クルーズ客船に乗ると客室のデスクの上にはたいてい自由に使用できる絵葉書が備え付けられています。
日本郵船の客船でも「御乗船記念絵葉書」が戦前より作成され船客に配られていました。船や船内のイラスト、寄港地の風景、日本の風物を描いた物など色使いやデザインとも美しいものばかりで定評がありました。
日本郵船歴史博物館ではこうした復刻版絵葉書がミュージアムショップで販売されています。オリジナルの絵葉書は展示してあるものも含め、3,300枚以上が収蔵されているそうです。

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この度、こうした船に関する絵葉書を収集している方がおられることを知って田園都市線の宮前平まで行ってきました。
元横浜税関職員である笠原喜保氏宅の居間に案内されましたが、見せていただいた枚数は想像をはるかに超えていました。

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十数冊にも及ぶ分厚いファイルを取り出して見せていただいたのは
日本郵船１，４７７枚、
商船三井６６３枚、
その他４９８枚にのぼり、その全てが違う絵柄やデザインだったのです。

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午前中にお伺いして昼頃帰る予定でしたがとても時間が足りず結局昼食を挟んで午後もお邪魔することとなりました。その膨大な数に圧倒されてしまいましたが、驚くべきことはそれだけではなかったのです。（続く）