~懐かしのオールディーズミュージックを洋上で~ 青春時代が蘇る飛鳥Ⅱ のクリスマス
J.D.サリンジャーが長編小説「The Catcher in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)」を発表したのは1951年。当時の米国は戦勝国としての地位を築き、黄金時代と呼ばれる好景気に入りました。日本でこの小説が発表されたのは1964年(野崎孝訳/白水社)、思春期の少年が大人の欺瞞と建前の中、鬱屈とした生きづらさ、孤独を深めていく心理が口語的な一人称の語りで描かれていて当時の日本の若者の間で共感を呼び、大ブームとなりました。JAZZやポップミュージックに造詣の深い作家の村上春樹氏も愛読した一人、原題「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を自らも翻訳し、2003年白水社から出版されました。
いつの時代も悩める若者を虜にするのは音楽。1960年代は洋楽の名曲が次々と生まれ、かのビートルズが活躍した時代でもありました。彼らはどうやって洋楽に親しんだのでしょうか?それはラジオだったのです。もちろんインターネットもない時代、若者は深夜のAMラジオにかじりつき、わずかに入る放送局の音楽をチューナーを回しながら布団の中で密かに聴いたものです。そして、いつの時代も音楽に夢中になる若者に大人(親)は眉をひそめるものですから。
1960年代後半、深夜ラジオ番組が次々と開始、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」、TBSの「パックインミュージック」、文化放送の「セイヤング」などでたちまち若者の心を捉えました。これらの担い手となったのはラジオパーソナリティーの面々。高崎一郎、糸居五郎、小島一慶、愛川欽也などが選ぶ洋楽が日本でのヒットを生み出すきっかけとなったのです。
一方、邦楽も負けていませんでした。ロカビリーのスター赤木圭一郎(1961年21歳で没)が活躍した後、スパイダース、ザ・タイガース、ブルー・コメッツなどのグループサウンズが一世を風靡し、現在のジャニーズ所属のタレントのように多くの女性の心を虜にしました。
米国での1960年代はモータウンサウンド全盛期でもありました。アフリカ系アメリカ人によるソウルミュージック、R&B(リズム&ブルース)もビートルズやエルビス・プレスリーに並びポップチャートの上位を占めていました。
モータウンとはMoter Townの略。自動車産業で名高いデトロイトの独立系レコードレーベル“MOTOWN RECORDS”から数々のヒット曲が世に誕生しました。ダイアナ・ロス&スプリームス、ジャクソン・ファイブ(リードボーカルはマイケル・ジャクソン)など錚々たるミュージシャンが所属していました。
それではごく一部ではありますが、1960年代にヒットした代表的な洋楽をご紹介します。タイトルは知らなくても誰しも、どこかで必ず聴いたことがあるノリノリの曲ばかりです。
好きにならずにはいられない/エルビス・プレスリー(1961)
ヴァケイション/コニー・フランシス(1962)
ロコモーション/リトル・エヴァ(1962)
ビーマイベイビー/ザ・ロネッツ(1963)
サーフィンU.S.A./ザ・ビーチボーイズ(1963)
マイガール/テンプテーションズ(1964)
マシュ・ケ・ナダ/セルジオ・メンデスとブラジル'66(1966)
恋はあせらず/ダイアナ・ロス&スプリームス(1966)
ドック・オブ・ベイ/オーティスレディング(1968)
ヴィーナス/ショッキングブルー(1969)
帰ってほしいの/ジャクソン・ファイブ(1969)
時代は1970年代に入り、古きよき時代の音楽を演奏するライブハウスとして、1976年、六本木にKENTO'S(ケントス)が開業しました。当時から六本木は芸能人、有名人が集まる「とんがった」場所、流行に敏感な人々が連日オールディーズミュージックのライブ演奏を楽しみ、踊りました。その後全国にフランチャイズ展開し、関東地区では六本木の他、銀座、新宿(10月1日現在休業)、横浜で営業しています。
それぞれ個性的なインテリアの店舗は、出演者やイベントも異なり、いろいろなお店を利用するのもおすすめです。ディスコクラシックスやロックをはじめ、R&B、ソウルなど多彩な懐かしのサウンドをド迫力のホーンセクションを従えた専属バンドが連夜ファンキーに演奏しています。
飛鳥Ⅱでは初の試みとして“オールディーズミュージック ON ASUKAⅡ”を実施します。青春時代が蘇る、古き良き時代の名曲をたっぷりとお楽しみ頂けます。ゲストは銀座、横浜ケントスなどで定期的に出演しているSWEET CHILD(スイートチャイルド)。ソウル、ファンク、R&B、レゲエ、ディスコなどなど、新旧を問わないオールラウンドミュージックを圧倒的なパフォーマンス、大迫力のサウンドで繰り広げる LIVEステージが魅力。ハイセンスな選曲、リアルなグルーヴで、Funkyに盛り上げてくれます!
SWEET CHILDのスペシャルステージは二日目の夜を予定しています。50年代半ばから60年代にかけての名曲を中心にお届けします。水玉模様のサーキュラースカートにポニーテール、革ジャンスタイルにリーゼントのオールディーズファッションに身を包み、ツイストを踊ってみてはいかがでしょうか?飛鳥Ⅱのクリスマスショー、クリスマスディナーも楽しめるとっておきの企画です。お早目のご予約、お問合せをお待ちしています。
✿2021/12/6-12/8
オールディーズミュージック ON ASUKAⅡ 3日間
横浜17:00出港-(終日クルーズ)-横浜11:00入港
上記クルーズ以外の飛鳥Ⅱクルーズスケジュールについてはこちらをご覧ください。皆様からのご予約、お問合せをお待ちいたしております。
■東 京☎ 03-5213-9987
■神 戸☎ 078-251-6218
■福 岡☎ 092-475-0011
無料パンフレット請求はこちらからどうぞ!!
【にっぽん丸】10月~12月の新コース発表!年末年始クルーズも含まれています。
#にっぽん丸 #クルーズ #年末年始
にっぽん丸の10月27日~12月30日出発のクルーズが発表となりました。予約受付開始は2021年9月16日(木)午前10時30分~を予定しています。現在、発売前の事前受付を行っていますので郵船トラベルにお問合せ下さい。人気のクリスマス、年末年始クルーズも発表になりましたので、お急ぎご検討下さい。
<新コースクルーズラインアップ一覧>
✿2021/10/27-10/29 神戸発着 にっぽん丸 宮崎クルーズ 2泊3日
神戸-宮崎-神戸
☆コスモス畑や宮崎牛ランチなどお好きなツアー(無料)を選べます。
✿2021/11/3-11/6 広島発着 屋久島・高千穂クルーズ 3泊4日
広島-細島-屋久島-広島
☆広島港からダイナミックな自然美が待つ世界遺産の屋久島と高千穂峡をめぐるクルーズです。細島港からは高千穂峡へのツアー(無料)をご用意しています。
✿2021/11/7-11/10 神戸発着 四万十・屋久島プレミアム 3泊4日
神戸-宿毛-屋久島-神戸
☆屋久島の雄大な自然の中でコンサートを楽しむ、にっぽん丸が贈る特別企画。宿毛港では四万十川や宿毛歴史散策ツアー(無料)をご用意いたします。
✿2021/11/11-11/14 神戸発着 高千穂・耶馬渓クルーズ 3泊4日
神戸-別府-細島-神戸
☆九州の中でも紅葉の名所として名高い、大分県の耶馬渓と宮崎県の高千穂へツアーバス(無料)でご案内します。
✿2021/11/15-11/18 名古屋発着 秋の祖谷渓・寒霞渓クルーズ 3泊4日
名古屋-高知-小豆島-名古屋
☆高知港から徳島県の祖谷渓、小豆島からは寒霞渓を訪れるツアー(無料)をご用意しております。
✿2021/11/19-11/22 にっぽん丸で航く 秋の三陸 宮古 3泊4日
東京-宮古(停泊)-東京
☆宮古には1泊停泊し、三陸ならではのオプショナルツアー(別料金)を企画いたします。
✿2021/11/23-11/26 横浜発着 秋の香嵐渓・寒霞渓クルーズ 3泊4日
横浜-蒲郡-小豆島-横浜
☆紅葉の名所である香嵐渓と、小豆島の寒霞渓を紅葉のベストシーズンに訪れるツアー(無料)が含まれています。
✿2021/11/27-11/29 Oasisにっぽん丸 2泊3日
横浜-(伊豆諸島周遊)-横浜
☆今回もにっぽん丸の女性社員が企画する船内プログラムをご用意いたします。
✿2021/11/30-12/3 名古屋発着 南九州 宮崎クルーズ 3泊4日
名古屋-(瀬戸内海)-宮崎-名古屋
☆風光明媚な多島美の瀬戸内海クルージングとクルーズ中には九州の食材を使用した「九州の和膳」をご用意いたします。
✿2021/12/4-12/7 神戸発着 冬の味覚クルーズ ~鹿児島~ 3泊4日
神戸-(瀬戸内海)-鹿児島-神戸
☆船内では鹿児島の食材を使ったディナーの提供や、寄港地では『あまから手帖』アレンジの有料OPツアーで、現地の名店で昼食をお楽しみいただけます。
✿2021/12/12-12/15 横浜発着 にっぽん丸のクリスマス
~大塚国際美術館貸切コンサート~ 3泊4日
横浜-(終日航海)-徳島-横浜
☆寄港地の徳島では大塚国際美術館を貸切、アート鑑賞とバチカンのシスティーナ礼拝堂を再現したホールでの弦楽コンサートをお楽しみいただけます。
✿2021/12/16-12/19 にっぽん丸花火と冬の味覚クルーズ ~鳥羽~ 3泊4日
横浜-(終日航海)-鳥羽-横浜
☆全国の寄港地から揃えた海の幸を使用した洋食ディナーと冬の夜空に咲くにっぽん丸オリジナル打上花火の鑑賞を楽しむクルーズです。
✿2021/12/20-12/22 名古屋発着 にっぽん丸のクリスマス
~大塚国際美術館貸切コンサート~ 2泊3日
名古屋-徳島-名古屋
☆バチカンにあるミケランジェロの天井画を完全再現した大塚国際美術館のシスティーナ・ホールで、夜の貸切弦楽コンサートを堪能いただけます。
✿2021/12/23-12/26 神戸発着 別府・瀬戸内海クリスマスクルーズ 3泊4日
神戸-(瀬戸内海)-別府-神戸
☆穏やかな瀬戸内海を航行しながら、クリスマスディナーやコンサートをお楽しみいただけます。
✿2021/12/27-12/29 年忘れ にっぽん丸花火クルーズ 2泊3日
横浜-清水-横浜
☆にっぽん丸オリジナル花火をお楽しみいただけます。花火師が乗船、花火の解説や音楽とのコラボレーション花火を予定しております。
✿2021/12/30-2022/1/3 にっぽん丸 迎春クルーズ ~高知・鳥羽~ 4泊5日
横浜-(終日航海)-高知-鳥羽-(駿河湾)-横浜
☆今年の年末年始は高知と鳥羽へ寄港。最終日には駿河湾で富士山をご覧いただくなど、ゆとりあるスケジュールでゆったりとお過ごしいただけます。
■( )海上を通航します
■ にっぽん丸は新型コロナウイルス感染症への取り組みとして、すべてのお客様に当面の間、事前および乗船当日のPCR検査(船会社指定)を2回実施します。新型コロナウイルスのワクチン接種がお済みの方も、本対応が適用となります。感染予防対策の詳細は郵船トラベルにお問合せ下さい。
にっぽん丸の新コースの詳細はこちらをご覧ください。ご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、またはコース詳細の【旅行代金・お申込み】から!! お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987
■神 戸☎ 078-251-6218
■福 岡☎ 092-475-0011
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~クルーズでスイングする夜~ 名門 JAZZ CLUB “BLUE NOTE TOKYO”が飛鳥Ⅱに登場します
12インチ(30cm)のLPレコードは恭しくジャケットから取り出され、王冠のようにターンテーブルに乗せられるとそっと針が置かれます。チリチリというノイズはそのレコードが幾度となく演奏され、オーディエンスを楽しませた証でもありました。
1970年代、「JAZZ喫茶」という若者文化が街にひっそりと浸透していました。インターネットも携帯電話もなく、CDですらない時代。作品にしばしばMy Favorite Things やWaltz for Debbyなどの名曲が登場する作家の村上春樹氏(1949年生まれ)が1974年に国分寺でジャズ喫茶「ビーター・キャット」を開店したことはハルキストの間で良く知られています。
JAZZ喫茶は日本独特の文化で国外には見受けられず、現代のジャズバーとは異なり、あくまでも喫茶店。ハンチングを被り、丸眼鏡の気難しい名物店主が蘊蓄を語り、学生やミュージシャンが連日、コーヒー1杯で開店から閉店まで粘りただただJAZZに浸る、そんな場所でした。
彼らがJAZZ喫茶に居座り続けた理由のひとつは店主が集めた膨大なアルバムコレクション。輸入盤LPレコードの価格は当時でも2,000円くらいで現代と変わりません。またJAZZ喫茶が所有するオーディオ機器はひとつひとつが手作りで大変高価。家庭で利用されるものではありませんでした。カートリッジ:ELECTRO ACOUTIC、ターンテーブル:DENON、プリアンプ、メインアンプ:Accuphase、スピーカーシステム:JBL・・・それぞれの最上機種といった具合です。米国のように本場のミュージシャンが連日ライブハウスで公演を行うこともない毎日、ジャズファンはひたすらJAZZ喫茶で好きなアルバムを店主にリクエストし、大音量で聴き入っていました。
ジャズミューシャンにとっての聖地はニューヨーク。言うまでもなくファンにとっても憧れの場所で、一度は、Blue Note New York(ブルーノートニューヨーク)、Village Vanguard(ヴィレッジヴァンガード)、BIRDLAND(バードランド)など、数々のライブ録音の名盤を生み出してきたの老舗ライブハウスを訪れたいと思うものです。どんなに高価なオーディオ機器であったとしても、ライブ演奏に勝ることはないのですから。
Blue Note New Yorkは1981年9月30日、ニューヨーク市のグリニッジビレッジに開業、ニューヨークのみならず世界で最も有名なジャズクラブ・レストランと言われています。ディジー・ガレスピー(tp)、サラ・ヴォーン(vo)、カーメン・マクレー(vo)、ライオネル・ハンプトン(vib)、オスカー・ピーターソン(p)など、錚々たるミュージシャンが出演し彼らのライブ録音はHalf Note Records(ハーフノートレコード)よりLive From The Blue Noteとして発売されました。
2001年10月11日、筆者はニューヨークのBlue Noteを訪れていました。あの、忌まわしい9.11同時多発テロからちょうど一か月後、シンボリックなツインタワーは消え失せ、ニューヨークの街は静まり返り、観光客の姿はありません。それでもジャズクラブは何事もなかったのようにライブ演奏が行われいたのですが・・・バーテンダー曰く、このひと月の間、地元の人々は喪に服しているかの如く犯罪もなく、心なしかいつもは他人に冷たいニューヨーカーが優しくなったような気がすると言っていました。テーブル席より廉価なカウンター席で、記念にとBlue Noteのロゴがおしゃれな紙ナプキンを1枚持ち帰ろうとするとバーテンダーはワンパック(30枚くらい)をポンと手渡してくれました(オーナーが知ったらお怒りでしょうね)。すでに色あせたナプキンを未だに使うのがもったいなく、20年も過ぎた今、見るたびにライブ演奏の熱気が鮮やかによみがえります。
Blue Noteは米国内の他、イタリア、ブラジル、中国など各国にフランチャイズ展開をしており、日本ではBlue Note Tokyoが1988年11月に南青山に開店しました。JAZZというジャンルだけにとらわれることなく、幅広い音楽シーンを牽引し、国内外の著名アーティストが出演しています。お料理も本格的なフレンチからカジュアルな料理まで、専任のソムリエもいるそうですからワインのラインナップも充実です。コーヒー1杯で居座り続けるJAZZ喫茶とはかなり趣が異なりますが、なによりも一流ミュージシャンが至近距離で演奏してくれるライブ感は何ものにも代え難い魅力があります。
※緊急事態宣言期間中に開催を予定しております各公演は、飲食の提供を7:30pmまでとさせていただき、アルコール類の提供はございません(2021年8月現在/Blue Note Tokyo)。
飛鳥Ⅱでは初の試みとしてこのBlue Note Tokyoとコラボレーションし、船上でジャズクラブの雰囲気を味わっていただける“JAZZ ON ASUKAⅡ with BLUE NOTE TOKYO”を実施します。今回は大西順子(p)、黒田卓也(tp)、井上銘(gt)が出演予定、アフタービートでスイングするひとときを二夜連続でたっぷりとお楽しみください。また、Blue Note Tokyoからの贈り物として、Blue Note Tokyoでの公演チケット(ミュージックチャージ招待券)をご乗船の皆様へプレゼント。クルーズ後も楽しみが続くとっておきの企画です。現在、発売前の事前受付を行っています。お早目にお問合せ下さい。
✿2021/12/18-12/20
JAZZ ON ASUKAⅡ with BLUE NOTE TOKYO 3日間
週末利用でクリスマスクルーズにぴったりです。
上記クルーズの他、10月6日以後の飛鳥Ⅱクルーズスケジュールについてはこちらをご覧ください。皆様からのご予約、お問合せをお待ちいたしております。
■東 京☎ 03-5213-9987
■神 戸☎ 078-251-6218
■福 岡☎ 092-475-0011
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