風立ちぬ~シベリア物語~
皆さんは「シベリア」というお菓子をご存知でしょうか?羊羹をカステラで挟んだ古き良き時代の香りのするお菓子です。この三角形の形をしたお菓子は昔パン屋さんでよく売っていたものですが今ではほとんど見かけなくなりました。そんなシベリアがまた注目されるようになったのはジブリ映画の大ヒット作「風立ちぬ」で主人公のゼロ戦設計者「堀越二郎」がシベリアを買って食べるシーンがあったからです。わずか数分間の場面ですがこれを見た視聴者から「あのシベリアというお菓子は何なのか?」「今でも売っているのか?」といった声が多く寄せられたようです。そのシベリアを今でも売っているお店が横浜の桜木町にありました。根岸線桜木町駅から野毛山動物園に通じる動物園通りの入口そばにお店を構えるコティベーカリーです。大正5年創業で今でも当時のままの製法でじっくり時間をかけて作り続けています。シベリアという名前の由来は、カステラと羊羹がシベリアのツンドラの地層に見える説や大正7年のシベリア出兵に際しその頃に作られたお菓子である説などいろいろあるようですが定かではありません。今では謎多きお菓子と言えるでしょう。
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【にっぽん丸で航く 感動絵巻「長良川鵜飼」、「ゼロ戦物語」と杉原千畝の功績を訪ねて】
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