピター」で訪れる予定です(約45分のクルーズ)。上陸後はガイドが安全な通路をご案内します。また、船上からも周遊し全景をご覧いただくことができます。軍艦島についてはこちらのブログで詳しくご紹介しています。
⑤雲仙観光ホテル 軍艦島観光をお楽しみいただいた後はもうひとつのツアーハイライト、雲仙観光ホテルに向かいます(約60km)。昭和10年(1935)創業、長崎県のみならず日本を代表するクラシックホテルのひとつ。ハーフティンバーという木の骨組みを外観に残すスイスシャレー様式を取り入れ、雲仙の自然景観に美しく溶け込み、館内は客船をイメージして建造されました。昭和54年(1979)日本建築学会により「近代日本の名建築」に選ばれ、平成15年(2003)文化庁の登録有形文化財となりました。また、国内に9つしかない「日本クラシックホテルの会」に加盟しています。
お部屋の内装は日本にいるとは思えないようなノスタルジックな山小屋風、200畳(約330㎡)もあるダイニングルームは雲仙観光ホテルの象徴的空間です。地元産の逸材を味わう、シェフ渾身の雲仙フレンチコースを海外旅行の気分でご賞味下さい。また、雲仙温泉(スパ)も自慢。露天風呂も備えた硫黄泉浴室はドーム型の天井やステンドグラス、アールデコ調のタイルデザインなど洋式ホテルに相応しいしゃれた内装です。
⑥小浜温泉 4月26日(火)、ホテル出発は10:00。出発まで徒歩圏内の雲仙地獄の散策を自由にお楽しみください。その後、小浜温泉足湯「ほっとふっと105」にご案内します(約15km)。奈良時代初期に編纂された『肥前国風土記』にも登場する古湯で、ここに日本一の長さと源泉温度を誇る足湯があるのです。源泉は105℃という高温で「湯棚」からこんこんと湧き出るお湯は下にいく間に適温となり、足湯へ流れ込んでいるのです。足湯の長さ105mも源泉温度にちなんで作られたのです。目の前は海が広がるくつろぎのスペース。是非、足湯が体験できる服装でお越し下さい。
足湯をお楽しみいただいた後、長崎市内へまいります(約45km)。本ツアー最後のお食事場所、こちらも長崎を代表する卓袱料理の名店「長崎卓袱浜勝 長崎総本店」。その昔、隠元和尚などによってもたらされた普茶料理(精進料理の一種で京都の黄檗山萬福寺が有名)の配膳形式に、長崎町民の間で作り出された和・華・蘭のミックスした献立がそのまま盛りつけられ、長崎独特の料理を生み出しました。「卓袱」とは中国風朱塗りの円形テーブルのこと、身分の上下に関わらず円卓を囲み楽しむという意味が込められています。
乾杯の前に、まずはお鰭(おひれ・手前の赤い椀物)をいただき、楽しい旅への感謝を捧げましょう。お食事後、自由行動のお時間をお取りし、長崎空港へ向かいます(約40km)。
⑦長崎空港 ラグジュアリーなバスでの移動、クラシカルなホテルでの滞在、温泉体験、産業遺産探訪、長崎グルメなど楽しかった旅の思い出をたくさんお作りいただけたかと思います。長崎空港では長崎ちゃんぽん・皿うどん、長崎カステラ、長崎角煮まんじゅうなどのお土産をお求めいただけます。今回は訪れなかった産地のお土産では、五島手延べうどん、島原手延べそうめんもおすすめです。長崎空港発は17:25、神戸空港を経由して20:20に羽田空港に到着します。お疲さまでした。
※上記日程は予定です。気象・海象・交通機関の都合で変更となる場合があります。
※道路状況などにより、訪問場所の順番が入れ替わる場合があります。
※記載の移動距離(Km)は利用道路により異なる場合があります。
✿2022年4月24日(日)▶4月26日(火) 3日間
軍艦島上陸ツアー付き ラグジュアリーバスで巡る 嬉野・雲仙の旅
今回は大型客船によるクルーズではありませんが、ゆとりの少人数の旅、ラグジュアリーバスでゆったり移動し、長崎での軍艦島クルーズも楽しんでいただくことができます。募集人数が少ないツアーですのでお早目のご検討をおすすめ申し上げます。
バスツアーや船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987
■神 戸☎ 078-251-6218
■福 岡☎ 092-475-0011
無料パンフレット請求はこちらからどうぞ!!
クルーズ最新情報はメールマガジンで配信しています。登録はこちら。
軍艦島は理想郷だった?! ~日本の近代産業を支えた炭坑と人々の生活探訪~
鉄橋を渡り、田園風景を走る蒸気機関車、山林に鳴り響く汽笛、黒煙を噴き上げながら激しく回転するピストンの音、郷愁を感じる日本の原風景のひとつでした。蒸気機関車が牽引する定期客車運行は昭和50年(1975)12月の室蘭本線(室蘭-岩見沢間)を走ったC57 135を最後に姿を消しました。その後、蒸気機関車は「SLやまぐち号」など各地で観光列車として運行するこがあります。
言うまでもないことですが、蒸気機関車の燃料は石炭、火室で発生した燃焼ガスの熱エネルギーで水を沸騰させ、高温高圧を作るボイラーからシリンダーに蒸気エネルギーを送ります。
電車に替わってしまった蒸気機関車のように、石炭はすでに無縁のモノと思うかもしれません。ですが、現代の日本のエネルギー事情でも重要な担い手であるのです。
2019年度の日本のエネルギー自給率はわずか12.1%、資源エネルギー庁の「エネルギー源別一次エネルギー国内供給実績」によると、全体に占める割合は石油37.1%、石炭25.3%、天然ガス・都市ガス22.4%で、原子力は2.8%です。つまり現状でも石炭の依存度は高く、主にオーストラリアからの輸入に頼っているとはいえ、様々なメリットがあるが故なのです。まず、コストが安い、常温で固体のため揮発しない、爆発などの危険性もなく備蓄が容易。そしてなんといっても地球全体の埋蔵量が多く、供給の安定性があることなのです。
かつて国内で採掘されていた石炭は明治時代より日本の近代化に寄与し、鉄道や船舶の燃料、製鉄、製塩などに使用され、“黒いダイヤ”と長年もてはやされてきました。昭和に入り、1950年代に中東やアフリカで大油田が発見され、世界的なエネルギー革命が起こりました。日本でも昭和37年(1962)に初めて石油が石炭を抜いてエネルギー供給の首位の座に就き、日本各地の炭坑も次々と閉山となりました。あれ、いまだに石炭需要があるのになぜ炭坑は閉山したのでしょう?日本は坑内掘りが中心だったので、石油よりも採掘コストがかかる上、落盤事故など危険が伴うからだったのです。
昭和35年(1960年)、長崎半島南端の沖合に軍艦のような形をした、長さ約480mの小さな島が深夜でも不夜城のようにキラキラ輝いていました。島の名は端島(はしま)、当初の姿は小さな岩礁でしたが、石炭採掘のため明治時代より埋め立て工事が行われ半人工島となりました。その形から軍艦島と呼ばれ約5,300人の住民が東京都の18倍の人口密度で生活していました。当時のエネルギー自給率は驚異の58.1%。いかに石炭採掘が貢献していたかが理解できます。
彼らが支えていたのは日本一の炭質を誇る「瀝青炭(れきせいたん)」の採掘、3交代制で24時間行われていました。炭坑夫と言えば、過酷な上、貧しい生活環境を想像してしまいますが、島民は当時の日本で最も近代的な生活をしていたのです。
日本初の高層RC造(鉄筋コンクリート)アパートに住み、全国のテレビ普及率が10%の時代に軍艦島では、ほぼ100%の家庭がテレビを楽しんでいました。日本で初めて2本の海底水道が通じ、飲料水も確保され、小中学校、保育所、病院、商店(島内の生協の他、島外からハサミ研ぎ、コウモリ傘修繕、金魚屋なども訪れていました)、プールなどもあり、なんら不自由はありません。
この他にも映画館、飲食店、パチンコ、麻雀、ビリヤード、囲碁、釣りなども楽しめ娯楽施設も充実、お祭りや運動会、文化祭なども行われ陸上と変わらぬイベントに島民は熱狂していました。この他、この島特有の風物詩に「大波見物」があり、要塞のように強固な島は台風時に高波を楽しむ余裕すらあったとのことで驚きです。これらが故に近代日本の理想郷とも呼ばれていました。
そんな軍艦島も前述のエネルギー革命のあおりも受け、その後衰退し、島民も減っていきました。昭和45年(1970)に鉱命終了期を発表、昭和49年(1974)1月の閉山時には人口は2,000人、同年4月には全員が島を離れ無人島となりました。
建造物の老朽化、廃墟化により、長らく島内の立ち入りは禁止されていたのですが平成21年(2009)より観光客の上陸・見学できるようになりました。そして平成27年(2015)に世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 ~製鉄・製鋼・造船・石炭産業~」として登録されました。現在、軍艦島へは5社が上陸ツアーを実施しています。
郵船トラベルでは軍艦島コンシェルジュが運航するクルーズ型旅客船「ジュピター」を利用した軍艦島上陸が組み込まれたラグジュアリーバスツアーを企画しました。長崎港から軍艦島へは45分の船旅、上陸後1時間程度、見学通路220mをガイドとともにご見学頂きます。通路外は海上からも周遊し、ご覧いただくことができます。高層アパートはそのまま残されています。かつての賑わいや人々の生活の営みを想像しながら、日本の近代産業を支えてくれた彼らの功績をたどってみてはいかがでしょうか。
*参考資料
経済産業省 資源エネルギー庁 WEBサイト
軍艦島コンシェルジュ WEBサイト
長崎県観光連盟 WEBサイト(ながさき旅ネット)
今回のバスツアーは羽田発着、12名様限定の郵船トラベルオリジナルツアーです。九州一のラグジュアリーバスGRANDAYSに福岡空港から乗車、まずは嬉野温泉を楽しみ、翌日は長崎へ。軍艦島クルーズをご体験いただいた後、日本に9つしかないクラシックホテル、雲仙観光ホテルにお泊りいただきます。最終日は雲仙、小浜温泉などをお楽しみいただき、長崎空港からフライトを利用します。
✿2022年4月24日(日)▶4月26日(火) 3日間
軍艦島上陸ツアー付き ラグジュアリーバスで巡る 嬉野・雲仙の旅
今回は大型客船によるクルーズではありませんが、ゆとりの少人数の旅、ラグジュアリーバスでゆったり移動し、長崎での軍艦島クルーズも楽しんでいただくことができます。募集人数が少ないツアーですのでお早目のご検討をおすすめ申し上げます。
バスツアーや船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987
■神 戸☎ 078-251-6218
■福 岡☎ 092-475-0011
無料パンフレット請求はこちらからどうぞ!!
クルーズ最新情報はメールマガジンで配信しています。登録はこちら。
ウポポイってどんなところ?北海道を旅してアイヌの文化に触れてみませんか
もし、まだ出会ったことのない民族の住む地を訪れ、言葉を知ろうとしたら、あなたならどうしますか。彼らは他の民族を知らず、警戒心も強く容易には近づけなさそうです。手元にはノートと鉛筆しかありません。
明治40年(1907)、25歳の青年は単身樺太(サハリン)に渡り、途方に暮れていました。彼の名は金田一京助、国語の教科書でおなじみの日本を代表する言語学者です。目的は樺太アイヌ語の語彙を収集すること、ですがアイヌの大人たちは易々と近寄ってきてはくれません。
言語学者として最も知りたい言葉は・・・「これは何?」。この一言さえあれば何もかも知ることができます。そこで彼は子供たちが遊んでいるところへ行って、ノートを拡げて絵を描くふりをします。最初は風景画のようなわかりやすい絵を描きました。子供達は興味津々、でもなかなか近づいてくれません。そして新しいページに出鱈目な線をぐるぐると描いたのです。すると、年長の子供が近づいて来て「ヘマタ?」と言うのです。他の子供達もやって来て、口々に「ヘマタ?」「ヘマタ?」と叫びます。これで、「ヘマタ?」は「何?」を表わす言葉ではないかと見当が付いたのです。
そして、金田一青年はこの「ヘマタ」という言葉をきっかけに多くの語彙を収集し、日本で最初のアイヌ語の言語学者となるのですがこのお話、どこか記憶にありませんか。このエピソードは昭和25年(1950)に発表された『心の小径』という随筆に描かれた一節で国語の教科書にも採用されました。
北海道の市町村名の約80%はアイヌ語が語源だとご存じでしょうか。誰しも知る札幌(サッ・ポロ・ペッ=乾く・大きな・川)、室蘭(モ・ルラン=小さい・坂)、小樽(オタ・オル・ナイ=砂・融ける・川)、知床(シリ・エトク=地の・突出部)など枚挙にいとまがありません。これらは元来、地形を現す言葉でそのまま地名になりました。他にはピリカ(良い、美しい)、ノンノ(花、女性誌の名前に採用)も良く知られています。そして私たちが知るアイヌの言葉で日常的に使われているのが魚卵を持った一夜干しが絶品の「シシャモ(ススハム=柳の葉)」。
日高山脈を源とし、南西に流れる鵡川(むかわ)にはこのようなお話が伝わっています。ある日、天の国の雷の神カンナカムイの妹が鵡川と沙流川の水源地のシシリムカ・カムイヌプリに降り立ったところ、川下にあるどのコタン(集落)からも煮炊きする煙が立っていません。アイヌの人々は食べ物がなく、飢えに苦しんでいたのです。神々は相談をし、柳の葉をススハム(ししゃも)として命を与え、鵡川に流したのです。そのおかげで人々は飢えから救われました。
この伝説は日本書紀に記載された「人家の竈(かまど)から炊煙が立ち上っていないことに気づいて3年間租税を免除した仁徳天皇」の逸話に通ずるように思えます。徳のある行為とは常に困難に窮した人に寄り添うということなのかもしれません。
アイヌ民族はカムチャッカ、千島列島、樺太、北海道に広く居住する先住民族。「アイヌ」は人間を意味し、生き物や事象のうち人間にとって重要な働きをするものを「カムイ」と呼び、それらには心(霊魂)が宿るという汎神論的な考えを持っています。文字を持たないため生活の知恵や歴史は口伝で継承され、ユーカラ(叙事詩)などの歌謡と、ウエペケレ(昔話)などで伝えられてきました。そのため金田一京助のアイヌ語研究により彼らの文化への理解が深まったようです。
元々北海道を中心に居住していたアイヌの人々は時代も遷り、現代は北海道のみならず日本各地でも生活しています。そして、口伝により継承されてきたアイヌの伝統工芸や文化は伝承者の減少により存続の危機にあります。
そんな中、ウポポイ(民族共生象徴空間)は2020年7月、アイヌ文化を復興・発展させる拠点として北海道の白老町(しらおいちょう)に開業しました。広大な敷地はエゾジカやキタキツネが生息するポロト自然休養林に囲まれポロト湖畔に面した素晴らしい自然環境です。ウポポイにはアイヌ民族の歴史や文化を紹介する「国立アイヌ民族博物館」のほか、「国立民族共生公園」に様々な体験型プログラムを実施する施設が点在しています。
アイヌ伝統芸能を上演する「体験交流ホール」、アイヌ料理の調理や試食、伝統楽器の演奏体験ができる「体験学習館」、アイヌの伝統的な生活空間を体感できる「伝統的コタン(集落)」では囲炉裏の温もりを感じながらチセ(家屋)の内部を見学することができます。この他にもアイヌの食文化を楽しめるレストランや伝統工芸品を販売するショップなど、誰でも楽しめる充実の設備を誇ります。
コロナ禍で開催された東京2020オリンピックでは多様性がテーマとなりました。ここウポポイでアイヌ文化に触れ、先住民族の尊厳を尊重することや多様で豊かな我が国の文化について、改めて感じられてはいかがでしょうか。それではウポポイのPR動画をご覧ください。
いかがでしたでしょうか。ウポポイに訪れてみたくなったのではないでしょうか。ぱしふぃっく びいなすでは初夏に二つの日本一周クルーズを実施し、いずれもウポポイへのオプショナルツアーを予定しています。3月31日(木)までのご予約でお得な早期申込割引が設定されている人気クルーズですので、お早目のお問合せをお願いいたします。
●5/9(月)▶5/18(水) 神戸発着 風薫る日本一周クルーズ 10日間
神戸~下関~佐世保~<隠岐周遊>~富山~秋田~室蘭~清水~神戸
●5/31(火)▶6/9(木) 横浜発着 初夏の日本一周クルーズ 10日間
横浜~白老~青森市~<輪島沖花火海上鑑賞>~輪島~境港~門司~高松~横浜
ぱしふぃっく びいなすの新型コロナウイルス感染症予防対策についてはお客様の安心、安全のため万全の体制を取っています。乗客数の制限を行っておりますので当面の間、ステートルームJの販売は休止いたします。
原則として、ご乗船に際し、日本国内で承認された新型コロナウイルスワクチン接種をお済ませ下さい(2回以上接種し、かつ直近の接種日から15日以上が経過していることが必要です)。
接種完了していないお客様は、乗船日の3日前~乗船日前日にお客様ご自身の手配にて民間または医療機関のPCR検査を受検下さい。また、ご乗船のお客様全員、乗船当日のPCR検査をお受け頂きます。詳細は郵船トラベルにお問合せ下さい。
※参考文献・出典
金田一京助全集14(三省堂1993年)
藤本 英夫(著)金田一京助(新潮選書1991年)
アイヌ語の地名(北海道庁環境生活部アイヌ政策推進局アイヌ政策課)
シシャモの伝説(鵡川漁業協同組合)
※協力
ウポポイについて (公財)アイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部
船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987
■神 戸☎ 078-251-6218
■福 岡☎ 092-475-0011
無料パンフレット請求はこちらからどうぞ!!
2022年は笑門来福で過ごしましょう!
明けましておめでとうございます。いつも郵船トラベルをご利用下さっている皆様、ブログをご覧いただいている皆様、旧年中は大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。
さて、年末年始はいかがお過ごしだったでしょうか。一昨年に比べますと、日本は新型コロナウイルス感染症も多少収束の兆しがあり、初詣や初買にと賑わいが戻ったように感じられるものの、諸外国は深刻な状況が続いています。残念ながら、海外旅行は少し先になりそうですが、今しばらくは感染症予防対策に万全を期して国内旅行が楽しめる1年となりますように。
「笑う門には福来る」はとても縁起の良い言葉で、お正月に耳にされる機会が多いかと思います。由来をご存じでしょうか。「笑門来福」はお正月に家庭で行う遊びとして知られている「福笑い」のことだそうです。福笑いは目隠しをしたまま顔のパーツを輪郭の上に並べるのですが、たいていはうまくいかずに面白い顔が出来上がるので、見ている周囲の人は大笑いしてしまいます。
福笑いの輪郭は「おた福」で、「福」をあらわします。そして「門」には「家庭」や「家族」という意味があり、ここから「福笑い」「家族が笑う」「家族の幸せ」とつながり、「笑う門には福来たる」という言葉ができたと考えられています。中国由来の四文字熟語かと思いきや、中国には「笑門来福」という熟語はないそうです。
ところで、笑いは健康に良い、実際に福を呼ぶと聞いたことはありませんか?「怒れる拳、笑顔に当たらず」ということわざにあるように、怒って拳を振り上げても相手が笑っていると殴れない、という意味です。つまり笑顔はコミュニケーション能力があるのです。
脳科学者の研究によると、人は楽しいから笑うのではなく、笑顔を作るから楽しくなるという効果もあるそうで、口角を上げるだけでドーパミン系の神経活動が変化し、快楽に関係した神経伝達物質が放出されるそうです。また、前頭前野の血流が活性化し、脳の健康にも良いそうです。
引きこもりがちになってしまったこの2年間ですが、人とのふれあいや会話も脳の幸福感を高める一つの要因だそうです。そういう意味でもクルーズは幸福感を高めてくれること間違いなしです。
2022年はマスクの下であっても笑顔で過ごしたいですね。皆様のクルーズライフがより楽しいものとなりますよう郵船トラベルのスタッフ一同、お手伝いさせて頂きます。本年もご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
■休業日、営業時間外はホームページよりお問合せ下さい。
郵船トラベルのホームページより、365日24時間、空室状況を確認しながら、直接ご予約いただける機能が加わりました!各コース詳細ページの旅行代金下に表示される「お申込み」ボタンよりご予約へお進みください。
船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987
■神 戸☎ 078-251-6218
■福 岡☎ 092-475-0011
無料パンフレット請求はこちらからどうぞ!!
マングローブの林をすすむカヌーで奄美大島を満喫!超おすすめの自然体験を
公園の池や観光地の淵でみかける手漕ぎボートの遊び、なさったことはありますか?東京なら皇居のお堀、春は浮かぶ桜のはなびらでピンクに染まる千鳥ヶ淵、京都ならドラマティックに燃える紅葉が水面を彩る秋の嵐山・・・多くの場合、一人で楽しむと言うよりは、ご家族あるいはカップルで、こぎ手と向き合い、おしゃべりをしながら二人でのんびり楽しむ憩いのひとときです。青春時代の甘酸っぱい思い出が蘇った方もいらっしゃるかもしれません。
今回はこのようなボート遊びではなく、自然を体感するカヌーについてご紹介します。カヌーは手漕ぎボートと異なり、こぎ手は進行方向に向き、二人で漕ぐこともできます。また、手漕ぎボートは左右二本のオールを進行方向に背中を向けて漕ぎますが、カヌーは一本のパドルを進行方向に向いて操ります。オールとパドル、同じ櫂(かい)でも進む方向で名称が異なるのです。
また、パドルのブレード(水かき)は両端に付いたダブルブレードと片方だけのシングルブレードがあり、奄美大島や沖縄でのカヌーツアーはダブルブレードを使用することが多いです。パドルを左右に持ち替える必要がないので特に一人で漕ぐ場合、便利です。
さらに、カヌーとカヤックの違い、ご存じでしょうか。一般的にはオープンデッキがカヌー、カヤックは体を滑り込ませて乗船するクローズドデッキになっていて激しい渓流で転倒しても、起き上がりこぼしのように水中で1回転することができます。おっと、このアクションは素人では厳しそうですが、静かな流れのマングローブの林を進むカヌー、転倒の危険もなく、3歳から熟年層まで楽しめる、とても簡単なボート遊びなのです。
ところでマングローブ、木の名称だと思っていませんか。マングローブは個体名ではなく熱帯、亜熱帯の河口など、潮の満ち干の影響を受ける場所、つまり潮間帯・汽水域に生育する植物の総称で世界には70種類以上存在すると言われています。日本でマングローブ林を構成している植物は「5科7種類」、奄美大島ではヒルギ科のオヒルギとメヒルギの2種が生息していて、海水に浸かっても枯れづらい特殊な性質があります。
マングローブの適応気温は15℃~35℃、湿度70%以上の高温多湿を好み、なにより寒さが苦手。このため日本での自然群生の最北地は鹿児島県なのです。汽水域に生息するのは水温が高いためで、低地に出現し海抜2m以上の場所には生育していません。これは海水が満ちる最大水位2mと一致するのです。
奄美大島の群落形状は河川型という河口干潟から中流へ帯状に広がる「リバーラインフォレスト」を形成し、軟弱土壌に木が密集しています。このため、マングローブの林を歩くと足跡に濁水が溜まるほど土壌はたっぷり水分を含んでいます。
そう、もうお気づきですね。マングローブの林を観察するにはカヌーが最も良い方法なのです。冷たい濁流を嫌うマングローブは静かな川の河口付近に生息しているため、川の流れはほとんどありません。満潮時はマングローブのトンネル奥にカヌーをすすめることができ、干潮になると特徴的なマングローブの根を観察することができます。干潮であってもマンブローブの林を歩いて観察しようとすると軟らかい土壌に足をとられ、泥だらけになってしまいます。こういった点でもカヌーはおすすめなのです。
カヌー遊びに特別な装備は不要です。1時間程度、乗船していただきますが、ムキになって漕ぎ続けるのではなく、時々手を休めて流れに身を任せますので意外と楽、歩行が苦手な方にもおすすめなのです。天気が良いと汗をかきますので帽子、タオルは必携。多少濡れることを想定した汚れにくく、乾きやすい服装が最適です。救命胴衣はカヌー会社が貸与します。
コロナ禍で暗いニュースも多かった2021年、嬉しいニュースのひとつが7月26日に奄美大島が徳之島、沖縄島北部及び西表島とともに世界自然遺産に登録されたことです。約1200kmに渡る琉球列島のうち、固有種や希少種の種数等、その生息地である森林面積等を科学的に分析した結果、選ばれた4つの島・地域が1つの世界自然遺産となりました。
世界自然遺産に登録ほやほやの奄美大島を訪れたら、ぜひともマングローブの林でカヌー体験し、亜熱帯の自然を満喫してください。固有生物との出会いもあるかもしれません。以下のクルーズが奄美大島に寄港します。残室わずかのクルーズもありますのでお急ぎお問合せください。
<にっぽん丸>
✿2022/4/10(日)▶4/14(木) 神戸発着 日南・奄美・屋久島クルーズ 5日間
神戸~油津~奄美大島(名瀬)~屋久島~神戸
<ぱしふぃっく びいなす>
✿4/13(水)▶4/17(日) 亜熱帯の島 奄美大島と洋上のアルプス屋久島クルーズ 5日間
神戸~<終日航海>~奄美大島(名瀬)~屋久島~神戸
✿4/29(金・祝)▶5/4(水・祝) GW世界遺産二島めぐり 奄美大島・屋久島クルーズ 6日間
横浜~<終日航海>~屋久島~奄美大島(名瀬)~<終日航海>~横浜
✿6/26(日)▶7/3(日) 神戸発着 南西諸島 島めぐりクルーズ ~宮古島・沖縄・奄美・屋久島~ 8日間
神戸~<奄美・大島海峡 慶良間諸島航行>~宮古島~沖縄本島(本部)~奄美大島(名瀬)~屋久島~神戸
■休業日、営業時間外はホームページよりお問合せ下さい。
郵船トラベルのホームページより、365日24時間、空室状況を確認しながら、直接ご予約いただける機能が加わりました!各コース詳細ページの旅行代金下に表示される「お申込み」ボタンよりご予約へお進みください。お問合せ後、弊社よりご連絡させて頂きます。
船旅にご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、または郵船トラベルのホームページをご覧ください。 お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987
■神 戸☎ 078-251-6218
■福 岡☎ 092-475-0011
無料パンフレット請求はこちらからどうぞ!!
クルーズ最新情報はメールマガジンで配信しています。登録はこちら。