客船ぱしふぃっくびいなす 乗船紀行 ※第三章(屋久島編)
屋久島では寄港地オプショナルツアー(コース名:紀元杉とヤクスギランド1日観光<昼食付>)に参加。港からバスで海沿いに走り、途中から山深い森、細い林道を登ること約70分。標高1000〜3000mに広がる原生林の中、屋久杉と苔が織りなす森を感じながら初心者向けのハイキング(30分コース)に参加してきました、、、感動の連続。ツァーは団体行動であったが、周りの方と距離を置いて歩き、マスクを外した時の新鮮な空気は忘れられない。
日本一、降水量の多い屋久島と言われるほど、雨がよく降ることで有名ですが、今回はまずまずの天気となり、普段の行いが良い証拠なのだろうか???
ガイドさんからは、江戸時代、島の住民は米の代わりに屋久杉を伐採して年貢として納めていたり、島津藩が秀吉へ献上するために数多くを伐採したとの話を聞く。至る所にその切り株が残っていたが、不思議なことにその切り株の跡から新しい木が育っているのを目にすると、何百年と長い時間が経ったことを実感。しかし、当時、現代より技術力がない時代にこの山深い場所での作業、運搬の方法は想像が付かないが、人間のパワーの底力を思い知らされた。
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屋久杉は標高1000m以上、樹齢1000年以上のものを指すと言われるが、紀元杉はヤクスギランドからバスで約10分の林道沿いにあり、樹齢は推定3000m、幅8m程の大きさに圧倒の一言。さて現在、樹齢7000m程と言われた、人気の高い縄文杉は島内の奥深い場所(往復10時間のトレッキング)にあるが、連休と言うこともあり、約400人の方が入山したようだ。でも、縄文杉以上の屋久杉がこの島には眠っていると聞く。神秘的な島だ。
バスにてヤクスギランド、紀元杉を立寄った帰り道、偶然にもヤクシカ(鹿)とヤクザル(ニホンザルの亜種)と遭遇。こんな自然の出会いも旅のお土産になる。尚、自然保護のために決して食べ物を与えないように注意が必要!
屋久島での郷土料理に”飛び魚の姿揚げ”があり。長いヒレはパリパリ、頭からパクッと食べ応えがあるので、屋久島寄港の際は、是非、食してください。飛び魚の飛行距離は約300mと言われており、クルージングにて海を眺めていると、偶に跳ねるように飛んでいる飛び魚を目にする機会があります。国内で水揚げされている2割は鹿児島産、その内、7割は屋久島産と聞きました。
昼食後、最後に立ち寄ったのは千尋の滝。駐車場から徒歩10分で展望台に。そして、そこから視界が開けたV字谷が目に飛び込んできた!奥には約60mの滝、左側には幅約200mの花崗岩の一枚岩に息をのむ一瞬だ。雨が降った翌日は水量が増え、このように勢いある滝を目にすることができるとのこと。
世界遺産「屋久島」の寄港であったが、次回は宿泊してもう少し滞在したいという気持ちに浸りながら、夕方、港を出港!岸壁から現地の高校生の皆さんがいつまでも手も振ってくれたことに感謝です。