日本郵船の絵葉書から(Vol.3)
今回見せて頂いた中で注目したいのはイベントプログラムの存在でした。天洋丸のイベントプログラムにはその詳細が刻銘に紹介されていますが、現在のクルーズ客船のアクティビティの原型がすでにこの当時考案されていたのです。こうしたアクティビティはおそらく陸上で企画され、船内ではイベントを仕切るクルーズディレクターなるオフィサーがいたに違いありません。専任のエンターテナーが乗船?など1枚のプログラムからいろいろなことが想像でき当時の様子に思いが膨らむばかりです。
さて、こうした膨大な貴重な資料ですが笠原さんはどこで手に入れたか聞いてみますと神保町の古本屋街や骨董市で見つけてきてはこつこつ集めたそうです。「いくらお金があっても足りません・・・」と笑う笠原さんのもとには骨董品業者から
「珍しいものが手に入りました」と連絡がよく来るそうです。今回この資料の山を見せて頂きましたが、膨大な資料は個人レベルを超えていました。まさに笠原宅は笠原博物館というべきものでした。博物館でも企画展ができそうです。絵葉書など見ているうちに自分も世界一周をしている気分となりました。世界一周といえば【飛鳥II 2014年世界一周クルーズ】が2014年3月12日(水)から5大陸をめぐる冒険の旅と題して始まります。まだ多少空きがあるようです。ご興味ありましたらぜひお問い合わせ下さい。
2017年盆栽世界大会が日本で開催決定
2017年、埼玉県さいたま市にて盆栽世界大会が開催されます。第1回目に次ぎ、2回目の開催(28年ぶり)とのことです。盆栽は元々、平安時代に中国から入ってきたものと言われ、現在は海外での愛好者も多く、イタリアでは専門学校もある時代です。日本の大切な文化として、これを機に中高年の趣味で終わらず、若い方にも興味を持ってもらえることを期待します。これから紅葉の時期に国内旅行を考えられている方が多いかと思いますが、紅葉の感動を是非、ミニ盆栽として自宅で楽しまれてはいかがでしょうか。
ダイヤモンド・プリンセス大規模改装-「大浴場」に「寿司レストラン」も登場します。
「ダイヤモンド・プリンセス」はプリンセス・クルーズ日本発着クルーズ2014の催行にあたり、さらに大規模に改装され「大浴場」「寿司レストラン」が設置されることが発表されました。
「大浴場」が登場!の先日ブログでもお知らせいたしましたが、大浴場と庭園を合わせた大きさは820平方メートル(約250坪)!クルーズ客船では最大級のものです。
豊かな緑に囲まれながら、海風を感じることのできる屋外浴場では日よけ付きの高級感あるラウンジチェアが用意され、足湯もお楽しみいただくことができます。ドリンクと軽食のサービスもございます。
屋内浴場はオーシャンビューを満喫できるオープンエアの木の素材を使った浴室と岩風呂をイメージした趣の異なる浴室をご用意。さらにドライサウナにミストサウナ、また「打たせ湯」も登場予定です。
この大浴場は早朝から夜遅くまでご利用可能予定。料金はお一人様あたりUSD$20(90分)で乗船時に予約受付とのことです。
また今年サン・プリンセスで好評でした寿司レストラン「海(kai)」がさらに大規模になってダイヤモンド・プリセンスにも登場。メニューも握り寿司、巻き寿司、お刺身や味噌汁、デザートにはあんこを添えた抹茶アイスクリームもお楽しみいただけます。寄港する各地の日本酒なども揃うとのことで、人気のレストランになりそうです。
「ダイヤモンド・プリンセス日本発着クルーズ2014」の詳細はこちらです。
秋ですね
秋分の日を迎え、やっと季節も秋らしくなりました。今年は例年以上にスーパー猛暑で、体が蕩けそうな日々が続きましたね。さて、自宅の栗林で私の好きな”栗”を見かけましたので思わずシャッターを。ホカホカの栗ご飯はたまりません。是非、皆さんも秋を探してみてください。きっと身近な所にあると思います。これからクルーズ旅行という方には、10/14横浜発、10/15神戸発の秋の日本一周探訪クルーズをお勧めします。熊本、出雲、苫小牧、大船渡へ寄港していただき、秋を感じてください。
【おまけ】
以前、トマトの話で食べごろになったら報告しますと言いながら、そのままでした(社内で指摘あり)。今年は約50個の中型トマトを収穫しました。しかし、6月上旬に植えた琉球アサガオが未だに咲かず、蔓が伸び放題。いつブルーの花を咲かすのやら。。。

日本郵船の絵葉書から(Vol.2)

「どうだ!」というばかり広げて見せて頂いた「汽船号」
「こんなものもありますが・・・」と言って何やら大切そうに広げて見せていただいたのは「汽船号」という山口幸助廻船問屋の商船取り扱い一覧表でした。
「汽船号」なる言葉は初めて聞きましたが辞書で検索しても出てきません。さらに、戦前の客船の当時のメニューやデッキプランなどがファイル数冊分に収蔵されていました。
一番驚かされたのは昭和13年10月、旧日本海軍の造兵少佐黒田捨三氏が日本郵船「箱根丸」で日本からマルセイユに向かった時の船内記録のファイルでした。黒田氏は大変几帳面な性格だったようで乗船前に宿泊した旅館の領収書に始まり、電報文や船内のデッキプラン、スケジュール、メニュー、船内アクティビティプログラムなど毎日船内で配られた資料が1冊のファイルにまとめられていたことです。当時の船内の様子を知る上でも大変貴重な資料で、博物館の学芸員が見たら泣いて喜ぶに違いありません。(続く)