~リアス海岸を眺めながらのんびり三陸鉄道~「にっぽん丸で航く 秋の三陸 宮古」はオプショナルツアーも魅力


白井海岸駅-堀内駅間の絶景ポイント<画像提供:三陸鉄道株式会社>


 1987年(昭和62年)に日本国有鉄道(国鉄)が民営化されて34年、日本の隅々まで網羅していた路線の一部は廃線となりました。道路が整備され、輸送・移動手段が車両にとってかわられ、鉄道の需要が失われていったからなのですが、鉄道ファンにとってローカル線は特別な思い入れ、郷愁を誘う魅力ある旅の手段かと思います。

 ローカル線の魅力は①単線であること(すれ違いの待ち時間も楽しい)、②地元の人とのふれあい(学生や行商人などが利用)、③車窓から眺める風景(田園や渓谷、海岸線など)、④速度が遅い(都市部のような速さを競う味気ない移動手段とは大違い)、⑤少ない本数と無人駅(次の列車までのんびり駅周辺を散策)、⑥地元の特産品(有人駅には地元グルメの食堂や駅弁、お土産捜しも楽しい)、⑥独特の車両(他で使われていた古い車両に出会うことも!)などです。


海のアルプス北山崎(田野畑村)

 海岸線を走る列車で最も魅力的な路線のひとつが三陸鉄道です。久慈駅から盛駅まで全長163km、三陸復興国立公園のリアス海岸一帯に現れる数々の景勝地を通り、41の駅を数えます。定時列車は快速や特急はなくすべて各駅停車。平均速度が時速200Kmの東海道新幹線なら50分弱で移動できる距離を直通列車の場合でも4時間30分かけてゆっくり進みます。
 2011年の東日本大震災がもたらした甚大な被害により運休の時期もありましたが、地元関係者の尽力と企業努力により2014年に全面復旧を果たし、沿線の人々を元気づけました。その後、2019年の台風19号により一部路線が運休しましたが、2020年3月20日復旧、現在は通常運行しています。

 こちらのブログでもご紹介した2021年11月19日(金)東京出港のにっぽん丸で航く秋の三陸 宮古は三陸鉄道に乗車するオプショナルツアー(別料金)が予定されています。

 一つ目は「三陸鉄道あまちゃん列車と三陸二大景勝地訪問」。浄土ヶ浜の朝の景観をご覧いただいた後、2013年に放映されたNHK朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」のロケ地となった久慈駅へ。三陸鉄道に乗車し、普代駅までの45分間、海女さん姿のガイドが同乗する貸切列車を楽しみます。白井海岸駅-堀内駅間の二つの橋梁通過が見所、速度を落としゆっくり風景をご堪能いただけます。普代駅で下車後、ご昼食にご案内し、海のアルプスと呼ばれる北山崎の絶景を鑑賞し宮古に戻ります。


奇跡の一本松(陸前高田)

 二つ目は奇跡の一本松から震災を学ぶ三陸の旅」。陸前高田は県内で津波の被害が最も大きく1556人(行方不明203人)の尊い命が奪われました。東日本大震災津波伝承館を訪れ、このような悲しい出来事が二度と起こらないように数々の資料や映像から未来への防災を学んでいただきます。
 陸前高田には震災前、高田松原という7万本の松林があり、日本百景にも選ばれた景勝地でした。津波によりその全てがなぎ倒され、西端の1本だけが奇跡的に残りました。「奇跡の一本松」「希望の松」とも呼ばれ復興のシンボルだったのですが、土壌の塩分濃度が高くなったため、後に枯れてしまいました。現在は、防腐処理等が施され、モニュメントとして同じ場所に佇んでいます。

 ご昼食にご案内後、盛(さかり)駅から三陸鉄道の定時列車に乗車し、鉄とラグビーで名高い釜石駅で下車となります。途中、最もロマンティックな名前を有する大船渡市の恋し浜駅(2009年に小石浜から改名)に3分程度止まるようなので、駅舎に吊るされたホタテの絵馬をちらりとご覧になって下さい。釜石駅到着前は平田(へいた)湾と大平町鎌崎半島に立つ白亜の魚籃観音像「釜石大観音」を望むことができます。


オプショナルツアーで三陸鉄道に乗車できる区間


 この他にも、ヤギミルクのツイーツを浄土ヶ浜パークホテルでいただくツアーや本州最東端の魹ヶ崎(とどがさき)をウォーキングするオプショナルツアーなどをご用意しています(いずれも別料金)。ご紹介したオプショナルツアーは予定です。詳細はクルーズお申込後にお送りする冊子で内容、料金をご確認下さい。

 こんな素敵な体験ができるにっぽん丸の旅、以下のクルーズをご用意しています。お早目にお問合せ下さい。
✿2021/11/19-11/22 にっぽん丸で航く 秋の三陸 宮古 3泊4日
 東京-宮古(停泊)-東京


クリックするとパンフが開きます。

■ にっぽん丸は新型コロナウイルス感染症への取り組みとして、すべてのお客様に当面の間、事前および乗船当日のPCR検査(船会社指定)を2回実施します。新型コロナウイルスのワクチン接種がお済みの方も、本対応が適用となります。感染予防対策の詳細は郵船トラベルにお問合せ下さい。

上記以外のにっぽん丸新コースの詳細はこちらをご覧ください。ご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、またはコース詳細の【旅行代金・お申込み】から!! お待ちしております!!
■東 京☎ 03-5213-9987 
■神 戸☎ 078-251-6218
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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2021年10月19日 | Permalink

~オーバーナイトステイの魅力~「にっぽん丸で航く 秋の三陸 宮古」で堪能する花火、星空、そして夜明け


夜のにっぽん丸 撮影:三好和義<画像提供:商船三井客船株式会社>


 夜の帳がおりるころ、港に停泊しているクルーズ船はキラキラと輝きはじめます。初めて夜のクルーズ船に帰船したのはベニスでのこと。船内での仕事が一段落した午後8時頃、せっかくなのでベニスのレストランを訪れようと上陸しました。今夜は23時59分出港、めったにない深夜出航で船のスタッフもウキウキしています。本場のイタリアンとワインでついつい長居をしてしまい、帰船時刻の午後11時が迫ってきました。
 ほろ酔いの中、息を切らしながらベニスの石畳をひた走り、運河にかかる橋を越え、サンマルコ広場の角を曲がると不夜城のように光輝く我が家(客船)の姿が見えました。あと10分、ああ間に合ったという安堵の気持ち、そしてその輝きは「おかえり」と言ってくれているような温かさを感じたものです。


船上から花火を鑑賞(イメージ)

 海外旅行に気軽に行けない今、国内クルーズの寄港地で特別な体験をしてみませんか。2021年11月20日(土)、にっぽん丸は岩手県の宮古に午後4時30分に入港し、翌日の午後4時までオーバーナイトステイします。このようなケースは少なく、貴重な機会を生かし、宮古の夜と朝を楽しめるプランが用意されています。


 さて、本ブログを作成している最中に朗報が飛び込んできました。「新型コロナウイルスに負けるな宮古」「東日本大震災から10年の御霊の鎮魂」をテーマにして10月に予定していた「宮古海上花火大会」が延期となり、11月20日(土)に開催されることになりました。にっぽん丸の入港に合わせてくれたかのごとく、船上から花火をご覧いただくことができます。

 ところで宮古、クルーズファンならすでに訪れている方も多いかもしれませんが、東京から陸路で訪れるとけっこう大変なところなのです。東京からなら新幹線で盛岡へ、バスまたはJRの在来線に乗り換え5時間くらいかかります。和歌山県の熊野をご紹介したブログでも触れたこのような場所は「陸の孤島」と言えるかもしれません。だからこそ、クルーズ船で訪れるのがおすすめなのです。その宮古を代表する景勝地が「浄土ヶ浜(じょうどがはま)」です。


浄土ヶ浜の星空(宮古市)


 浄土ヶ浜は三陸復興国立公園にあり、今から約5200万年前の古第三紀(白亜紀の次の時代)に形成されたといわれています。火山岩からできた白い岩と小石によって入り江が作られているため、外海から隔てられていて波もおだやか。岩の上の県木「ナンブアカマツ」と白い岩肌とのコントラストが日本庭園のような美しさを醸し出しています。

 そして浄土ヶ浜は夜空の観察スポットとしても有名。夜になると、星の光量を邪魔するものがなく、一面に広がる太平洋の海が星や月明りに照らされ神秘的。宮古海上花火大会を船上でご覧いただいた後、星空観察に出発する予定です。浄土ヶ浜ビジターセンターの屋上から夜空を眺めながら地元宮古で活躍するアンサンブルユニット「Grazia(グラツィア)」によるフルートとヴァイオリンの演奏が彩を添えます。ご希望の皆様全員を星空観察にご案内しますので癒しのひと時をご堪能下さい(追加代金なし、雨天の場合はビジターセンターの屋内で実施)。港に戻れば光り輝くにっぽん丸がお出迎えしてくれます。 


夜明けの三王岩  左より「女岩」「男岩」「太鼓岩」(宮古市)

 三王岩(さんのういわ)」は宮古港から北へ約20km、車で30分程度の田老地区にあり、三陸復興国立公園にある数多くの奇岩景観の中で最もドラマティックな景観。高さ50メートルの通称男岩の両側に女岩、太鼓岩が寄り添っています。1億年もの歳月をかけて、寄せ返す波と海原を吹き渡る風が形作った美しい自然の芸術品です。
 ここから昇る朝日をご覧いただくツアーを実施し、希望者全員にご参加いただけます(追加代金なし)。ちなみに、11月21日(日)の日の出は6時23分、早起きして三王岩の向こうに輝く朝日をご鑑賞下さい。その後、宮古に戻り6時30分から営業している三陸の海の幸の宝庫、宮古魚菜市場にご案内します。 

 こんな素敵な体験ができるにっぽん丸の旅、以下のクルーズをご用意しています。お早目にお問合せ下さい。
✿2021/11/19-11/22 にっぽん丸で航く 秋の三陸 宮古 3泊4日
 東京-宮古(停泊)-東京


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■ にっぽん丸は新型コロナウイルス感染症への取り組みとして、すべてのお客様に当面の間、事前および乗船当日のPCR検査(船会社指定)を2回実施します。新型コロナウイルスのワクチン接種がお済みの方も、本対応が適用となります。感染予防対策の詳細は郵船トラベルにお問合せ下さい。

上記以外のにっぽん丸新コースの詳細はこちらをご覧ください。ご興味のある方、ご旅行をご検討中の方、お問い合わせ・お申し込みは下記クルーズセンター、またはコース詳細の【旅行代金・お申込み】から!! お待ちしております!!
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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2021年10月11日 | Permalink