~あなたのための、大切な装い~ クイーン・エリザベスのガラ・イブニングのお話



 初めての外国客船、そして今夜は初めてのガラ・イブニング。女性なら、胸の高まりが止まりません。アフタヌーン・ティーのお菓子もそこそこに、笑顔のウェイターに見送られて席を立ち、今夜に備えてお部屋にあわただしく戻ります。船内の美容室で髪を整え、メイクアップを施し、ドレスをまとい、ジュエリーを付け、ハイヒールを履き、小さなバッグを持つと・・・鏡の中には出会ったことのない「私」の姿が・・・完璧です。


ガブリエル・ガルコとローラ・トリシ
(イタリアのスーパーモデルと女優)

 フォーマルウェアを装う機会、とても少ないですよね。日本で暮らしていると夜に開催される結婚披露宴に出席するときくらいしか思い浮かびません。
 欧州では日本の和装同様、厳密な服装規定があり、夜間(18時以降)の観劇、オペラやバレイなどの鑑賞、舞踏会、晩餐会などで女性は、夜会服(イブニングドレス)を着用します。日本人ならちょっと抵抗があるベアトップ(腕や肩を出すスタイル)が正式とのことで、長いスカートはハイヒールを完全に隠します。
 かたわらにはレッドカーペットに現れるような蝶ネクタイでパリッとキメた男性がエスコート。うーん、憧れるものの、日本で実現するのは難しそうです。


 日本の女性に「ご自身のための」ドレスアップの機会を作ってくれたのが船旅です。平成元年(1989年)はクルーズ元年と呼ばれ、ふじ丸(2013年引退)が就航、1990年にはクリスタル・ハーモニー(現在の飛鳥Ⅱ)、1991年に初代飛鳥(現在のアマデア)が相次ぎデビューし、日本でも本格的なレジャークルーズが開始しました。


QE2(1969–2008)

 このころ、日本で誰しも知る最も有名な客船といえば「QE2(クイーン・エリザベス2)」。運営するキュナード社はこちらのブログでご紹介した通り、181年前、英国政府の郵便事業を担う会社として設立した伝統ある会社。QE2でも実施していたガラ・イブニングは階級制度が厳しかった時代の、一等客室の乗客が晩餐に装ったフォーマルウェアで過ごす夜を彷彿とさせます。
 日本や米国の客船もこれにならい、ショートクルーズでもフォーマルナイトが設定され「船旅は衣装が大変」と思いこまれてしまう事態となったのです。


 クルーズ元年からすでに30年が経過し、クルーズは旅行のひとつの形態として日本でも広く浸透してきました。フォーマルナイトの考え方も変わり、当初はフォーマルの日はルームサービス以外では食事ができないこともあったのですが、現在はお客様の様々なライフスタイルにお応えするために、ドレスコードにかかわらず、カジュアルな服装で利用できるレストランや施設も営業するようになりました。


GOLDEN LION

 クイーン・エリザベスではリド・レストラン、カジノ、ゴールデン・ライオン、カフェ・カリンシア、ガーデン・ラウンジ、ヨット・クラブについてはフォーマルウエアでなくともご利用いただくことができます。ただし、夜はTシャツ、半ズボン、デニム、運動靴などのラフな服装はお控え下さい。


 とはいえ、折角のガラ・イブニング、めいっぱいお洒落をして過ごしたいもの。服装選びのコツですが、ご自身がお持ちのドレスの中で最も華やかと思えるものをお選び下さい。それでも「あれ、意外と地味だった」と思うかもしれません。シンプルな黒のドレスならアクセサリーやストールを思い切り派手に。ロングドレスのみならず、フレアーパンツやカクテルドレスもOKです。外国客船に乗船すると、ご自身も楽しみながら、欧米人の洗練された洋装を鑑賞するのもガラ・イブニングならでは。
 和服派ならぜひともお気に入りの訪問着をお召し下さい。箪笥の肥やしが陽の目を見る時が来ました。外国の方から熱い注目を浴びること間違いなしです。海外で和服を着たい方は多いのですが、国際線航空機の荷物の制限がネック。でも、日本発着のクイーン・エリザベスなら宅配便が利用できるのでらくらくです。

 クイーン・エリザベスは2023年に続き、2024年も3月~5月にかけて、ゴールデンウィークをはさみ、東京発着にて6クルーズ実施します。2023年クルーズでは完売した人気のグリルクラスの客室も今ならお取りすることができます。ぜひ、ご検討下さい。


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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2021年09月16日 | Permalink

フィッシュ&チップスでエールを傾ける、クイーン・エリザベスで英国式パブ体験を


カロニア(2代目)のバー 1940年ごろ
クイーン・エリザベスのパブ、ゴールデン・ライオンのメニューに掲載されている画像


 お洒落をして粋なバーを訪れたいところですが、今夜は家吞みを楽しみましょう。今宵はお気に入りのグラスにきりっと冷えがビールを注いで、戯言に付き合って下さい。ところで、パブとバーの違い、ご存じですか?バーといえば、お話の上手な女性が接待してくれて、カラオケが歌える?、確かにそんなお店もありますが、話は英国の過去に遡ります。
 パブの語源はPublic House(パブリックハウス)。社交の場、という意味で、19世紀に英国で全盛期を迎え、劇場や宿泊施設に併設されていました。ビールやスコッチウイスキーのみならず食事も提供していました。バーは一説によると開拓時代、英国からの移民(渡り鳥)が米国のバー(止まり木)で疲れた体(羽)を休めたことに由来するお酒を提供する場所です。あれ、ビールの泡が消えそうですか?どうか一口飲んで続きを聞いて下さい。


宮城狭 ニッカウヰスキー純国産モルトウイスキー
神戸のオーセンティック・バーにて

 港町神戸には昭和初期まで外国航路の客船が多数寄港し、士官をもてなすオーセンティック・バー(本物のバー)が存在しました。その流れを汲み、今でも白のフロックコートを着用した寡黙なバーテンダーが、村上春樹風に言えば「きちんとした」手順でシングルモルトウイスキーやオニオンカナッペなどのおつまみを出しています。このようなバーは食事前、あるいは食事後に訪れる場所ではあるものの本格的な食事はできません。
 英国のパブはバーとは異なり、食事もできるので、今でいうファミレスの要素も兼ねています。そのメニューを代表するものが英国のファストフード、“フィッシュ&チップス”です。

 フィッシュ&チップスは英国なら知らない人はいない、というほどポピュラーな一品ですが、日本では家庭で日常的に作ることはまずないですし、同じファストフードならハンバーガーに押され、外食店でもあまりお目にかかりません。そこで、2023年に日本を訪れる客船、クイーン・エリザベスのパブ、GOLDEN LION(ゴールデン・ライオン)でも提供されているフィッシュ&チップスとはどのようなものかをご紹介します。



 おや、メニューにはFish&Chipsとは書いてありません。Beer Battered Atlantic Codです。どういう意味なんでしょうか?典型的なレシピを調べてみると、アトランティック産の鱈(タイセイヨウダラ)に衣をつけて揚げたものなのですが、どうも衣に秘密があるようです。 日本の天ぷらの衣の材料は薄力粉、氷水、卵。かたやフィッシュ&チップスの衣(Battered)は、小麦粉の他、コーンフラワー、重曹など、そしてビールを入れているのです。ビールの炭酸があのふわっとしながらもサクっとした食感を、苦みが大人好みの味わいを醸し出しています。衣にビールを使っているのですから、ビールのお供に合わないわけがありません。
 付け合わせはもちろん、ポテトです。英国のチップスはフレンチフライドポテトのことで、日本の人気スナック、ポテトチップスではないそうです(英国では薄切りポテトを揚げたものはCrispsクリスプスと言います)。


フィッシュ&チップス(イメージ)

 その他に青豆をゆでて潰したものと、タルタルソースが添えられています。日本でもお馴染みのマヨネーズにタマネギ、ピクルスなどの薬味を加えてたソースですが、こちらの語源はタタール人(中央アジアモンゴル帝国の遊牧民)に由来します。彼らがタラゴンというヨモギ科のハーブを好んでいたことから、タルタルソースにも風味付けにタラゴンが加えられています。


キュナードオリジナルエール

 さて、つまみも決まっていよいよビールに取り掛かりましょう。GOLDEN LIONのメニューにはキュナードと特別に提携し、船内でしか飲めないクラフトビールがあります。完全手作りのDARK REVOLUTION醸造所は英国の中では水が潤沢なソールズベリーにあり、キュナードに3種類のエールを提供しています。その名もキュナード・レッド、ブラック、ゴールド。手間のかかる低温殺菌でそれぞれ異なったフレーバーの旨味を十分に生かしたクラフトビールです。飲み比べセットもあるようなので、クイーン・エリザベスに乗船したら是非、英国本場のエールをお試しになってはいかがでしょうか?

 クイーン・エリザベスは2023年に続き、2024年も3月~5月にかけて日本に寄港し、東京発着で6クルーズ設定しています。2023年はお蔭様でほぼ完売、2024年は人気のグリルクラスのお部屋もまだお取りできます。ぜひ、ご予約ご検討ください。


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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2021年06月14日 | Permalink

2023年、クイーン・エリザベスの船上にビートルズが登場?ブリティッシュ・ミュージックに浸る夜



 1966年(昭和41年)、あなたは何歳でしたか(まだ生まれていない?)。当時、ティーンエイジャー(10代の少年少女)だった方にとって、青春の1ページに刻まれた大きな出来事の一つはビートルズの来日公演だったのではないでしょうか。6月30日の夜から3日間、5回の公演が日本武道館で行われ、2日目の昼公演はその日の夜にTV放映、日本中の若者が熱狂しました。
 ビートルズのグループとしての活動期間は1960年~1970年の約10年間。英国の港町、リバプール出身の4人の若者は世界中を魅了し、音楽シーンに革命をもたらしました。現代でもCM、ドラマ、番組のタイトル曲(例:なんでも鑑定団/HELP!)などに多用され、日本でも年代にかかわらず誰しも1度はビートルズの楽曲を耳にしたことがあるかと思います。


 ビートルズは無名のころ、リバプールのライブハウスCAVERN CLUB(キャヴァーン クラブ)で演奏活動をしていました。このライブハウス、1957年創業の超老舗、現在も経営が続けられていて、ローリング・ストーンズやエルトン・ジョン、U2など英国を代表する有名なミュージシャンが出演しました。

 日本でも、CAVERN CLUBと同名のライブハウスが1981年に六本木に開店。連日、演奏や歌声のみならず外見も「ビートルズそっくりさん」のライブパフォーマンスが行われ、往年のファンはもとより、若い世代にも大人気でした(2019年に閉店)。さて、本家のCAVERN CLUBにも世界的に有名な英国のビートルズのトリビュートバンドが出演しています。

 その名はズバリTHE BOOTLEG BEATLES(ザ・ブートレッグ・ビートルズ BOOTLEGの意味は海賊版)。このバンド、メンバーの入れ替えはあるものの、1979年より42年間活動を続け、ただの「そっくりさんショー」ではありません。
 米国を皮切りにビートルズが過去にライブツアーを開催した世界中の会場をたどり、ロイヤル・アルバート・ホール(ヴィクトリア女王の夫に捧げられた演劇場)では22回、日本武道館でも公演しています。その公演回数は4,500回以上、2002年にはポール・マッカートニー、ブライアン・メイ(クイーンの元メンバー)、フィル・コリンズなどが出演したゴールデン・ジュビリー(女王エリザベス二世の在位50周年)を祝う式典のひとつ、バッキンガム宮殿の庭で開催されたロック・ポップスコンサートにも前座として参加しました。



 ビートルズは1965年、英国の外貨獲得に大いに寄与したとされ、女王エリザベス二世よりMBE勲章(大英帝国勲章)を授与されていますが、ザ・ブートレッグ・ビートルズも「トリビュートバンド」とはいえロイヤルファミリーとの縁を感じます。

 2023年4月から5月にかけて、その女王の名を冠したクルーズ船、クイーン・エリザベスが日本に寄港します。横浜発着は4コース設定されいますが、2023年4月19日横浜出港の【Q315】新緑の日本周遊と韓国10日間はテーマクルーズとして「ベスト・オブ・ブリティッシュ ~英国ミュージック&ビートルズ~」を日本周遊クルーズでは初めて実施します。このテーマクルーズのスペシャルゲストとしてザ・ブートレッグ・ビートルズの出演が決定しました。



 ザ・ブートレッグ・ビートルズは、ビートルズのヒット曲を完全に再現し、高い評価を受けている世界最高峰のビートルズバンドです。当時さながらの衣装や楽器を使い、ウィットに富んだステージトークや抑揚あるヴォーカルなど細部に至るまでビートルズを再現、全世代のビートルズファン必見です。
 彼らのライブパフォーマンスの他、UKポップス&ロックなどの音楽、英国にゆかりのある映画など、10日間を通じて英国の様々な側面からテーマに沿ったイベントなどを体験していただけます。英国に気軽に行くことができない今、なんとわくわくする内容でしょうか!

 このクルーズは秋田から九州まで、津軽海峡を通航し、季節の良い時期に日本を一周します。2022年8月31日(水)までにBA~CB(海側バルコニー)を2名1室でご予約いただいた方はお得な価格設定となる早期予約特典をご用意(区間クルーズは対象外)、お1人でBA~CBをご予約される場合はシングル料率が175%→150%となるソロクルーズ特別代金も設定しています(早期予約特典との併用は不可/区間クルーズはBA~BFのみ対象)。


英国の伝統と格式あるクイーン・エリザベスで、船内はブリティッシュ・ミュージックに一色に染まる特別なクルーズ、日本にいながらにして英国を満喫できる旅にいきませんか?
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投稿者名 emix-remix 投稿日時 2021年06月08日 | Permalink