被災地へ伝えよう横浜のたまくすの木

横浜港大桟橋入口交差点脇にある横浜開港資料館の中庭に一本のたまくすの木が植えられています。その傍らにはペリー提督横浜上陸図の絵が石碑の中で紹介されています。
ペリー提督横浜上陸図はペリー艦隊に随行していた画家ハイネが日米和親条約締結を描いた絵として歴史の教科書にも登場しています。


ぺリー提督横浜上陸図に描かれた巨木(右端)

ぺリー提督横浜上陸図に描かれた巨木(右端)

誰もが一度は目にしたことがあるこの絵をよく見ると絵の右端に大きな巨木が描かれています。この木が横浜開港資料館の中庭にあるたまくすの木であると伝えられています。

横浜上陸図の絵は幹が太く、現存している木は幹が細いので一見同じ木には見えませんが、それは1866年(慶応2年)の大火と関東大震災の大火で2度消失したためで、焼け残った根元から再び新しい息吹が芽を出し現在のように豊かな葉をつける大きな木となったのです。


横浜開港資料館中庭にあるたまくすの木

横浜開港資料館中庭にあるたまくすの木

にっぽん丸初夏の日本一周】では東北復興支援をテーマのひとつとしておりますが、寄港地の大船渡では陸前高田の奇跡の一本松を訪ねます。奇跡の一本松は被災地のシンボル的存在になっていますが、横浜にも2度の大震災を乗り越えた歴史の生き証人「たまくすの木」があることを伝えることで被災地を勇気づけられるかもしれませんね。

投稿者名 影の横浜情報屋 投稿日時 2014年05月29日 | Permalink