唐津くんち~2016年にっぽん丸チャータークルーズ寄港地情報 博多港

クルーズでは、日本各地の有名なお祭りを楽しむコースがたくさんありますが、今回は、毎年、佐賀県唐津市で秋に開催される「唐津くんち」、 豪快な曳山が唐津の城下町を通るお祭りをご紹介します。

「くんち」とは九州北部に伝わる秋祭りの総称で、博多や長崎のお祭りを合わせ、「日本三大くんち」などと呼ばれます。
唐津くんちは唐津市南城区にある唐津神社の「秋季例大祭」のことをいいます。


始まりは17世紀(寛文年間1661~73年)とされていますが、現在のような曳山行事が行われるようになったのは1819年からだそうで、唐津くんちは毎年曜日に関係なく11月の2日・3日・4日に行われます。
初日である2日の夜には「宵曳山(よいやま)」と呼ばれる前夜祭が行われ、夜の闇にうかびあがる曳山は大変きれいでおすすめです。




宵曳山は最初に刀町の曳山が唐津市中心の大手口を出発し、各町の曳山が順路に近い順に合流しながら、唐津神社前まで移動して整列します。
3日の「お旅所神幸(おたびしょしんこう)」、4日の「町廻り(まちまわり)」では、1番曳山となる刀町の「赤獅子」を筆頭に制作年代順に曳山が並び、市内を一巡します。
唐津くんちの曳山は、粘土や木型で作った原型の上に、和紙を数百回も張り重ね、その上に麻布を漆で張り合わせ、型を抜いた後、漆を何層も塗り固め、金箔を施して仕上げた巨大な漆工芸品です。大変手が込んでいて、これを見るだけでも大きな価値があり一つ作るのに1億5千万円かかるという話をお聞きしました。祭りの時期以外は、市役所の近くの「曳山展示場」で見ることができます。 
(今年は、くんち前まで1体修理中でした。)

この唐津くんち、2016年の郵船トラベル「にっぽん丸チャータークルーズ」の博多港からのオプショナルツアーでも見ることができます。


「くんち」は漢字で書くと「供日」となり、収穫を感謝するお祭りなのだそうです。なるほど!


投稿者名 アヒル船長 投稿日時 2015年11月11日 | Permalink