本州北のはての下北ワイン
にっぽん丸の日本一周クルーズ、この日6月6日は大湊に寄港中です。
鉄道でいうと大湊は本州北の終着駅。
この先は線路がなく、あの有名な恐山のある荒涼とした土地をイメージしますが、意外なことに、ここにブドウ畑とワイナリーがありました。下北のワインです。
冬は雪にとざされ、初夏でも「やませ」が吹くと一気に気温が下がってしまうこの地域ですが、陸奥湾の水深が浅いため、太陽熱で暖められた海水の影響で気温が保たれ、周辺でのブドウ栽培が可能となっているのだそうです。
除草剤を一切使用せず、減農薬(青森県認定)でワイン造りに取り組んで、ワイン作りを成功させ見事賞まで取ったワイナリーです。
さて、お味見です。
遅い春と短い夏のおよそ100日で育った、ビノ・ノワール品種の赤ワイン。
涼しい気候を好み、早熟であるピノ・ノワールは温暖な気候で栽培するとかえって成熟しすぎ香りが飛んでしまうので、下北での栽培には向いているようです。
ただし、大変デリケートな品種なので栽培も難しいそうです。
ライヒェンシュタイナー品種を使用している白ワインは、少し甘口でデザートを頂いているようなワインでした。
今回、オプショナルツアーで訪れたお客様も、ワイナリーで試飲し、その美味しさ知ると皆さん購入されていました。