さげもん~柳川の雛祭り
福岡の南に位置する水郷柳川、今年は、大関「琴奨菊」の出身地でも話題になりました。
柳川にうまれた女の子は幸せです。
雛祭りを彩る「さげもん」の飾り付けを、親族をあげて手作りしてもらえるから?
いえいえ、遠くから、たくさんの方々が、柳川「さげもんめぐり」のイベントに足を運び、
その初節句をともに祝ってくださるから。
柳川地方に古くから伝わる「さげもん」とは、お雛様と一緒に、天井から部屋いっぱいにさげられる、
たくさんの色鮮やかな柳川まりや袋物といった飾り付けです。
柳川は、今なお城下町としてのなごりがあります。
柳川藩 立花家の別邸 御花は、大正期のたたずまいを残し
お堀めぐり(かわくだり)や、うなぎのせいろ蒸し等柳川観光の要です。
御花では「さげもんめぐり」のお祭り期間中、本館の「御役間」を中心に、雛壇とともに「さげもん」が所狭しと飾られます。
さげもんは、7種類のつるし飾りを7本 7x7=49ですが、子供の健やかな成長を願い、人生50年といわれた時代に
長生きしてもらいたいという親の願い、さらに縁起を担いで、輪の中央に大きな毬を2個下げて、51にして飾られます。
さげる順序があるようで、上段から飛ぶもの、やまのもの、木になる(咲く)もの、中段に水中のもの、動物、人形が基本です。
最下段は、「這い人形」や「柳川まり」になっています。
細工の間には、お金に困らないようにと言う願いを込めて、三角四角の金紙をあしらい、これらを一対に揃えてお雛様の両端につるすのが
基本となっています。
2月11日から4月3日の期間中、柳川市では、北原白秋生家、商店街などにも、町をあげて盛大に展示されます。
柳川の雛祭りは、水の郷ならでは。 3月20日に行われる「お雛様水上パレード」では、お堀に「さげもん」がつるされ、
お雛様やお内裏様、着飾った稚児ら約200人がドンコ舟11隻に乗船しパレードする光景が見られる予定です。
今から楽しみですね。