本州北のはての下北ワイン
にっぽん丸の日本一周クルーズ、この日6月6日は大湊に寄港中です。
鉄道でいうと大湊は本州北の終着駅。
この先は線路がなく、あの有名な恐山のある荒涼とした土地をイメージしますが、意外なことに、ここにブドウ畑とワイナリーがありました。下北のワインです。
冬は雪にとざされ、初夏でも「やませ」が吹くと一気に気温が下がってしまうこの地域ですが、陸奥湾の水深が浅いため、太陽熱で暖められた海水の影響で気温が保たれ、周辺でのブドウ栽培が可能となっているのだそうです。
除草剤を一切使用せず、減農薬(青森県認定)でワイン造りに取り組んで、ワイン作りを成功させ見事賞まで取ったワイナリーです。
さて、お味見です。
遅い春と短い夏のおよそ100日で育った、ビノ・ノワール品種の赤ワイン。
涼しい気候を好み、早熟であるピノ・ノワールは温暖な気候で栽培するとかえって成熟しすぎ香りが飛んでしまうので、下北での栽培には向いているようです。
ただし、大変デリケートな品種なので栽培も難しいそうです。
ライヒェンシュタイナー品種を使用している白ワインは、少し甘口でデザートを頂いているようなワインでした。
今回、オプショナルツアーで訪れたお客様も、ワイナリーで試飲し、その美味しさ知ると皆さん購入されていました。
大湊に入港
日本一周クルーズ中のにっぽん丸は、6月6日の朝8時半、快晴の青森県のむつ市大湊港に入港しました。
にっぽん丸は昨年のゴールデンウィークに初寄港して以来400日ぶり、2度目の寄港とあって、「おかえりなさいにっぽん丸」の横断幕を掲げて、市民300人の方々による盛大なお出迎えをいただきました。
むつ市のゆるきゃら「ムッシュ・ムチュラン1世」と夫人の「マダム・ムチュリー」愛娘のプリンセス・ムチュリンもそろいぶみ。
「歓迎 郵船トラベル にっぽん丸」と書かれた手作りの看板や皆さんの温かいお出迎え、これほどの準備をするのに一体どれだけの時間がかかっただろうかと思うと心が熱くなります。
乗船されたお客様にもきっと同じ気持ちになって頂いた事でしょう。
入港後の歓迎式典には、むつ市長の宮下宗一郎氏を始め、青森県やむつ市の方々にご列席頂き、市長からにっぽん丸の管船長に特産のホタテが贈呈されました。このホタテは、にっぽん丸船内で調理され、お客様に提供されます。
むつ市の宮下市長は、37歳のエネルギッシュな市長で市長自ら大湊寄港前ににっぽん丸に乗船し、船内で大湊、むつ市の観光案内をして頂きました。
船内では下北のワインの試飲会で大いに盛り上がりました。