アイスランド・グリーンランド紀行~4日目 その3~

北欧の素晴らしさを伝えるアイスランド・グリーンランド紀行、前回は大自然を感じながらのハイキングについてお伝えしましたが、今回はヌークでの最後の夜、翌日のアイスランドへ再びの帰省まで、お話したいと思います!

■4日目 ヌーク観光(夜)
時刻は午後9時。
インフォメーションセンターのガイドさんとの待ち合わせ通り、時間通りに先ほどのカルチャーセンターへ向かいます。

無事合流、よし行くぞ、とガイドさん。向かった先は近くのバーです。
ひとりでは絶対に入ることはなかったであろう外観です。重厚なドアを恐るおそる抜けると、映画でよく見た光景が広がっていました。


画像荒く申し訳ありません。手が震えています。ここに自分がいることに、緊張します。

緊張を紛らわすため、ひとまずビールを注文します。
ガイドさんが注文しに行ってくださり、しばし1人に。異空間で1人になることは、例えどんなに短くとも、なんとも不安なものです。こ慣れた雰囲気を出すために余裕の顔を装いつつ、心の中でガイドさんが戻って来てくださるのを心待ちにします。

ほどなくして、ビールが運ばれてきました。


不安を紛らわすため次々と空くビール。

こちらのビールはファユル (FADOL)。前日に飲んだカールスバーグと同じく、デンマーク産のビールです。
すっきりした味のカールスバーグと比べると少しだけクセがありますが、美味しくいただきました!

そして何を隠そうこちらのバー、ヌーク唯一(?)のカラオケバーのとのこと。
ご存じの方も多いと思いますが、カラオケは日本発祥の娯楽で世界にも「KARAOKE」と言う名で浸透しています。ただ、グリーンランドにまで広まっているとは予想だにしていませんでした(笑)

ガイドさんに「日本人なんだからカラオケ好きでしょ、歌いなよ」と言われ、たじたじの私。
外国人の方々の前で歌ったことなどもちろんなく、さらに拙い発音のまま英語圏内で洋楽を歌うのは、とても勇気がいることなのです。
結局、折角のお誘いを固辞してしまいました。このことは翌日も、はては日本に帰ってからも後悔してしまったことの1つとなってしまいました。
社会人になってもう何年も経っております。忘年会や新年会で行く歌は抑えておりますが、まさか外国でもこのシーンに出くわすとは・・・・(笑)
次は洋楽の十八番を引っさげて必ず舞い戻って来よう。そう心に誓ったグリーンランドの夜でした。

そんな私の緊張をよそに、マスターが仕事そっちのけで歌い続けています(笑)
Guns&RosesやSuedeなど、どこかで聞いたような曲も、中にはありました。
グリーンランドの音楽の文化は、民族音楽などはもちろんありますが若い方々が嗜んでおられるのは自国のものでなく、海外から輸入されたものがほとんどのようです。

マスターとガイドさんがデュエットをしているのを楽しく拝見していると、バーで飲んでいたお客様に話かけられました。グリーンランドで漁をするため駐在している方のようで、出身はアメリカとのこと。
どうやら購入しようとしている日本製のカメラがあるとのことで、性能を細かく聞かれました。恐るべし、日本製電子機器。この方どうやら親日家のようで、滅多に訪れない日本人観光客に大興奮されていました。

色々なことを問いかけられ、中には、「日本の映画のワンシーンで、電話をとるときの「もしもし」が英訳では『HELLO HELLO』になっていた。2回言う意味は何なのか、あなたの意見を聞かせて欲しい。」といった何とも難解なものも。日本語でも答えられないような質問をされ、再びたじたじの私。

そんな中、ガイドさんから「お店を変えよう」との天の声が(笑)
お店を後にします。スイッチの入ったマスターの魂の叫びが、防音扉の向こうからも漏れ聞こえています。

すぐ近くのビリヤード台のあるバーに入りました。


ビリヤード場入り口です。

こちらも単身では絶対に入れないような場所です。ビリヤード場からは、ガイドさんの高校の同級生も合流。
ものすごい組み合わせの中で、ビリヤードをすることとなりました。緊張を紛らわすため、再びビールを注文します。


カールスバーグのロゴはあり味も同じですが、少し違った見かけです。

こちら、カールスバーグのロゴが見えますが、ヌークの地ビール?のようなものとのことでした。味はと言えば、カールスバーグと同じように、私は感じました。

ビールで緊張をほぐし、いざ開戦です。
日本では有名なナインボールやエイトボールとは異なり、ピンを使ったゲームをしました(ルールは説明すると長くなるので、割愛させていただきます)。


真ん中にピンを置きます。

例えるならば、ビリヤードの卓でボーリングをする、とでも言いましょうか。


「Key」が私です。この黒板からは分かりずらいのですが、1位でした!

2戦行い、うち1戦は勝つことができました!
海外の方に打ち勝つことができ、日本にはもう敵なしのような錯覚に陥ります(笑)

時刻も午前0時に近づきました。
ビリヤード場は0時クローズとのことで、お店をあとにします。このころにはお酒とゲームの力もあいまって、皆さんと仲良くなることができました。この数時間で皆さんがいかに良い人たちだったかがわかり、帰りたくない気持ちでいっぱいになります(笑)

徒歩で宿まで送っていただき、解散します。
結局1日中遊んでいただきました。昼間は自然に圧倒されて魅かれたグリーンランドでしたが、皆さんの優しさに触れた夜は人にも魅かれてしまいました。
最終日の夜にして、グリーンランドの良さにまたしても気付かされてしまいました。

ベランダから空を見上げます。が、オーロラは出ていませんでした。

今日はそれでも良いなと思えました。興奮の中、眠りにつきます。


■5日目 ヌークから、再びレイキャヴィークへ
朝7時に起床します。
この日はあいにくの雨でしたが、すぐに飛行機に乗りレイキャヴィークへと戻るので、そこまで気になりません。気温は4℃。こちらは、気にせずにはいられません。寒い!(笑)
朝ごはんは前日のスーパーで買い込んでしまったピザを消費します。同じく買い込んだえびアボカドバーガー用の余ったえびを惜しみなくふりかけ、少し重ための朝ごはんをいただきます。


今回、画像乱れ多くてすみません。味は日本の市販のものと、変わりません。

お腹も膨れ、快適だった宿を後にします。
迎えに来てくれたタクシーで30分ほど。再びヌーク空港に戻ってきました。
午前10時予定のフライトでした。が、機体のパーツに不具合があるとのことで、午後1時30分まで遅延するとのこと。

大きなタイムロスに絶望しましたが、場合によっては天候不良で3~4日全くフライトのない日もあるとのこと。数時間の遅れで気落ちしている場合ではありません。

あまった4時間余りを無駄にするわけにもいかないので、空港からタクシーに再び乗り込み、ヌーク市街に戻ります。

余談ではありますが、グリーンランドのタクシーはシュコダ(SKODA)と言うフォルクスワーゲン社製の車が大半を占めておりました。
タクシーの運転手さんはTOYOTA社製の車が本当は欲しいらしく、日本の自動車メーカーの名前の由来を事細かに聞かれました。インターネットが割高で使えなかったグリーンランド。ネットに頼ることもできず、無い知恵を絞り、頑張って回答します。

ヌークセンター前で降ろしていただき、あまりできていなかったショッピングをします。
ヌークの伝統工芸がデザインされた雑貨屋さんを見つけました。


ヌーク伝統のデザイン。

ヌークセンター前の通りのこのお店は2週間前にオープンしたばかり。日本人のお客は初めてとのことでした。
店内はとてもきれいで、伝統のデザインやシロクマ、アザラシをかたどったキッチン用品やTシャツが販売されていました。気さくな店長さんがデザインの由来やグリーンランドの歴史について、色々とお話を聞かせてくださいます。
現地でお土産をご購入されたい方などおられましたら、ぜひぜひお立ち寄りください。

続いて鮮魚センターへ。
ここでの内容は・・・なかなかお話できません。日本では水族館などで活躍しているあの生き物や、愛くるしいあの生き物などがずらりと販売されていました。思わず目を背けてしまいそうになりますが、グリーンランドの方にとっては貴重な栄養源なのです。

再びインフォメーションセンターに行き夜のお礼をしにいきます。夜に本当にありがとうと涙ながらに別れた翌朝にひょっこりやって来たので、ガイドさんに笑われてしまいました(笑)
折角なのでインフォメーションセンターでハガキを買い、日本の両親に向けて手紙を書きます。遠い地であれど、はがきのサイズならば100円ほどで発送が可能です。
机を借り、一生懸命文章を書きます。何気なく書いていた漢字がクールだとガイドさんに言われ、少し誇らしくなります(笑)内容は前日のビリヤードの興奮について、書き連ねておきました。後日、外国で何をしているんだと怒られたことは、言うまでもありません。

再度ガイドさんと固い握手を交わし、今度こそお別れです。またグリーンランドに来た際は、必ずお会いしたい方でした。珍しい日本人ということで、この先も覚えていただけるでしょうか。またいつか訪れた際もう一度握手できれば、こんなにありがたいことはありません。

見納めの港の海岸は、相変わらず絵葉書のようでした。見納めなので、しばし目に焼き付けます。


一面に広がっていたこんな景色も、もう見納めです。

フライトの時間が近づいてきました。タクシーでヌーク空港へ。

午後1時30分、午前10時の予定から4時間弱遅れて、飛行機が飛び立ちました。
あまり情報がない国でしたが、十二分に楽しむことができました。


エアグリーンランドのプロペラ機です。

ここまで楽しめるならばもう数泊したかったのですが、この後に控えているのは再びアイスランド、しかも車で一周!!!気持ちを切り替えねばなりません。

時差の影響もあり、午後7時にアイスランドはケプラヴィーク国際空港(Keflavíkurflugvöllur)に到着しました。もうアイスランドは慣れたものです。ここでの天気は晴れており、明日の快晴も期待できそうです。

第一回でお送りしたアイスランド上陸の際はデンマークはコペンハーゲンからジェット機で上陸したため、すぐにレイキャヴィーク行きのシティーバスに乗ることができました。が、グリーンランドからプロペラ機で上陸した我々には待ち構えているバスなどもなく、そこから午後9時まで待ちぼうけすることに・・・。


空港周辺を散歩中、午後8時ごろの光景です。

2時間あまりを、カフェや周辺を散歩したりして過ごします。

バスに乗り、午後10時にようやくこの日の宿、フレンムルスクエア(Hlemmur Square)に到着しました。移動の疲れから、早々に眠りにつきます。
次回はいよいよレイキャヴィークから国道1号線をぐるりと回る、1周レンタカーの旅が、スタートします!お楽しみに!!


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to be continued...


投稿者名 レモーネ 投稿日時 2016年01月12日 | Permalink