ありあけタコ街道 [天草を巡る その7]
天草といえば海の幸が豊富で有名です。11月から冬の間はイセエビや車エビが美味。また天草のウニも絶品ですが、実は有明地域はタコの町。ほしタコが風にゆらめくのは夏の風物詩で国道沿いは「タコ街道」といわれています。街道をはしっていると突如「タコ入道」があらわれたため、車を止めてワンショット! 真っ青な青空を背景に入道は何をお考えなのでしょうか?
天草は6月の弊社チャータークルーズ「にっぽん丸 ~世界遺産登録記念クルーズ~「神宿る島」沖ノ島・宗像と軍艦島、長門仙崎と天草諸島クルーズ5日間」の寄港地となっております。有明の海の幸をどうぞお楽しみに!
十字架に刻まれた謎の文字 [天草を巡る その6]
天草市有明町の「サンタマリア館」(現在閉館中)の外に立つ十字架とマリア像。
この十字架には不思議な文字が刻まれています。
「さんしやる二 こんたろす五
くさぐさの でうすのたから しずめしずむる」
いかがでしょう?
ミステリーファンならずとも興味をそそられるのではないかと思います。
なにしろ天草四朗ゆかりのこの地のこと。天草の乱で天草四郎率いる一揆勢は全滅しましたが、やがて「3万7千人もの一揆勢を動かし養うための相当な軍用金が必要だった筈」と天草四朗の財宝の伝説がささやかれるようになりました。その財宝の隠し場所を記した地図があるとされ、なんと財宝を追って謎の死を遂げる者さえいたといいます。
「もしかしたら、この文字が天草四郎にまつわる軍資金(埋蔵金)の隠し場所を刻んだ暗号かもしれない」と『金田一少年の事件簿』ファイル22「天草財宝伝説殺人事件」のもとネタにも使われました。
ちなみに現在ではこの言葉の謎は解明されていています。
この言葉は天草に残るキリシタンのオラショ(祈り文)のラテン語の一部で、「さんしやる」の「さん」は「聖なる」というラテン語の接頭語で「サンシヤル」とは「聖なるもの=聖遺物」のこと、「こんたろす」はロザリオを意味するポルトガル語「コンタルス」のこと。
「さんしやる二 こんたろす五」とは「聖遺物が2個、ロザリオが5個」という意味で、続く「くさぐさのでうすのたからしずめしずむる」は「種々(くさぐさ)のデウスの聖遺物やロザリオをここに沈め、鎮めた」と解されました。
この時代に短歌に読み込まれるほどにラテン語やポルトガル語が使いこなされていたとは驚きですね。
サンタマリア館は2017年11月に惜しまれながら閉館しました。 貴重な資料は2018年4月より、上天草市のメモリアルホールで展示予定とのことです。
イルカウォッチング [天草を巡る その5]
青く美しい海が広がる天草の通詞島沖合には、200頭以上の野生の「ミナミバンドウイルカ」が生息しています。 野生のイルカが餌付けもせず、これほど陸から近い距離で、自然のままいつでも見られるのは、「カナダ」「オーストラリア」そして「天草」だけだそうです。特に天草のこの辺りは、起伏に富んだ海底と潮流のため豊かなエサがあり、漁業も網を使わない素潜りなどのため、野生のイルカが多く生息しており、群れを作っているのでサメも寄ってこないそうで人とイルカが共存しています。
イルカは好奇心が旺盛で、人懐こいため船のすぐ近くまでやってきます。船がスピードを上げて軌跡を引きながら進んでいくと、船を追いかけてきます。その泳ぐスピードはかなり早く船の下から追い越して、船の前方に突然あらわれたりして「ぼくの方が早いよ」と言っているかのようです。
こちらは船にぶつかってしまわないか「ハラハラ」する事ももしばしば。
イルカは年中見ることができ、イルカウォッチングには漁船またはクルーザータイプの船が使用されています。目の前で見ることのできる漁船もいいですが、クルーザータイプだと冬でも暖かく、小さなお子様連れやご年配の方でも安心してイルカを見ることができるのでお勧めです。
天草は6月の弊社チャータークルーズ「にっぽん丸 ~世界遺産登録記念クルーズ~「神宿る島」沖ノ島・宗像と軍艦島、長門仙崎と天草諸島クルーズ5日間」の寄港地となっております。イルカウォッチングツアーにぜひご参加ください!
イルカたちは波があるところに行ってジャンプして遊びます♪
天草の夕日 [天草を巡る その4]
東シナ海の大パノラマを臨む天草の西海岸「サンセットライン」。日本の夕日百選にも選ばれた夕日スポットが沢山あり、天草夕日八景など夕日をのぞむには最高です。今回は下田温泉から程近い「鬼海ヶ浦展望所」から海に落ちる夕日のワンショット。この日は風もなく波も静かで、穏やかな天草灘に落ちて沈みつつある夕日の軌跡が海面に映り込み、感涙。
天草は6月の弊社チャータークルーズ「にっぽん丸 ~世界遺産登録記念クルーズ~「神宿る島」沖ノ島・宗像と軍艦島、長門仙崎と天草諸島クルーズ5日間」の寄港地となっております。ドラマチックな絶景をどうぞお楽しみください。
天草五橋をのぞむ [天草を巡る その3]
本日は「天草を巡る」シリーズ第3弾です。
キリシタンの歴史から現代に戻って、現代の天草の絶景をご覧いただきましょう。
天草は離島と思われる方も多いと思いますが、実は橋でつながっています。
「天草五橋」は九州本土と天草諸島を結ぶ橋で、昭和41年(1966年)に完成しました。天草では真珠の養殖が盛んであることから別名「パールライン」とも呼ばれ、熊本県の三角から4つの島をへて天草上島まで5つの橋で結ばれています。周囲の自然環境と橋の建設技術を考慮して、「トラス形式」や「PCラーメン形式」「アーチ型」等構造も様々で、当初、建設費を30年かけて回収する予定でしたが、わずか9年で回収が完了し無料になりました。現在、1号橋と並行して全長463メートルの「新天文橋」(仮称)が建設中で、3月には完成予定、2018年度中の開通をめざしているそうです。
天気の良い日に展望台から、天草の島々と共に眺める景色は「素晴らしい」という形容詞以外に思い浮かぶ言葉もなく、思わず息をのむものです。
天草は6月の弊社チャータークルーズ「にっぽん丸 ~世界遺産登録記念クルーズ~「神宿る島」沖ノ島・宗像と軍艦島、長門仙崎と天草諸島クルーズ5日間」の寄港地となっております。優雅なクルーズと寄港地の絶景をどうぞお楽しみください。