これもお約束
クルーズの楽しみの一つが、船内だけで味わえるさまざまなオリジナルメニューですが、すっかり定番となった飛鳥IIのヱビスビールはやっぱり外せません。日常から離れた開放感の中で海を見ながらいただく特別なビール…極楽です。
私の好きなもの
飛鳥IIに乗船すると、ハーブティー専門店「enherb」さんによる飛鳥IIオリジナルレシピのハーブティーをいただくことができます。目にも鮮やかな、赤、青、黄の3種類のハーブティーの中で、アヒル船長のお気に入りは黄色のジンジャーフレーバー。ピリッとした大人の味です。
船上説明会って??
8月3日(月)、横浜港に停泊中の飛鳥IIにて船内見学&説明会を開催いたしました!
当日ご参加いただきましたお客様、お暑い中をお越しいただき、本当にありがとうございました。
今回ご参加いただけなかったお客様、船上説明会ってどんなことをするの?というお客様もいらっしゃるかと思いますので、当日の流れを少しご案内させていただきます。
★朝10:00 大さん橋国際客船ターミナルにて受付です。
この日の大さん橋にはダイヤモンド・プリンセスも停泊しており、国際客船ターミナルも大変混雑していました。
★受付終了後、2つのグループに分かれて船内の見学に向かいます。
船内では飛鳥IIスタッフの案内のもと、各カテゴリーの客室、レストラン、パブリックスペースなどを見てまわります。ステート、バルコニーなどのお部屋を見学した後は、お待ちかねのスイートのお部屋へ。
最も豪華なロイヤルスイートのお部屋では、思わずため息が・・・。
実際に乗船する船をまわりながら旅行を想像できるのも、船上説明会ならではです!
★船内見学を終えた後は、リドガーデンにて軽食やケーキ(有料)をお楽しみいただきながら、クルーズと商品のご説明、個別のご相談の受付けをさせていただきました。
→飛鳥IIのツアー一覧はこちらです。
客船内部や実際のお部屋を見る機会はめったにありませんので、ご乗船をご検討されている方にはおすすめです!
郵船トラベルホームページでも説明会情報を公開していますので、こちらもぜひご覧ください。
現地レポート グラバー園にて
前回に引き続き長崎のみどころをご案内します。
上の写真は「旧オルト住宅」です。長崎に残る石造りの洋風住宅の中で最も大きく、大浦天主堂や、旧グラバー邸を手がけた天草出身の棟梁 小山 秀氏によって造られました。港に向かって突き出た切妻屋根のポーチ、広いベランダから長崎の港の風景が見えます。
グラバー園は、日本の産業に貢献し新しい時代への扉を開いた長崎居留地の人々ゆかりの建物で構成されています。
長崎居留地の人々:
■トーマス・ブレーク・グラバー
スコットランド出身で、1859年来日 造船、採炭、お茶の貿易を通して近代化に貢献しました。
■フレデリック・リンガー
イングランド出身、1864年来日。リンガー商会を設立して、貿易、ホテル、製茶、製粉、上水道、発電事業を行いました。
ちなみに、長崎ちゃんぽん「リンガーハット」のホームページによると、お店の名前は、同氏にあやかっているのだそうです。
http://www.ringerhut.jp/customer_support/faq/#05
■ロバート・ネーム・ウォーカー
イングランド出身で日本の海運業に1898年にウォーカー商会を設立し我が国最初の清涼飲料水を発売、兄のウィルソン・ウォーカーは、「キリン・ビール」の前身である会社を設立しています。
■岩崎弥之助
三菱の創始者、岩崎弥太郎の弟で三菱の二代目社長として三菱財閥をつくりあげ、兄の弥太郎とともに、終生長崎でグラバーを交友を重ねたそうです。
■ウイリアム・オルト
イングランド出身 1859年に来日しオルト商会を設立。
九州一円からお茶を買い求め、製茶輸出業を通じて日本茶を世界に広めました。
いかがでしょう、居留地が海外との交流の最先端として輝いた時代を思うと、港町長崎の魅力が一層増すような気がします。

現地レポート 雨の長崎
24日の夕方に快晴の鹿児島港を出港した飛鳥IIは、翌日宮崎県の日南(油津)に寄港したあと、次の寄港地である長崎へ…入港するはずだったのですが、なんと一度消えたはずの台風12号が復活台風として日本の南に接近。長崎にやってきてしまいました。
飛鳥IIは台風を避けるため、26日の日曜日に予定されていた長崎寄港を1日延期し、この日は九州南東部を航行して台風をやり過ごしました。
残念ながら長崎の市民祭花火大会も中止になってしまいましたが、客船クルーズの良いところは船がホテルでもあるので、このような場合でも台風を避けながら旅が続けられるところです。お客様には船の上でゆったりとした時間をお過ごしいただきました。スパやフィトネスが人気だったようです。心配された揺れはほとんど無かったとのことでした。
長崎では台風の日曜日、港の前の丘に建つ大浦天主堂が、翌日の朝に飛鳥IIが無事その優美な姿を見せてくれることを祈りながら、訪れる人もまばらな風雨の中ひっそりとたたずんでいました。
今回のクルーズのテーマは「明日の世界遺産にであう旅」。この大浦天主堂も「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」として世界遺産暫定リストに掲載されています。
大浦天主堂は正式名称を「日本二十六聖人殉教者天主堂」といい、150年前の1865年に創建された現存する日本最古のキリスト教建築物で、洋風建築として初めて国宝に指定されました。
日本二十六聖人とは、秀吉の為政の1597年2月に日本で最初の殉教者となった26人のキリシタンです。
殉教事件の発端は前年の1596年にフィリピンからメキシコに向かっていたスペインの商船「サン・フェリペ号」が土佐に漂着したことでした。取り調べを受けた航海士が「スペインは宣教師を派遣して信者を増やし、やがてその国を支配する」と述べたとされ、これに激怒した秀吉が各地で捕えた26人のキリシタンを長崎の西坂で処刑してしまったのです。大浦天主堂は、この日本二十六聖人に捧げられた聖堂です。
サン・フェリペ号が土佐に漂着した原因も台風でした。長崎の歴史に思いを馳せる台風の雨の日曜日でした。
